月よお前が悪いから…のアーカイブ

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終戦記念日、敗戦記念日、光復節

 今日は、日本に取って大東亜戦争が公式に終結した*1日ですが、この日を軽んじている人が増えていることを憂います。

 そもそもロシアとの戦争で偶然勝ってしまった以降の国力に見合わない領土拡張と軍部の無責任な暴走が不景気を打破するために戦争に訴えると言う最悪の選択肢を選び、大東亜戦争につながっていったと私は解釈しているし、
 敗戦後の経済復興でも個人軽視がかわらず、個人軽視の象徴である近代天皇制も解体されず、個人も家庭も犠牲にして仕事するのが当り前と言う社会を作り上げてしまった*2と言う意味でも、数百万の「英霊」は全て犬死であったと私は思います。

 日本は敗戦により、軍事の暴走を封じ込めることは出来た。しかし、戦争中の「燃えよ一億火の玉」の精神は消えることなく、戦後も苛酷な滅私奉公を前提とした労働と教育が今まで続いてきています。

 我々、特に戦前戦中を経験した世代は精神の面に於いて戦前と戦後が一貫して変わらない精神構造の下で社会が動かされて来た事への反省を持っているのか?

 我々は「新たな戦前」へとまっしぐらに突っ走っている。
 それは、「個」のレベルで「戦前」「戦中」の精神を「戦後」の間に破壊しようとしなかった*3が故の当然の帰結であるのかも知れません。

*1:南方の山奥では知らずに何年も戦っていた人が沢山いたし、満州やサハリンではソ連の侵攻に皆が逃げ惑っていた

*2:これも軍国主義の発想と同じ発想で行われていった

*3:そういう意味でも天皇制とは便利なガス抜き装置である