月よお前が悪いから…のアーカイブ

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封印テープとゾーニング

 有害図書問題の末席を汚していて、「ゾーニングが一つの解決策になる」と言う類の意見が規制反対側からでていて、「それは少し違うのではないか」「隔離は却って本当にポルノグラフィーを必要とする若い年代が代償行為をする機会を奪ったり、表現の場を狭めたりする結果になるのではないか?」と語る場を持てた時に細々と語ってきましたが、
 コンビニでエロ本、特にエロ漫画雑誌が封印テープなしでは流通できなくなってからの衰退の惨状をみるにつけ*1、図書に於けるポルノグラフィーにあった代償行為の持つ癒し作用が失われて荒涼とした暴力的な性表現の世界が生き残ると言う、規制賛成派には「嬉しい」だろうけど社会的には「嬉しくない」状況になってきてるのではないかと危惧します。
 それ以上にまずいのは「ゾーニングが最初からある、当り前の事」になってしまってそれが秘めてるデメリットについて多くの人が考察しなくなる事にあると思う。
 ゾーニングのお蔭で隠れて優れた表現の場や表現を受け取る「資格」が制限されることはよろしくないと思うし、人間の心の成長なんてひとそれぞれ違うのだからゾーニングで免許制同然にするのは、あまりに残酷な事だと思います。

*1:今までにいくつの雑誌が廃刊したり逆に過激化したりしたのだろうか?