月よお前が悪いから…のアーカイブ

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経緯を説明した所で幾つか説明

 旧日本軍の南京虐殺があったかなかったかと言う点に於いて旧軍を「推定無罪」とするには、現在(中立的な)歴史学者の間でも真贋の真が固定している材料を幾つか無視する必要がある上に、以下に書くことを旧軍がしなかった=旧軍が非常にモラルの高い軍隊であった事が考えの奥底に無ければ出来ない事であると考えます。

  1. 一般的な軍隊を始めとする軍事組織が陥落した敵地で行う一般的な行動として、民間人への略奪・強姦・殺戮は一般的に行われる事である。
  2. ゲリラ戦相手に一般的な軍隊が占領した場合、軍隊はゲリラを恐れて冷静に見れば異常な行動(無差別の連行、殺戮、強制収容)を民間人に拡大して行うことはよほどモラルの高い部隊でない場合、一般的に行われている事である。
  3. これらの行動は「戦意高揚」や「戦争の正当化」を目的に現地将校や当時の政府が正式な命令として下す場合が少なくない*1
  4. これらの行動は「民族浄化」「匪賊征伐」として世論が煽ることさえある。

 あくまでもこれは私の考えですが、「南京事件従軍慰安婦がなかった」と考えるのは、これらの事を考慮していないか、成長する中華人民共和国や「北朝鮮」の脅威に怯える心につけ込むような悪質な煽動者に煽動されているからではないか、民族の恥を恥と認めて恥を繰り返さない勇気を持つことが出来ないからつけ込まれているのではないかと。
そういう煽動者が政治力を持っていき、多くの人につけ込んで世論を煽動し、亡国に追い込む事は「大本営発表」と言うものがもたらした歴史の焼き直しに他ならない事に想像を巡らせて欲しいと思います。*2

*1:これは南京事件でもあった可能性が高い…決定的な証拠の文書が防衛庁防衛研究所にあり、未だ非公開であるため、研究が進まないので断言はしませんが

*2:私は彼らが「自虐史観」なる言葉でマスコミにのし上がってきたときに、「一般的左翼」に危機感を訴えた。しかし、彼ら・彼女らは反「自虐史観」論者の持つ詭弁が大衆に受け容れられる力を持っていることに関心を及ぼさなかった。詭弁の持つ力を軽視して、地道にやっていれば「勝てる」と誤った読みをしてしまっていた。その結果がこれだと言う事が私はかなしい。