月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

「テロと戦う」?ふざけんな

id:spanglemaker:20041027で批判されたので反論。

基本的人権」を守りたくても日本の主権の及ばないイラクだから,どうにもなるまい.他の日本人がテロにあう危険を増さないようにするためには,テロに屈しないと明言するより他ない.
(後略)

 基本的人権は普遍的な物です。日本に住むものの特権ではない。特にグローバル化が進む現代では内外・国籍問わず人権を守るために政府が全力を尽くすのは政府の義務です*1

 テロに屈しないと言う事で解決しようとと言うのは、ハッタリだけで事を済まそうと言う、最低の解決策です。

(略)
一点追記しておこう.イラクを「日本人保護が無理な国」にしたのは誰か,というツッコミに予防線.サダム・フセインは湾岸危機にあたり,イラク在留の外国人の出国を認めず,人質として国内の要所に収容した前科がある.イラクに引き止められた外国人には日本人も含まれていた.元から当てになる国ではなかった.しかしこれからは当てにできる国になる希望がある.そのために自衛隊も努力している.テロリストごときに希望を捨てさせられたらたまらない.

 湾岸戦争という名のアメリカの侵略戦争がなければ、人間の盾などということが無かった事を忘れてはいけませんよ。
 あの戦争では、イラクアメリカなどからクゥェート侵攻のお墨つきを内々にもらっていたにもかかわらずいざ侵攻したらアメリカは物量戦でイラクを潰しにかかった。
 インフラを爆撃から守るためにはあの戦術はやむを得なかったし、殆どの外国人は望んで「人間の盾」になったのですよ?*2
 これは今も進行しているイラク戦争と言う名のイラク民衆絶滅戦争でフセイン政権が健在だった時も同じだった。

http://www.kamiura.com/new.html の2004年10月28日での神浦氏の意見に全く同感なので、記事の一部を抜粋して送ります。

 外務省は「退避勧告」を出しているから、今回の拉致事件は責任がないと言うのだろうか。本人の問題で済むのだろうか。

 日本人は正常な感覚を取り戻して欲しい。何か最近は、日本人の気持ちの中に無関心、無感動が広がっていないか。私は香田さんを救出する難しさは認めるが、犯人の要求に屈しないといって、みすみす香田さんが殺されるのを見過ごすことはできない。日本人にテロと闘えということは、香田さんのような事件が次々に起きても、それでも動揺しないで済ますことではないはずだ。

 もし香田さんが殺害されれば、自衛隊の戦闘部隊イラク派遣が次のテーマになる可能性がある。軍事の世界では常に危機を求めているからだ。

*1:余談ですが、日本国憲法にも書いてあります

*2:それでもアメリカはBlackout Bombと言う炭素線をばらまく兵器で電力インフラを壊滅的にし、その後も領空侵犯をして10年間もイラク民衆を貧困と飢餓と病気の地獄に落とした。