「マンガ嫌韓厨嫌韓流」届く。
別の物を買う送料代わりということで、ネット本屋から購入。
率直な感想を書きます。
- 絵が下手過ぎ。左翼のプロパガンダ漫画の方がずっとまし。構図も何もなっていない。
- 意図的に情報を選びすぎ。書かれるべき情報がなくて書かなくてもいい情報が長々と書いてある。例えば、
- サッカーの件で韓国のプレイアーだけがアンフェアなように書いていますが、どこの国でも(特にヨーロッパの国々)あぁいう反則スレスレのプレーが常時行われている事が書かれていない。
- 文化、領土問題、韓国の歴史に付いて。朝鮮戦争後の李承晩などの軍事独裁政権による内外への暴力的政策と徹底した民衆抑圧と文化封鎖について全く欠落しているのは論外。サッカーについて国際サッカー協会のお偉いさんに韓国の財界の大物が入っていて、彼はそれをいいことに自分の国内的な政治的地位を上げるのにワールドカップを利用した事実を書かないのも意図的なのか不見識か?
- 更に言うならば、光州事件などの民主主義を勝ち取るための動乱が度々起きた末に今の韓国があり、今の韓国は極左から極右までが共存できる状況にあり、言論のアナーキーさが担保される状況にある*1事を意図的に隠し、日本の言論構図を韓国に無理矢理、紋切型にあてはめている。これも見識が狭すぎる。*2
- 朝日新聞を左に見過ぎ。あの新聞社が官僚組織の最たる物であるのは紙面を丹念に見ればわかることであるにもかかわらず、ネットのイメージだけで朝日や市民団体をとらえている感じが強くする。
その他粗が多すぎる上に西部氏などの与太話が入っていたりして、あの分厚い本を読破するのは苦行でした。*3
救いがあるとすれば、編集者がかなりリテークを出して極端なヘイトテキストにならないように努力した(けど、上手くは行っていない)形跡が強く見られる…特に「火病」に関する記載とか、結びの章とか…事と、id:johanne氏が指摘したように、大月氏が「嫌韓厨であるのはいいけど、このままだと全共闘オヤジと同じ末路になるよ」とやんわりと諭している一文でしょうか。
正直、批判的に読む自信が無ければ、買うことをお薦めできない*4。買うにしてもブックオフに流れてからで十分。