月よお前が悪いから…のアーカイブ

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第二次世界大戦終結より60年

60年前の今日、日本と諸外国との15年近くに渡る戦争に一応の終止符が打たれました。

勿論、当時の大日本帝国政府が敗戦を受諾したことを発表したのみで、満州では関東軍幹部に裏切られた人々がソ連の襲撃ににげまどい、南方ではジャングルの中で苦しみもがきながら敗走する人々がバタバタと死に、沖縄では多くの*1生き残った人々が収容所に入れられ、そして本土では核二発を始めとする無差別爆撃で焦土と化した国土でみな呆然としながら終戦の「詔勅」を聞いていた。

これは誰が悪かったのか、直接的にはアメリカを始めとする連合国でしょう。しかし、その裏で日本軍は重慶への無差別爆撃や南京での無差別虐殺をはじめとする数々の蛮行を働きアジアの数千万の民を血祭りに上げ、国内でもファシズムにより多くの人間が処刑された。

我々は、今こそ戦前・戦中の記憶を引き継がねばならない。
どうしてあのような事態が起きたのかと言うことは、今行き詰まりつつある日本が向かいつつある「いつか来た道」への足取りを止めるための最も有効な手段となるからです。

我々は、戦後の復興、「第二の敗戦」=アメリカとの経済戦争の後の全面的なアメリカへの屈服を経て、ファシズムへの道を歩み始めている。それも無自覚に、誰かが鳴らす笛に踊らされているうちに。
だからこそ、我々は、前のファシズムがどうであったか、その結果がどうなったかを一人一人が胸に刻まなければならない。

そう思います。

*1:自決を強制される地獄絵図の中を