「仮面ライダー響鬼」路線変更でケンケンガクガク
まぁ、わたし自身は今回の路線変更には肯定的です。
確かに路線変更前の雰囲気も非常に良かったけど、あのドラマ運びは「一年で全て終わらせる」ドラマ運びでは無い。
あれをやりたかったのなら、半年一シーズンにして評判が良ければば翌年に又半年…と言う、海外ドラマやアニメによくある*1形式で続けるべきだった。
「ウルトラマンネクサス」*2と同じく、「響鬼」も仮面ライダーの根幹は変えずに世界観を再構築したと言う意味で意欲作なのですが、それをやるならスポンサー(バンダイ)が文句を言っても制作会社(東映)が押し切るくらいの心意気がないと出来ないと言うことです。
その点で、「ネクサス」はウルトラマンへの視点を変えた意欲作として短縮の憂き目を見たとは言え後世に語り継がれると思いますが、旧路線の「響鬼」はぐだぐだしたドラマと御都合主義の戦闘シーンがちぐはぐすぎて、「そんなのもあったね」で終わってしまったと思う。
要は制作者の覚悟がたりなかったのが今回の路線変更になったとも思うのですが、もう取り返しは付かないように思います。
まぁ、現在の特撮にとって癌なのは「見る層は確実に高年齢化しているのにお子様路線でおもちゃを売って制作費を回収しようというビジネスモデルに固執しているスポンサー*3」と「お子さましか眼中に無い制作のおえらいさん」だと思うのですが。*4
我々今の特撮マニアにできるのは、スポンサーに対してビジネスモデルの変更を迫ることだと思います。
具体的に言えば、いい作品ならばおもちゃではなくDVDやビデオをレンタルしたり買ったりなどするとか、制作会社やスポンサーに映像作品として支持する事を訴えるとかそういう形でやっていく方がいいのではないかと。