米軍再編:相模原補給厰に陸自部隊?
キャンプ座間に米軍第一軍団が来るという報道は盛んにされていますが、その裏で色々と陸自も動いているようで。
今回設立される防衛庁長官直轄の陸自の中央即応集団に関して、キャンプ座間に司令部を、相模原補給厰に1,300人規模の普通科連隊*1とヘリポートを置こうという動きがあるようです。
このディティールは10月末に一部メディアで報道がありましたが、今月発売の「軍事研究」2005年12月号を詳読して状況が掴めました。
この司令部は公式の計画では朝霞駐屯地におくと言っていますが、米軍と連携を強めたい思惑から、相模原補給厰とキャンプ座間に司令部を置くという観測気球の意味でリークがされているようです。
基本的に相模原補給厰もキャンプ座間もずっと返還を要求している所だし、相模原補給厰に至っては小田急多摩線の相模原の先への延伸の邪魔になっているのでさっさと返還してほしい所です。
そもそも米軍のトランスフォーメーションに日本を巻き込む事自体迷惑この上ないと思います…戦争になったら相模原が真っ先に(特にキャンプ座間が)テロの標的になるし、米国が起こした戦争の露払いや後始末を我々日本人が行わなければならなくなる。ヴェトナム戦争での韓国軍のように。
陸自の中央即応集団や自衛隊と米軍の関係については、どちらに置くにしても、我々の側が軍事を政治や暮らしの中でどう位置づけるかが問われていると思います。
世の中、軍事がなんでもかいけつしてくれるような幻想を持っている人が少なくないようだけど、はっきり言って平和ボケそのものです。
軍事とは政治目標を達成するためのカードの一つに過ぎず、政治が防げなかったインシデントの尻拭いをする存在なのです。
彼らは打出の小槌では無く、逆にパンドラの箱の如く慎重にあつかわねばならないのです。
「強い」兵器と兵隊があって、それらを後ろ盾に諸外国に喧嘩を売って勝ちつづければ、それは見た目は格好いいけど、最後には国力も民力も浪費して破綻するしかなくなるし、喧嘩を売られた側の怨みも買う。第一、勝てるという保厰は何処にもない。
これは長期的に観れば我々の利益を損なう事に他ならない。
それに気づいてほしいと思うのですが…