さて、連休が終わったら
自民党総裁を巡る茶番劇が盛りあがり、安倍総裁→臨時国会で「偉大なるお父様」安倍ジョンイル総理大臣の成立となりそうですが…*1
敢えて絶望的な要素を並べますが、基本的には小泉内閣が取り巻き官僚への政策の丸投げと「サプライズ」と呼ばれるマスコミや広告代理店をフルに使った話題づくり、そして公明党との選挙協力による、創価学会の強力な組織票の取り込みによって成り立っていたのを踏襲するでしょう。
確かに、安倍ジョンイル氏は自分以外の「敵」を作ってそこに大衆の目を向けさせる事によって権力を維持する性格が強い上に、強権的に自分の思想や史観や道徳観を大衆に押しつける、極めてファシスト的な人物ですが、しかし、それは小泉氏も同様であったのではないかと。
さて、そこで問題なのは安倍氏の政策構想は勝共連合=統一協会の掲げる政治理念と酷似していて、それを大急ぎで法制化しようとしていることでは無いかと思います。
例えば、性教育やジェンダーに関する政治理念を比較してみましょう。
自民党のプロジェクトページは http://www.jimin.jp/jimin/info/gender/jender.html 。イラストやイメージでの図示が多いので理念は直接読んでください。
(自民党の答申: http://www.jimin.jp/jimin/seisaku/2005/pdf/seisaku-017.pdf )
以下、この「理念」と人間関係が象徴的に出ている自民党のニュースを示します。
http://www.jimin.jp/jimin/daily/05_05/26/170526a.shtml
デイリー
【平成17年 5月26日】
■ 「過激な性教育・ジェンダーフリー教育を考えるシンポジウム」開催
「過激な性教育・ジェンダーフリー教育を考えるシンポジウム」が26日、党本部で開かれ、教育の実態や思想的背景などについて意見交換が行われた。わが党所属国会議員、地方議員や一般参加者など約500人が集まった。
パネリストは、「過激な性教育・ジェンダーフリー教育に関する実態調査プロジェクトチーム」座長を務める安倍晋三幹事長代理、同事務局長の山谷えり子参院議員、この問題に詳しい高崎経済大学助教授の八木秀次氏、東京都議会議員の古賀俊昭氏、元東京都立学校経営アドバイザーの鷲野一之氏の5名。安倍座長は、「男女共同参画社会で女性がのびのびと能力を発揮することは大切だが、結婚や家族の価値を認めないジェンダーフリーは文化の破壊につながる」とし、「自民党と民主党の大きな違いは、民主党はジェンダーフリーを推進しているということだ」と述べ、家族の価値観を守るわが党との姿勢を明確に打ち出した。パネリストからは、「男女共同参画基本法の精神は大切だが、それを拡大解釈して特殊な思想が教育現場に持ち込まれている」など、と懸念を表明する声が相次いだ。
また、実際に学校で使われた性教育人形や副読本などの展示会が開かれ、「こんなものを子どもたちに見せていたのか」と、過激な内容に参加者は驚いていた。
さて、こういう動きに対して統一協会=世界日報社はどう捉えているかというと、
http://www.worldtimes.co.jp/book/zyenda/main3.html
緊急特集号 教育問題シリーズ? 男女共同参画社会基本法 「抜本的見直しを急げ!」
⇒ジェンダーフリー特集ページ
本特集号掲載記事のほか、多くの最新記事があります定価300円(税込み)B5判・60頁(送料=76円)
お問い合わせ、お申し込みは、
株式会社 世界日報社 販売局
TEL 03(3476)3421
E-mail: sale1@worldtimes.co.jp
ジェンダーフリーと過激な性教育
「基本法」に“暴走のDNA”が埋め込まれている
自民党シンポで安倍幹事長代理「過激な性教育は人格破壊行為だ」
・全国で展開される過激な性教育ジェンダーフリー教育の実態ジェンダーフリーとの闘い
「過激な性教育」実態と克服
・子供を唯物的思考に染める教育内容/「命の大切さ、親の慈愛で伝えたい」
・保護者・教育長には「分娩シーン」カット/「出産ビデオ」で気分悪くなった生徒たち
・「快楽の性」称賛する小中副読本/吹田市教委は「配布前提に検討中」「ジェンダー」概念盛り込みに躍起−「基本法」検討小委員会
・国会欺く発言繰り返す 平成10年議事録、自民党も問題視
・国の中枢で謀略会議 八木秀次・高崎経済大学助教授
・男女共同参画基本法検討小委 /「暴走のDNA」埋め込み画策、審議会制度の問題点露わ
・第4回男女共同参画基本法検討小委員会議事録要旨「基本法」の根底に家庭破壊思想
上智大学名誉教授 渡部昇一氏に聞く「基本法」検討小委、第5回議事録を紛失
ずさんな管理明るみに、本紙の指摘で初めて気付く内閣府男女共同参画局が情報操作か
公聴会案内を一部に流す
「基本計画」策定のため今月下旬から地方開催/遅れる詳細公表参加者を選別?ジェンダーフリー派、駆け込み投稿訴え
男女参画基本計画、「反対派の意見が多い」と危機感
・内閣府が情報リークか矛盾した概念のごり押し
男女共同参画基本計画「公聴会」
・「男女の通念」の医療を力説/“ジェンダー基本法”に欠陥
・「基本法と計画が乖離」の声−共同参画「公聴会」/ジェンダーにも批判相次ぐ元凶は「ジェンダー」の乱用
より過激になった基本計画男女共同参画 はき違え是正
細田官房長官が言明−参院予算委
・新計画策定でヒアリング
千葉県議会が請願を採択
“ジェンダーフリー教育”の禁止男女共同参画に必要な性差認識
特性生かす教育こそ時代の要請
・「らしさ」求められる職場増大 ジェンダーフリーは時代に逆行ジェンダーフリー推進派がバッシング・シンポ
「不況の責任転嫁」と大沢氏
・「家族に干渉が問題」の声封殺「論理」のすり買えも
メディア批評 「新聞」から
「ジェンダーフリー」の応援に乗り出した朝日、行き過ぎた例を「誤解」の一言で誤魔化し
ビューポイントから 北欧文化協会理事長 武田龍夫
補い協力し合う男女の幸福/「第三の性」を批判する/差異と差別を混同した倒錯・社説から
・データを読む
まず、世界日報社とは統一協会の新聞部門であり、そこで安倍氏と山谷えり子氏*2を中心とする自民党の教育「改革」チームの取り組みが大々的に取り上げられる事自体が状況を説明しきっているのではないかと言う感触を持ってしまうのですが、それはさておき、
安倍氏を中心とする自民党主流派の「過激な性教育」と言う、性という物への視点の微妙な歪みかたが、統一協会のそれと非常に酷似している…逆に統一協会が建てたプランを基に自民党は動いているのでは無いかという疑惑すら感じるのであり、それは他の事象を巡ること…愛国心など…についても同じである。と言う事は安倍内閣がどういう方向性を持つかということを見る上で逃せない所だと思います。
所で、統一協会は軍事政権時代の韓国を拠点にし、自民党タカ派に食い込むことで組織を維持してきましたが、最近になって韓国でカルトとして暴れすぎたとして、韓国国内の政治からも排除され始めて北朝鮮とアメリカと日本に政治拠点を持つ格好になっているのですが、統一協会が安倍氏に付いているのだとすると、安倍氏がとみに煽る「拉致問題」と言う物はとんだ茶番劇では無いのか
…政治が崩壊しつつあるときに良く使われる方法として仮想敵を作って、大衆の敵対心や差別心を煽り、仮想敵との仮想の問題に大衆を釘付けにする事によって本当に解決すべき問題を解決せずに先のばししてしまうと言う事があり、その手法は大概にして問題を抉らせる物ででありますが、まさに、今行われていることは拉致問題や嫌韓・嫌中といった目くらましによって日本が抱えている本当の問題…階級格差の深化やアメリカとの密着のしすぎによってアメリカの衰退の影響を受け始めているにも拘らず別の政策方針を提示できないこと、そして、「アメリカ流成果主義」を多用しすぎて「すぐに金にならない」基礎研究などが見放されてしまっている…を解決すること無く維持して、日本自体を潰そうとしていることではないのかと思いますが…
このような絶望的な状況で我々は何をすべきか、ただ黙って一票出していればいいのか?それともウヨだサヨだなどと喧嘩して自分が優位に立ったかの如き幻想に浸っていていいのか?ネットで、街で、学校や職場で自分の言葉で自分が抱えている社会との軋轢と軋轢をどうしたらいいのか語り始めるべき時期が来ているのでは無いのか…などと思うのですが…