さて、「2ちゃんねる」とは何だったのであろうか
まず、「2ちゃんねる」と言っても、内部の掲示板は二種類にわかれる事から話を始めないといけないと思います。
- 特定の趣味などの情報交換を気軽におこなうことのできる「板」(掲示板)
- 誹謗中傷・差別言動なんでもありの、時事系・政治系や所謂「ヲチ」を行うための「板」
ここで、前者については、もしも「2ちゃんねる閉鎖」と言う説が確実ならば、それなりの「受け皿」が必要ではないかと思いますが、問題は後者です。
後者については、書き込みされていく中で、参加している人間の負の思考が増幅されて、対象の実生活に影響するようないやがらせを行ったり、他のサイトに乗り込んで嫌がらせしたり、
挙げ句には、最近…安倍政権樹立後…は非常に少なくなっていますが、そういう「負の思考の連鎖」を逆手に取り、一部の煽動者が読者にある方向の政治的思想やそれに基づく、客観的根拠がまったく無いような嘘の情報を植え付け、動員を謀っていた場合*1も少なくなかった訳で。*2
但し、後者については別の掲示板が出来てそこで行われるような形もありえますが、しかし、(特に西村氏が逮捕されたり、怪死してしまった場合)、現状のリスクを負う掲示板が出来るかどうかは疑問ではあります。
現在の「2ちゃんねる」のバックに「その筋」の人間が複数ついていて、出資しているのならば、話は変わってきますが、どちらかというと、小泉政権に携わっていた連中が「2ちゃんねる」の持つガス抜き機能に着目して金だけでなく、その他の便宜も図るような形で支援を行っていたような感じが、どうしてもするんですが
…で、安倍政権になってから、政財界が余りに調子に乗りすぎたので、煽動者が力を失う位の所まで書き込んだり読んだりしている人間の「政治や社会に対する怒り」(=階級意識と言い替えてもいい気がする)が激化して、残念ながら安倍政権では制御不可能な点まで沸騰してしまった。
下手をすると、この間の、秋頃からの「2ちゃんねる」バッシングには、政治で制御不可能になった「2ちゃんねる」には、もう、政財界にとって利用価値が無い。と言う暗黙の意志表示が含まれているのかもしれません。