柳沢発言の招いた現象の検討
まず、この「舌禍」にかんしてはネットなども含めた世論を見ていると、
- ばかにするなヽ(`ー´)ノ
- お詫びしたんだからいいじゃないorそこまで騒ぐ野党がわからない
と言う二つの相対する「異見」が半々くらいでバランスしている状況ではないかな。と言う感触を持っています。
「失言」当初は前者のような怒りの声が多かったのですが、段々後者が多くなって来て、半々くらいの所で動きが止まったような感触があります。
この問題は何処に「失言問題」の真意を見出すかによって、非常に読み取りかたが変わる物であることは確かです。
その上で、マスコミが「許せん」一色から、特に朝昼のワイドショーで時事問題を扱う番組で「柳沢大臣の事を非難する方が感覚がおかしいのではないか」という趣旨の発言をするコメンテイターやタレントが先週末あたりから増え始めたり、柳沢厚労相が頭を下げて「お詫び」する*1場面が頻繁に報道されるなどして、世論が柳沢大臣に同情的になったりしている所も影響として大きいのかな?とは思います。
ただ、情にほだされた人々がいるとはいえ、それで気が緩んだのか労働状況や医療の状況と言った「子育て」に直接関係がある事を監督している省庁のトップの大臣としては極めて御粗末な「失言」を繰り返している訳で、WCEの「棚上げ」が決まったとは言え、今後は当分混乱状況が続くのではないかな。と思いますし、この「失言」をもって尚、「もういいんじゃない」と言う人々に関しては、「自分が政府や内閣の人達から、『マスコミを使って話を逸せばコロリと騙されるB層』扱いされて馬鹿にされているのに何故気がつかない?」と苦言を呈したい所ではありますが。
*1:「これは、「健全な夫婦ならば子供二人以上は」と言う、今の労働者の状況を全くわかっていないからできる、今日の失言でスポイルされた部分が大きい訳ですが