月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

このタイミングだから勢いで言ってしまいましょう

来年起き得ることを乱雑に並べます。思いつくままに書き殴っているのでお許しを…

  • 米ドルは各国の強調介入虚しく、一ドル60円台を割る*1危険が高い。通貨価値は五年以上戻らない。
  • 多くの多国籍資本が母国の労働者や開発拠点を見捨ててBRICs諸国の市場と安い労働力を宛にした動きを露骨にする。これが法人税を引き下げても変わらない。
  • 2009年は階級的な対立が日本でも激化する「元年」となる。非常に小規模な労働者の反乱が*2結びつく動きは今年の後半から強くなっていて、その中で権力の一部を運動側が巻き込んでしまう*3現象が起き始めていますが、この対立は激化する。
    • 非正規労働者を軸とし、一部の正規労働者も賛同した形での産別ゼネストが今年の後半にも起きざるを得ない事態になる。
    • 労使対立は先鋭化し、非正規労働者の労働交渉などの場に正規労働者の御用組合が暴力的に介入し、「転び公妨」で弾圧される事例が派遣労働者の契約が切れる春先に集中して起きる
    • この中で正規労働者に対してもより一層の労働強化と賃下げが行われ、労働貴族以外の正規労働者が御用組合から脱落し始めて独立した労働組合の結成やスト破り指令に対するサボタージュが頻発する。
    • そういう状況下で、既に多くの言説が出ていますが、正規労働者の非正規労働者化が普通の状況になる。具体的には会社都合での首切りの横行と労働契約を更新する際に地位が不安定化し、賃金も減らされる。経営者の報酬や株主配当の業績に見合った減額は極力回避されるので労働者の不公平感はますばかり。
  • このような階級対立を締め付け、持てる者による持てる者の為の体制を維持するために「第二の地下鉄サリン事件」とも言うべき大規模テロ事件を媒体とした「ショックドクトリン」*4が政府内の先鋭化した人々によって起動される危険が高い。95年の地下鉄サリン事件自体は政府の自作自演というよりは未然に止められた動きを黙認してやらせることで国内の締め付けを狙った・非常に正統性のあるショック・ドクトリンであると考えますが、次に関しては政府内の一部の先鋭化した分子が意図的に起こす危険も低くない。
  • 世界の「アメリカ離れ」が加速する。日本もこの潮流に追随せざるを得なくなり、東アジアでのブロック経済圏の構築に積極的にならざるを得ないところまで追い込まれる。
  • 東アジアのもう一つの「頭」である中国も、国内情勢の不安定化・特に階級対立の激化を中心とした国内問題によって経済的に崩壊寸前になる。再度内戦となるかどうかは上海や北京などの富める階級が富を独占し続けるかどうかに掛かっている部分が大きい。
  • 世界的にも、動乱の一年になるでしょう。我々は誰が主体なのかを突きつけられる。

*1:購買力から見た米ドルの対円レートは70円台であると言うのが2008年10月ころの説だったので、少しそれより低くします

*2:社民党共産党をコアにして

*3:11.3麻生邸ツアー弾圧事件で警視庁公安部がいつも通りの逮捕劇を行ったのに対して保守系の国会議員が質問趣意書を出したのは特筆すべき事態である。彼らは階級的な対立が起こることを直感でわかっており、誰につくべきか判断を始めている

*4: http://www.naomiklein.org/