月よお前が悪いから…のアーカイブ

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「天元突破グレンラガン」と庵野秀明

どうやら、「グレンラガン」の企画の最初の段階では庵野秀明は中心に座っていた。しかし、今石洋之が自分の作品にすることを決意して企画が回り始めた時点でガイナックスを離れ、自分の会社を立ち上げている*1

これ自体はグレンラガン放送終了直後に行われたロフトプラスワンでのトークライブで小黒祐一郎今石洋之に対して八話でカミナ=アニキを殺したことと庵野に梯子を外されてしまったことの一致点を問われて今石がはぐらかしたあたりで予想はしていましたが…実際文献読んでビックリでした。

そういう側面から本作・ヱヴァンゲリヲン「序」を見てみると、主要キャラクターの関係性に共通性が見られる。
グレンラガンを主人公・シモンの成長劇としてみるとカミナがシモンを煽って、突然あらわれた第一のヒロイン=ヨーコの気を引きたいがためにカミナについて行って、しかしそのカミナが戦死して途方にくれていたところに現れた第二のヒロイン=伴侶=ニアがあらわれて自分を取り戻しカリスマ性を発芽させ、そして長年の動乱に揉まれて行く中で真のリーダーとなり、皆と一緒に大儀を成し遂げたものの、伴侶を失い、そして後を後進に譲り放浪の旅に出るという一つの王道展開なのですが、この構図の初期段階が本作・ヱヴァ「序」にも当てはまりそう。

  • シモン=シンジ
  • カミナ=ミサト
  • ヨーコ=レイ

仮にこの構図を作って本作を見てみるとはまるはまる…当然、ミサトとレイがこの後カミナとヨーコのように恋仲になる展開は無理でしょうから今後の群像劇としての展開や位置関係は変わってくるのでしょうが。

*1:小学館天元突破グレンラガンムック本上下巻の関係者インタビューより、本章で特記ないものは同じ参考文献。