月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

問題の記事:少し長いけど重要なので引用します

d:id:artane:20090414:1239690895 関連。

http://www.townnews.co.jp/020area_page/02_fri/02_atsu/2009_2/04_03/atsu_jin.html

「制定されたことに意義がある」
全国初の「受動喫煙防止条例」制定に検討委員会のメンバーとして携わった玉巻 弘光さん
厚木市森の里在住

○…学校や飲食店、公共的な施設を対象に、神奈川県が全国で初めて制定した「受動喫煙防止条例」−。県民の健康を保全するという観点で作成された条例の素案。それを検討委員会のメンバーとして議論した。検討委員会に選ばれたきっかけは、県西地区の市町村で行政に学識者として関わっていたこと。条例が制定されたことに、「県民の健康と喫煙者の権利。この両方を守る条例ができた。この案が潰されず、議会を通ったことに敬意を表す」と。東海大学法学部教授でもある。

○…委員会が召集された当初は、全面禁煙が基本方針だったという。しかし、議論を重ねていくうちに様々な問題が噴出。労働安全衛生法の観点から、フロア内での分煙を認めたのもその一つ。最終的には、条例の適用除外施設の増加や、罰則の適用猶予を盛り込むことに。「制度には至らない点もあるが、制定されたことに意義がある」と話す。

○…全面禁煙を主張する人は、「喫煙者の割合は少数派。だから規制を強化しろ」と言う。しかし、20代から60代の男性勤労者の半数は喫煙者。こういった人たちのたばこを吸う権利も認めなくてはいけない。たばこを吸わない人と吸う人の権利を守る。条例=法律。条例は市民の自由を制限することになるので、そのバランスをとるのが一番難しいところだったという。

○…取材終了間際、「松沢知事が視察に来た厚木のパチンコ店に、条例について聞いてみたら面白いんじゃない」とポツリ。厳格なその表情が一瞬だけ緩んだ気がした。喫煙防止に関して日本は遅れているとも。全国初の受動喫煙防止条例は、たばこの世界基準へと歩みだす第一歩。「最初は小さな舟かもしれないが、大きく立派な船にすることが大切」と話した。