月よお前が悪いから…のアーカイブ

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右派であっても左派であっても、フェミニズム運動当事者が政治力を一定以上得てしまい、又その思想的実態が非常にクローズドであることや、特に1970年代〜1990年代初頭のラジカルフェミニズムがそうであったのですが、「進歩的な」女性の持つ男性憎悪に強く依存して思想的な勢力を拡大してきた*1 *2事の二つから当のフェミニズム運動の現場が脱却できない事が大きいように思います。

表面上は男女共同を謳っていても、女性運動の実状はそんなに変わっていなくて、フェミニズムに関わってる人とシビアな話になると男性憎悪というか不信というかのような意識とそれの裏返しにある女性上位主義が複雑に絡んでいて、男性の事情も何もないような形になっている。そして、そういうフェミニズムを比較的現実に適応している女性達は胡散臭く見ていて、しかし社会的規範の一つにフェミニズム的な物が組み込まれ・他の抑圧装置と同等に抑圧として作用している男性の側は非常に生きるための活力を失いつつある…「草食系」と言う言葉の現象面に見られる性や食や知識への貪欲さの喪失がいい例でしょう、一定数以上の割合でそういう無気力以上に無気力な人々が増えていることは、この軋轢の多い世の中を渡っていく方法なのでしょうがしかし危険ではないだろうか。

*1:70年代後半のウーマンリブ運動の書籍を読んでいると、「セックスとは男性が女性を屈服させる場」「結婚とは男性の征服欲を充足させる場」などなどの、当時の子供が読んだら大きなトラウマを抱えてしまう…実際、私がそういう所ある訳ですが…の文面が出ていて、当時から90年代前半はそういう思想に基づく運動方針が普通に取られていた。皮肉にもその流れを一定程度止めたのは従軍慰安婦問題であったのですが。

*2:追記:90年代頭の左派運動では、時たま男女間のプライベートに近いいざこざなんかも問題になっていましたが、その中で大概男性がつるし上げられるのですが、そこで女性の側・特にフェミニズム運動の人から男性が自己批判として要求される事は「自分が男根主義者であった」事。それが、いざこざを自分がやってしまった…それは女性を押し倒してしまったとか酔った勢いで女性に言い寄ったとか言葉がセクハラだとかそういう事なのですが…事を断罪されるに当たって女性側から要求されることであることが非常に多かった