地獄への道は善意で敷き詰められている
そういう側面からフェミニズム運動が日本社会に残している「成果」を見つめ直すと、ファシズム化に加担してきたことと個の孤立化を加速させただけなのではないか。と見えてしまう。
フェミニズム運動の人は非常に熱心であるし、その問題意識もけしてひくくはない。しかし、「最大多数の最大幸福」と言う視点から見た場合には非常に悪い影響しか及ぼしていない。
最低でも、マスコミを通じて流布・拡大していった「フェミニズム」運動(これが全てではない)は、その運動主体が80年代成田闘争で分裂した第四インター系の女性グループが主力の一つであった事が影響してか、女権主義というか「自分という女性を最大限尊重しろ」と言うミーイズムに凝り固まった人があまりに多かった。
最低でも、私が接触する機会の多かった1990年代初頭の左派フェミニズム運動に携わってる人は多くが第四インターの流れの人やその流れの思想書に感化されて運動圏に入った人が多かったとおもいますが、彼女ら、大抵自分しかない(^^;、よくても自分と周囲の女性で徒党を組んで・そこに従属するかそうでないかで敵味方を定義してしまう。
これは70〜80年代に党派的な理由で分裂を重ねた成田空港反対闘争の運動主体の人と初期フェミニズム運動の人が大きく重なることが非常に強く作用していると思っていて、良くも悪くも(80年の団結小屋レイプ事件はともかく)多くの分裂劇がセクト主義によって小さなボスが群雄割拠して派閥抗争となり・最後にはゲバルトを伴なった党派分裂となった。そういう対人不信の空気が蔓延していたからであっただろうと思います。
こういう人たちが特に90年代初頭のフェミニズムブームや宮崎氏事件でのオタクバッシングに乗じてメディアのメインストリームに上がり・その言説を利用する形で右派=矯風会や統一協会などのキリスト教右派の流れを組む宗教と密着したフェミニズム組織の拡大にも大きく貢献した。