月よお前が悪いから…のアーカイブ

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3,松沢氏の政治理念では県民の「危機打開」はなく、「危機は倍加」される。
 松沢氏は、「官から民へ、国から地方へ、日本の構造改革」が自らの一貫した政治目標だという。だが、県民の多くの困難は、「官から民へ」というあらゆるものを市場原理にゆだねる規制緩和と深く結びついている。「国から地方へ」も同じで、90年代の地方単独事業の押しつけに始まり、小泉改革によって政府財政赤字の地方への転嫁だけが進んでいる。「改革は遅々として進まず」かもしれないが、この程度でも地域住民と地方自治体には多大な犠牲がしわ寄せされている。これが現実である。
 小泉首相の進める「構造改革」に対して、県民生活の現状から出発していかなる態度をとるか、これは当面する県政の基本に関わる問題である。

4,松沢氏の憲法観。
 氏の「憲法創造論」によれば、「天皇の権威によって国が形造られてきた」「天皇国家元首」「集団的自衛権憲法上明記」「社会全体の利益のためには個人の権利の制限がある」「国防の義務」「家族の価値、役割を重視すべきで、それが日本の伝統」といったことを憲法に明記すべきと言う。
 県民大多数はこうした憲法観を支持するであろうか。県政は別と言っても、こうした基本的観点に立つ「これまで培ってきた政策」が県民大多数にいかなるものとなるか、論を待たないであろう。