月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

このような中で、日本人・とりわけ都市部に住む人々は性という物に対して上からの価値観の書き変えを容易に受け入れてしまった。

しかし、歴史に連続性があるのと同じく、上から書き替えられても周囲の環境が変化しても人間の粗暴性という物は容易には変わらない。
「新しい性道徳」は禁欲的であったし、それを望まれた戦中・戦後生まれの「若い」世代はそれを当たり前のモラルとして受け入れて育って行った。受け入れられない若者は「不良」などと疎外されて行った。*1
故に、社会の中枢を担う人々は、結婚するまで純潔を守るという道徳を普通に持っていたりするなど性というものを日常から疎外しつづけたまま「オトナ」になり、「家族」を作って行った。

*1:でも、彼らは非常に前近代的な構造を保持した独自のコミュニテイを形成していった…カミナリ族や暴走族というのは広く普及した「オルタナティブな」社会構造であった