月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

アパグループとずぶずぶの?松沢知事

今更ながら田母神問題というかアパグループへの利便供与問題を調べる一環でd:id:kojitaken:20081120 を見ていて偶然見つけたのですが*1
当時問題になった「ワインの会」なる、アパグループ元谷外志雄代表が自宅に右派政治家や論客・要人をあつめてワインを嗜みつつ国家主義的というかぶっちゃけ自慰史観に殉じた会談をやってサマリーを広報誌に載せる月例会的な会合の2004年2月13日づけの会合に松沢成文・神奈川県知事が出席している事が今更ながらわかりました。
http://www.apa.co.jp/appletown/pdf/wine/0404_wine.pdf


松沢知事の発言のみによるものと思われるものを抜粋。


日本を語るワインの会今年初めての「日本を語るワインの会」が二○○四年二月十三日、代表邸にて行われました。
先日のアパホテル〈横浜関内〉の起工式にもご出席いただいた松沢神奈川県知事ご夫妻、外交官出身の城内代議士、平沢勝栄夫人の平沢あや子氏、アメリカから帰国したばかりの阿部教授、ラジオたんばから変わったラジオNIKKEIの宮崎氏をお招きし、「日本という国」に関する話題で大いに盛り上がりました。

中央官僚の天下り知事では地方行政の改革はできない

 選挙は一生懸命やらないと落選する。ただアナウンスメント効果が怖い。がんばって運動していて、接戦に持ち込んでも、最後に「○○氏、有利」との報道がされると、「じゃあオレが行かなくてもいいや」という有権者が現れ、結局は落選するというケースが多い。最後まで「危ない」と言われた人の支持者がなんとかしなければと応援に駆けつけ投票依頼に駆けずり回り、結構当選している。出口調査はもちろん信頼できるが、選挙前の世論調査は危険だ。このアナウンスメント効果があると、本当の民意というものが、選挙結果に反映されないのではないだろうか。

 接戦を制して、当選したとしても選挙に勝ったことは自信にならない。なぜならば、選挙は一回一回状況が異なるから。また、小泉首相は三年はやらないと言っているが、いつ解散してもおかしくない。
選挙の準備を怠らないようにしながら、本業の国会活動も行う。絶えずお尻に火がついた状態で仕事をしているのが、日本の国会議員である。

 中央の官僚同様、地方官僚も弊害だ。地方議会も地方官僚も改革反対派。なぜなら、改革が実行されると既得権益が侵されることになるからだ。横浜市の中田市長も一部からは、猛烈な批判を浴びている。改革者は必ず誰かから悪く言われる。その一方で、熱狂的な支持者が支えてくれる。今までのような市長、知事だと地方行政は、何も変わらないのだ。
全国の知事を見てみると、自治省出身の人が非常に多い。これは地方の人々が中央とのパイプを求めて、中央官僚を支持してきたからだ。中央官僚がすべてのお金を一旦集めて、分配することによって、権力を握っているから、このようなことが起こる。小さな政府を実現して、官僚の権力を縮小していかなければならない。

以下、サブタイトルだけ

  • 中央官僚の天下り知事では地方行政の改革はできない
  • 戦後の総括がないから憲法改正が進まない
  • 台湾の総統選挙では、日本は陳水偏を支援すべき
  • 今の日本に欠如している愛国心を取り戻す
  • 歪められた歴史ではなく正しい歴史教育
  • 国際人になるためにはきちんと日本人になる

この中ではいわゆる「自虐史観日教組が日本人を根無し草にした」などなど、明治維新以降の「脱亜入欧」のスローガン以降徹底的に日本的な物が生活の一片に至るまで法的強制で排斥された近代史も、戦後のアメリカからの大規模な文化侵略に対して政治や中央官僚の大多数が嬉々として加担した現代史は無視して、専ら「反共」イデオロギーに矮小化する日本の新保守主義者の非常にセコいというかぶっちゃけ頭の悪い*2思想。と呼んでいいのかどうか分からないデマゴーグのようなものが何の躊躇いもなく流布されています。

*1:小沢があんな微罪で撃たれているのにアパグループと空自の利便供与はいい加減な形で幕引きされた。不公平だ。と言う記述をどこかで見つけて…

*2:これは嘘。彼らは米英=アングロサクソンと言う、この四五百年間世界の覇者であり・今は急速に没落している強者にかしづき・アジアとの連帯を分断する事に腐心するために詭弁を重ねてる確信犯であり、仮に中国がスーパーパワーとなった瞬間に北京詣でをして中国の漢民族の思想や文化を嬉々として流布し・アングロサクソン的な物を叩き潰す根無し草なのですが

アパでの会合と神奈川県政の極右旋回の時期の一致

2004年というと、丁度松沢知事が県庁内でのトップダウン体制を固めて、人事権を濫用し、教育行政にも介入をはじめ、県政でも国家社会主義新自由主義新保守主義イデオロギーをゴリ押しし始めた時期と一致します。

そういう文脈でこの松沢知事の「ワインの会」への出席を読み解くと非常に興味深い物があります( ̄ー ̄)
まぁ、詳細は今後公の文書*1の解析を集中的に進めていく必要がありますが、「小さな政府を実現して、官僚の権力を縮小していかなければならない。」と言う言葉と並行して公的機関の民営化や指定管理業者の大規模導入が全国に先駆けて神奈川で行われ、人事面でも今岡又彦特別秘書(松沢知事の就任と同時に東急エージェンシーから神奈川県臨時調査担当部長に転身した、元は石原東京都知事の側近四人衆の一人 *2)に代表されるようなトップダウンを通り越して情実と言うか「県政『改革』」と称した県政・公共財産の私物化を目論む人事を強行していった事は、この言葉の裏にある松沢知事の問題というか野心が透けて見えます。

*1:とはいえ横浜に出向いて資料開示手続きやって謄写しまくる資金も容易に出来ないのでネットで開示されてる公文書や政党・労組などのプレスリリースに専らなってしまいますが -_-;

*2:http://www.pref.kanagawa.jp/press/0805/089/index.html 「平成20年5月27日 記者発表資料 知事特別秘書の任命について」、神奈川県総務部人事課発行 など参照