月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

佐世保・小六の少女が友人の頚動脈を斬り付けて殺す

  • 被害者の周りの方やこの事件に戦慄されている方々には非常に冷たい言い方をしますが、このような傷害殺人事件は過去からあった。

 戦争の時代の前後は表沙汰にしきれないほど少年少女の殺しあいに近い喧嘩はあったし、愚連隊や暴走族に小学校を出た位の少年少女が入って剃刀や金属バットを持って喧嘩する事は無数にあった。
 では、今回の事件、もっと言うならばここ10年の少年少女による殺人事件はそれらと何が違うのか。
 基本的には違うところはない。
 しかし、決定的な違いは暴走族や愚連隊は集団での暴力(戦争)や個人対複数(or個人)の決闘(タイマン)が中心だったが、ここ10年の事件は「いじめ」(=リンチ)と個人の陰湿な暴走に二極分化している事です。
 両方の根底には個人の持つ疎外感や怒りのやり場が非常に狭められていることがあり、事件の「若年化」や「残酷化」(これが本当かどうか怪しいが)には将来に対する閉塞感からくるある種の諦念が働いている。

 我々が注意しなければいけないのは、このような心理状況に子供達を追い込んでいるのはメディア環境や道徳の退廃などというチンケな物ではなく、少数エリートが自分でルールを作り、残りの多数に絶望感しか与えていない・力の強い者が弱い物を喰い物にするのが当り前だと言う社会状況と、「日の丸・君が代」の強制に象徴されるような、エリート以外は自分で判断するな、エリートの言うことに従っていれば良い。と言う歪んだ教育「改革」にこそあり、
 道徳教育や子供達のしめつけを強めたり、メディア規制を深めることは事件を再生産し、問題の根幹を悪化させるだけだと思うのですがね。

 まぁ、そういうラインの話からはマスコミは意図的に眼を逸しているし、壷は壷で斬り付けた少女の本名がYだKだTだと騒いでいる。
 壷をウォッチしていましたが、本名や写真を暴くと言う目的は間違ってるけど、目的以外の意識はマスコミよりも健全かもしれない(;´Д`)