月よお前が悪いから…のアーカイブ

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宅間守氏のダイイングメッセージについて

http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2004/09/20/20040920ddn041040030000c.html

大阪・池田小事件:
宅間元死刑囚、最期も謝罪なく取り乱さず−−死刑執行抗議集会

 ◇獄中結婚女性へメッセージ

 大阪教育大付属池田小の児童殺傷事件で14日に死刑を執行された宅間守・元死刑囚(40)の執行直前の様子が明らかになった。自ら求めたたばこを吸い、ジュースを飲んだ後、取り乱すことなく執行されたという。獄中結婚した女性が19日、東京都内で開かれた死刑執行抗議集会(アムネスティ・インターナショナル日本など主催)に出席、拘置所職員から聞いたという話をメッセージとして託し、代読された。

 メッセージによると、宅間元死刑囚は最後に「ありがとうって僕が言ってたって伝えてください」と女性への言葉を刑務官に託したという。
 女性は今年1月から面会を続け、宅間元死刑囚は今年初めごろから「早く執行されたい」「早期の刑執行を求める訴訟を起こしたい」と再三訴えるなど“執行願望”が強まっていた。女性が諭すと「邪魔しないでほしい。もっと僕の精神状態を理解してほしい」と反論したという。


 事件については「覚悟のうえで起こした事件やから、謝罪はしない。だけど罰は受ける」と繰り返した。ただ、かつて入院していた精神病院の屋上から飛び降りた事故について触れ「せめて『精神病院での大けがさえなければ、子どもを殺さずに済んだ』と、それだけは世間に向けて主張してくれ」と度々話していた。

 宅間元死刑囚は自らの執行後について「遺体のままで外に出してほしい。君と同じお墓に入りたい」とも訴えていたという。

 女性はメッセージの中で「(宅間元死刑囚の)取り返しのつかない大罪をおわびします。入籍の際、不快な思いを抱かせたとしたら、おわびしたい」と被害者の遺族らに謝罪した。そのうえで「(元死刑囚には)変化が見受けられた。せめてもう少し会話する時間がほしかった。贖罪(しょくざい)意識を引き出せぬまま終わってしまい、ざんきの思いに堪えない。力不足でした」と述べた。【伊藤正志】
毎日新聞 2004年9月20日 大阪朝刊

 彼が自分の犯した罪と向き合い、時に取り乱したのは、彼に「生」への執着と自分の過ちを悔いる気持ちが出てきたからではないかと思います。
 獄中結婚はその観点から見て正しいことだったと私は思う。

 彼を処刑することは、確かに「社会のガン」を一つ排除する事にはなったかもしれない。
 でも、それで何も解決してはいないし、この処刑で(特に子供達の遺族で)カタルシスを得る人がいるなら、その人は宅間氏以上に下劣な精神を持つモンスターの卵ではないかと思います。