米軍及びその連合軍、ファルージャで「民族浄化」掃討戦にはいる
細かい情報や概略は幾つかのニュースサイトと反戦系blogに任せるとして、「アラブの声」MLで引っかかる記事が出たので転載。
米軍機ファッルージャでナパーム弾を投下
9日付のクドクス・プレスが報じた。
米軍戦闘機は8日夜、通常市民に多数の犠牲を出すクラスター爆弾に加えて、国際的に使用が禁じられているナパーム弾をファッルージャの各地域に投下したと本紙の通信員が伝えた。
通信員によると、米軍の空襲はジュゲイフィー地区に集中した。複数の抵抗戦士は、「米軍機は新式の爆弾を使用した。これらの爆弾は爆発音と破壊力が非常に大きく、分裂し、遠距離にまで飛散し、その裂片は致命的な殺傷力を有す」と強調した。
http://www.qudspress.com/data/aspx/d20/8400.aspx
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現地時間9日朝8:35掲載のイスラム・メモによると、イラク抵抗勢力の各グループは、カルマや、サクラーウィーヤ、ラティーフィーヤ、ユースフィーヤ、アブー・グレイブ方面の敵の背後から、同時一斉攻撃を実行した。彼らは多連型カチューシャ・ロケットの架台を積んだGMC車やキヤ(車種名と思われる)、ピック・アップで移動しながら攻撃をしている。
同紙の別の記事では、カルマとサクラーウィーヤで抵抗勢力は、グラーダやターリク・ミサイル約160発を米軍集結地に発射したとある。アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/
とりあえず、「速報」的な要素の多い情報ですが、既に米国はファルージャ(やその他の地域にいる)反占領勢力を殲滅=皆殺しするしかこの戦争を「終結」させる方法はないと本気で考えているようで、
ゲリラ兵を焼き払うのにナパームや火炎放射、サーモバリック弾頭*1が有効・「多少」の非戦闘員の犠牲は当然の犠牲だと考えてしまっている可能性が非常に高いと思います。
既に複数の人や団体が指摘するように、この戦争はシリア・イランを手中に入れ、イスラエルからアラビア海への通路と利権を確保するために邪魔なイスラム教徒を皆殺しにする民族浄化戦争へとエスカレートしています。
この時期にPLOのアラファト議長が脳死状態に陥ったのが、ファルージャ殲滅作戦を実行に移した一つの重要な理由になっているでしょう。
何故なら、アラファトにより結束していたパレスチナ民族がこの騒動で内紛になりイラク支援どころではなくなると同時に反米イスラム民衆の「カリスマ」が危篤になることによってイスラム義勇兵の士気が下がると言う「読み」がアメリカに働いているのでしょう。
今、ファルージャから西側メディアを締め出し・アメリカ本土に徹底的な情報統制を敷いて行われている事は戦争をも越えた「民族絶滅戦争」です。
この事態を私は怒りに思うし、一つ問いたいことがある。
もしも、ファルージャをはじめとする激戦地に日本人のジャーナリストが今入っていて、彼らが取材中に殺されたなら、それでもあなたは「自己責任だから自業自得」で済ませられるのでしょうか?
貴方の感性や人間性が問われるのです。政治的姿勢ではなく。*2