月よお前が悪いから…のアーカイブ

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ファルージャの現状

 誰かのblog→阿修羅♪(主記事のみ抜粋)

 原文は http://humphrey.blogtribe.org/entry-d541a8fcd20514752f3249f7269e55d6.html

ファルージャ:戦争は終わったが平和はこない 【Falluja, April 2004 - the book】
http://www.asyura2.com/0411/war63/msg/656.html
WA63 656 2004/11/21 19:35:19
投稿者: 木田貴常

ファルージャ:戦争は終わったが平和はこない
ファルージャに残ったイラク人ジャーナリストからの報告です。
http://humphrey.blogtribe.org/entry-d541a8fcd20514752f3249f7269e55d6.html

ファルージャの惨劇
戦争は終わったが平和はない
アッバス・アフメド・イブラヒム
イラクファルージャ

ファルージャには今、奇妙なときが訪れている。戦争は終わったと言われるが、平和はない。毎日、発砲があり、そして殺害が続いている。町にはほとんど何も残っていない。いたるところに、破壊された建物がある。

そして、恐ろしい臭い。それが何なのか、私たちは知っている。死体の臭い。死体の多くについては片付けられたが、臭いは長いあいだ残る。アメリカ人たちは、反乱勢力にとどめを刺しているところだと言っているが、実はこの数日同じことを言い続けている。だから人々は、「とどめを刺す相手として残っているというのは誰のことだろう?」と問い始めている。私たちは、モスクで負傷した捕虜を米軍兵士たちが殺しているといったことを耳にするが、そうしたニュースは、外の人々から伝えられるものである。外に出て、何が起きているのか確認することはできない。

私はファルージャに留まることを選んだわけではない。けれども、立ち去ろうとするのも怖かった。私は36歳で、米軍兵士たちは、立ち去ろうと試みた15歳から45歳までの男性をすべて拘束していた。米軍兵士たちは、民間人はファルージャを立ち去るべしと通告したので、町に残った男は誰もがムジャヒディーンにちがいないと決めつける。

スカーフで顔を隠したイラク人たちが米軍兵士たちと一緒にいる。彼らは情報提供者である。彼らが指さして、反乱勢力のメンバーだ、と言えば、そうでないことを証明する可能性は残されていない。これを使って個人やグループの憎しみをはらそうとしている者たちもいる。誰があなたのことを密告するか、わからない。

私がファルージャに残った理由は、他の多くの留まった人々と同じである。自分の家を守ること。妻と両親は、アミリヤーに避難するとき、私に一緒にファルージャを離れるよう懇願したが、私は聞き入れなかった。それがどれだけ大きな間違いだったか、今となって実感している。私は親戚と一緒にいる。私の家は恐らく破壊された。米軍兵士は、町に侵入してきたとき、至る所で撃っていた。空から、そして地上で。私がいた家は機関銃で撃たれた。昼も夜も、とても怖かった。砲弾と爆弾があらゆるものを揺るがし、それが日夜間断なく続くようだった。今、それは終わった。

けれども、米軍兵士が家を捜索するときも、多くの被害が出る。今ファルージャに残っている私たち----民間人----の数はとても少ない。どれだけ残っているかは、わからない。人々は外にでないから。私たちは、小さなグループでまとまって、家の中にいて、地区から外には出ない。危険が高いからだ。私のいとこの家族が無事かどうかわからない。普通のときなら、10分で行けるところに住んでいるにもかかわらず。ここにいる人々のほとんどは、家族の誰かが怪我を負ったり拘束されたり、そして時には、殺されたりしている。

ファルージャの状況はとてもひどい。だけど、あまりに長い間、ひどい状況だったから、普通の生活というのがどんなものだったか、忘れてしまったほどである。電気も水もなく、食料もほとんど残っていない。薬は全く切れてしまった。私が知っている人々は、ひどく具合を悪くしている。主な原因は汚れた水だが、治療を受けることもできない。

赤新月社をはじめとする援助団体が、食料と医薬品をファルージャに送ろうとしたが、アラウィ(イラク暫定政権首相イヤド・アラウィ!)に阻止されたと聞いた。これにより、多くの人の怒りはさらに強まっている。アラウィはイラクの人々を裏切って、アメリカ人の側に立っていると人々は考えている。

アメリカ人たちは、食料と医薬品を配給するセンターを設置したと言っている。また、1週間以上前から、ファルージャの病院は再び開院した、と。

いずれも本当である。けれども、問題は、そこに行くのは非常に危険だという点にある。米軍兵士に拘束されたり、殺されたりするかも知れない。家族のために食料を取りに行った女性二人が、射殺された。米軍は、やったのはムジャヒディーンだと主張するが、人々のほとんどは、やったのは米軍兵士だと考えている。私は米軍がこの二人を射殺したとは思っていない。ムジャヒディーンがやったのかも知れない。けれども、米軍がファルージャを制圧している、というのなら、どうしてそんなことが起こり得るのだろう?

これからの数日のうちに、私たちに何が起きるかわからない。家族は無事だという知らせを受け取ったので、一番の心配はなくなった。他の民間人たちがファルージャに戻り始めたら、事態は少し安全になるのかも知れない。

アッバス・アフメド・イブラヒムはイラク人記者。
(以下略)

 未だに戦争と虐殺は続いています。
 そして、ファルージャの街は米軍の暴力が支配し、残された者が生き延びる権利すら奪われている。
 これが、アメリカが目指している「軍事革命」(RMA)の中途課題をクリアした現状であるのならば、そのめざす真の目標には戦慄せざるを得ない。

 地下潜行したバース党*1の声明からもファルージャで何が行われたか伺えます。
 「アラブの声」MLより。限定核(戦術核)の使用は侵攻する米軍兵にとっても有害だからまずありえ無かったとしても、MOAB投下による市民殲滅はあり得たかもしれない。

[アラブの声][00195] イラクバース党:米軍はファッルージャでFX毒ガスを2回使用。限定核使用を計画

イラクバース党:米軍はファッルージャでFX毒ガスを2回使用。限定核使用を計画

 地下組織のイラクバース党が20日発表した声明文より一部抜粋。

 アメリカの犯罪者たちは、ファッルージャの戦いで綿密に練られた罠に嵌ったことに気付き戦慄した。殺戮され、負傷し、捕虜になる事態に対処するため敵は、確実な敗北を覆い隠そうとした。そこで臆病な敵は、最も残虐なテロと殺戮、破壊をすることで、戦争犯罪を犯し、ファッルージャの住民の皆殺しに踏み切った。

 彼らは住民と戦闘員に対して、FXという種類の毒ガスと白色と黄色燐焼夷爆弾を戦闘中に2回使用した。他にも、禁止兵器や、限定拡散大量破壊兵器クラスター爆弾を使用した。

 抵抗勢力司令部は、敵が限定核攻撃の計画を立てていたことを確認している。

http://www.albasrah.net/maqalat/ba3thiraq_bayan_2004.htm
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 今回は限定核使用にまでは至らなかったが、戦況如何でいつ使用しても不思議ではない。
 最近、バース党は連日のように声明を発表している。

「アラブの声」MLの別の書き込みによると、米軍は市民の埋葬は許可しているが聖戦士(レジスタンスなどの反米兵士)の遺体は放置を強要して犬猫の餌にさせているとの事。

[アラブの声][00193] 米軍がファッルージャで使用した化学兵器は2種類か

 20日20:25掲載のイスラム・メモ。

 ファッルージャでの米海兵隊の攻撃で死亡した遺体の埋葬は、続いている。昨日までに埋葬された遺体は、女史や子供を含めて103人に上った。

 報道員によると、最後の埋葬は約20遺体で、攻撃の傷跡も無く、衣服も破れておらず焼け跡も無かった。一方遺体そのものは、米軍が市内攻撃で使用した国際的に禁止されている化学兵器を使用したため、黒く変色していた。

 どうやら米軍は異なる2種類のガスを使用したようだ。初期の遺体は膨満し、黄変していたのだ。

 103遺体は全て、ファッルージャ北西のジョーラーン地区の僅か15%から収集されたものに過ぎない。

 米軍は住民が、聖戦士の遺体を運び出すことを禁じているだけでなく、犬や猫の餌食となるように放置するよう求めている。聖戦士以外の遺体の運搬、埋葬は許されている。
 犬や猫によって損壊された22遺体を目にした。損壊は顔や四肢に明瞭に現れていた。ある遺体は、両足を完全に噛み千切られて、骨しか残されていなかった。

 遺体の運搬、埋葬に加わった住民たちによると、米軍の応対は良かったが、イラク国家防衛隊員からは、「お前たちの遺体を引き取れ。これがお前たちの行き着く先だ」と嘲笑と侮蔑を浴びた。米軍は「入れ。担げ。出ろ」と指示するだけだった。

http://www.islammemo.cc/news/one_news.asp?IDnews=50049
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 川に棄てられたり、戦車に踏み潰されて原型が分からなくなった遺体も多い。ジョーラーン地区は激戦地とはいえ、ファッルージャの極一部である。そのまた15%で発見された遺体が現在までに103もあるということは、全体では1万人を軽く超えよう。戦慄すべき大虐殺である。

 衣服も遺体も損傷が無いとすると、何らかの有毒ガスで殺害された可能性が極めて高い。

アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/

 「主人が誰で奴隷が誰か」「抵抗するものはこうなるぞ」と言う米軍占領当局の「教育」なのかも知れないですが、このような非人道的な事を戦場で行うアメリカと言う「帝国」とは、そしてその実状を知らされていない多くのアメリカ国民がブッシュに投票したと言うことはローマ帝国の末路とも重なるし、無知と言う意味で我々はテキサスの片田舎の白人選挙民の無知さを嗤うことは出来ないのかも知れない。

*1:イラク政権党