ちょっとした願望(この歳になると自分の仕事に意義を持ちたくなる)
色々とIT関係の仕事をしていると、どうしてもNDA(守秘義務とでもいえるか)の壁にブチあたることが多い。
特に私のように組み込みの仕事が本来の仕事だと思っている人間にとってはデバイス関連でNDAはチェック事項になってしまう。*1
しかし、おなじみLinuxのみならずBSDやX.Org、eCosに代表される「デバイスを直接扱うフリーOS、ソフト」ではNDAは開発の障害にしかならない。
しかも、開示されないメーカ製のドライバが優れているかというと、安定性という面に於いては必ずしも優れているとは限らない。*2
特許とか著作権のリバースエンジニアリング禁止事項の壁*3に阻まれて多数でのよりよい方向への改良が阻まれているデバイスが少なくないというのが現状です。
私は、この現状に針の一穴でいいから穴をあけたい。
具体的にはデバイスを扱うソフトを書くときに、ハードウェアを操作するインタフェース(やプロトコル)レベルでオープン化を進め、ソースコードを公開し、そこからのブランチとしてフリーソフトとプロプライエタリに分かれる事で商業レベルの品質とデバイスメーカの特許との折り合いが付けられないか、そのあたりで仕事をやる方向に持っていけないかと言う事です。
まぁ、諸事情から今はその筋の仕事は難しいですが*4、数年先には最初の成果を出したい。
別に儲けるのは機材と人並の生活が維持できて少し貯金出来るくらいでいいので*5、始められればと思っています。
*1:http://monstertv-linux.sourceforge.jp/ での移植作業の遅さは私が怠け者で貧乏ということも勿論ありますが、情報開示がされないので…汎用キャプチャカードのWindows用SDKが50万と言うのは個人での開発を回避する目的としか思えない…四苦八苦していると言うのが現状です。まぁ、もう少ししたら資金と機材が揃う可能性があるので中古基板買い漁ってI/Oキャプチャ出来るかも…
*2: 例えば、nVidia系のチップのメーカ製Xドライバがそうです…確かにパフォーマンスはフルに引き出してくれますが、設定が普通だとソフトによっては死んだりするヴァージョンがあったりなどふつーです
*3:これは国によっては無効な場合もありますが、最近ではEUがソフトウェア特許を認めそうだったりして基盤が危うくなっている
*4:組み込みは色々厳しいから資金調達のために別の仕事で資本を蓄積しないとどーしょうもない。資本主義社会を怨むばかりである…
*5:無欲?貯金が云々の時点で強欲か?