衆議院選挙/自民大勝・過半数確保、民主大敗
といいますが、今回の選挙で自民がこれだけ勝ったのは、自民の巧妙な選挙戦略と公明の全面的な自民への協力、そして小選挙区制というシステムの中で自民同士の潰しあい*1に民主が対応できなかった事の三点に尽きると思います。
- 自民の巧妙な戦略:これは、「ワンフレーズ選挙」とも言える、大衆を騙すために問題を極めて単純化して、他の事はごまかすことに徹した事と、マスコミやネットでの反論を最小限にまで封じ込めた事にあります。思慮深い人や自分から情報を集める人は騙されないけど、みんなが見ているテレビや新聞が情報封鎖されている中でキャッチフレーズを連呼され・小泉だけが格好よく映されれば多くの人は自民党というより小泉に喰いつく。
- 公明の全面的な協力:余り語られませんが、選挙区で公明が候補を引っ込めて母体である創価学会が自民支持を打ち出した*2ことは、非常に注目すべき現象であります。これが無ければ、都市部で刺客が大勝するという現象は無かったでしょうし、地方でも刺客はあそこまで票を取れなかった。
- 民主のふがいなさ:小泉自民党のヒットラー・スターリン的な政治戦略に対して、民主の「自民党と何処が違う理念なの?」と言う差異の無さ・特色が出せなかったことは、あまりに無力だったし、民主を魅力ある政党として大衆に位置づける事が出来なかった。その証拠に、自民とまったく逆の理念を打ち出した共産・社民はそれぞれ現勢維持・議席増*3を果たしている。これは労組などの組織力に基づく民主の旧来の選挙戦術が限界にきていて、保守とは全く違う対抗軸を打ち出さないと民主が生き残れないことを意味する。
まぁ、とにかくこれから我々は闇夜に放り出される訳です。
憲法の改悪も含めて、既にハイパーインフレか戦争で負ける以外に清算のしようの無い所まで小泉が国家負債を増やしてしまい*4、小泉路線の継続は負債の増加とファシズムの蔓延を意味しますが、しかし、明けない夜は無い。希望を捨てずに草の根から小泉路線に粘り強く対抗しましょう。