月よお前が悪いから…のアーカイブ

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民主党党首選挙、松下政経塾出身の前原氏を選出

先の選挙の「大敗」*1を受けて岡田党首が辞任した民主党の党首選挙ですが、結局松下政経塾出身の前原氏に決まったようです。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050918k0000m010076000c.html

民主党:43歳の前原氏が新代表、2票差で菅氏破る

民主党は17日午後、東京都内のホテルで両院議員総会を開き、岡田克也代表の辞任に伴う代表選の投票を行った。前原誠司「次の内閣」防衛庁長官が96票を獲得し、94票の菅直人前代表を2票の僅差で破り、新代表に選出された。43歳の前原氏が代表に就任したことで、同党の世代交代は一気に進んだ。前原氏は労組依存体質の打破や党内人事での能力主義の徹底を掲げているが、衆院選に惨敗した党再建の道のりは険しそうだ。

代表選は党所属国会議員(計194人)による無記名投票で行われ、投票総数は192票。有効投票は190票だった。前原氏の任期は、岡田氏の残り任期の来年9月末まで。

前原氏は代表選後のあいさつで「日本の民主主義を機能させ、国民の生活を向上させるわが党の使命は極めて重い。全身全霊をかけて、政治生命をかけてこの仕事を全うすることを誓う」と表明した。

前原氏は21日開会の特別国会をにらみ、直ちに執行部人事に着手、代表を補佐する役員室長に当選3回、34歳の細野豪志衆院議員を充てる人事を内定した。前原氏は記者会見で、党の立て直しについて「意見が合わないものについて先送りしない。まとまったものは徹底的に国会で対峙していく。本気で政権を取ろうとしているかが問われている」と述べ、与党と対決する「闘う政党」に徹することを強調。代表選後は「挙党態勢であたる」ことに改めて言及した。

党人事については「適材適所でやっていく」と党内のグループのバランスよりも能力主義を優先させるとし、労組との関係については立会演説会で「既得権益、しがらみにとらわれないのが党の原点」と述べて見直す方針を明確にした。

特別国会で再提出される郵政民営化法案への対応については「重要政策は常に対案を示す」としており、郵便貯金の預け入れ限度額を引き下げる対案を法案提出して、政府・与党と対決する方向だ。

憲法改正については会見で「改正は必要。9条2項は削除し、自衛権を明記したい」と強調。9条改正に当たっての自民党との協力については「しっかり議論し、まとめていくべきだ。何でも反対の野党にはならない」と述べた。

代表選は、前原氏が中堅・若手に支援され、菅氏は同氏に近いグループや旧社会等党議員に支援される構図で、基礎票は拮抗していた。ところが、立会演説会での前原氏の「民主党を闘う集団に変える」などの訴えが、投票を決めていなかった若手らに対し好印象を与えて接戦を制したとみられる。前原氏は菅氏との僅差の結果について「多くの方々が菅氏を応援したことは受け止めなくてはいけない」と語った。

前原氏は京大法卒。松下政経塾出身で、京都府議を経て93年、日本新党から初当選し、当選5回。新党さきがけを経て旧民主党入りした。【宮田哲】

毎日新聞 2005年9月17日 21時24分 (最終更新時間 9月17日 23時12分)

改憲の姿勢を前面に打ち出すなどして野心まみれになっているあたりが松下政経塾出身者であるな。とも思いますが、しかし、これで、ALTERNATIVEな選択肢(と言うか自民の対立軸)としての政治的役割を、民主党には全く期待できなくなった。
管氏が党首になり、民主党左派が強くなれば、末期社会党程度には期待が出来たのですが*2、前原体制の民主党に期待できることは、ほとんど無くなった。せいぜい、良心的な党員が自分の良心に忠実に振る舞うことを期待するしかなくなった。
まぁ、「選挙で勝つ」「政権を奪る」事ばかりが目に入り、選挙制度にメスを入れることも今の政治に対して別の選択肢を用意することが出来ないでいる以上、民主党自民党を越えられない・自民党劣化コピーに過ぎないと思うし、それは我々に取って多大な不幸であると思います。

*1:っていっても、小選挙区でなく、比例のみか選挙制度改悪前の中選挙区制度ならば自民と拮抗するだけの標数を集めている…

*2:と言うことは、民主党左派が強ければないよりは相当ましになるという程度に過ぎないと言う事ですが