2010-01-08 ■ 一例を挙げてみましょう。 日本だと何故かフェミニズムと左翼が仲がいいのですが*1、左翼の中で男性の権利とか被抑圧男性の復権とか言う問題を語ること自体が容易ではない。*2 実際、そういう被抑圧男性…日本の男社会とフェミニズムの言い出した女権主義の二つから抑圧・疎外された人々…は1990年代末期にメンズリブ東京などの運動として左翼の側から現状打破に動きましたが、しかし、既に左翼の中での「常識」を獲得していたフェミニズム運動から「自分の側につくのか敵対するのか」と言う揺さぶり*3を頻繁にかかってきて、内部分裂が悪化して2002年前後に瓦解してしまった。 *1:日本で主流を占めるラジカルフェミニズムの思想や主張を考えてみると、アメリカのラジカルフェミニズムの系譜を強く踏襲(ふしゅう)してるそれは、左翼と言うよりはキリスト教福音派やプロテスタント右派と半ば同化していて、本来左翼と相容れないはずの部分が多くあると思うのですが *2:まぁ、この数年リタイアしてるから、ミクロな局面までは分かりませんが *3:本来、そういう対立軸は利害衝突がなければありえない。その上メンズリブ東京の大半の人は対立を求めていなかった