小泉訪朝
私にとって、5人の「子供」達が戻ってきたとか言うのは関係ない。と言うより、それまでの生活をスポイルされて無理矢理日本につれて来られたのだから、「子供」達を不憫にすら思います。
北朝鮮の本質を見誤ってはならないのは金日成体制で破綻した経済や環境の尻拭いを金正日がやっていると言う側面が強い上に、実際に政治構造を支配しているのは高級官僚(旧ソ連のノーメンクラーツァや日本の東大キャリアに相当する物)と金日成のイエスマンだった連中であり、金正日がコミットしている部分は想像より小さい可能性が高い(このあたりは「北朝鮮崩壊せず」(光文社カッパブックス、1996,ISBN:4334005748)に詳しいです。)事にあります。
小泉やマスコミは「5名の見返りに人道支援で米を贈った」と言っていますが、実際にはアメリカが中東-朝鮮半島の二正面作戦を展開不可能であるので体制を崩壊させない=朝鮮民衆を抑え続けさせる=為の時間稼ぎであるのではないかと邪推しています。
私は民衆の手による統一朝鮮がパワーゲームから見ても理想的な形であると考えていますが、そうなると米国が北朝鮮の利権にあいつけなくなるだけでなく、韓国にある利権や軍事力を放棄せざるを得なくなる。
まぁ、どいつもこいつも政治と言うのはロクデナシだということで(^^;