若者文化はいつも不粋な大人に破壊される
http://www.setagaya.st/shimokitazawa/ を見て始めて知ったのですが、下北沢に道路を通して再開発すると言う計画が進行しているんですね。
今、下北沢の街を根底から破壊するような大規模な道路建設計画が動き出そうとしています。2003年2月に、東京都と世田谷区は環7(幅25m)と同等の幅を持つ“都市計画道路補助54号線”と「駅前広場」を含む “区画街路10号線”の都市計画決定を行ないました。この補助54号線とは昭和21年の都市計画決定を前提とした道路であり、現在の世情においてやっと始められた都区部の都市計画道路の見直し作業を待たずに、今、駆け込み的に推し進められようとしています。もしこれらの道路が計画通りに建設されたならば、駅北側の既存市街が大きく踏みつぶされるだけではなく、“歩いて楽しめる街”として全国でも有数のにぎわいを誇り、音楽や演劇等、若者文化の地としても名高い下北沢の魅力は取り返しのつかないダメージを受けることになるでしょう。
環七の渋滞の酷さは今に始まった事ではないですが、これは1950年代以降の都市計画の失敗と言う側面が大きい訳で、今や若者文化の集積点となっていると同時に、一歩奥にはいると良き時代の世田谷が残っている下北沢などの犠牲で償うのは筋違いだと思います。
ある意味、原宿や新宿の歩行者天国を治安を理由に潰したあたりから思っているのですが、為政者や行政という物は「カオス」や「若者のエネルギー」が一点に集まることに対して非常に神経質になっているように思います。
つまりは、社会変革の原動力であるこれらの物を秩序に取り込もうとし(成功したのは渋谷?)、取り込めなかったものは徹底的に破壊する(原宿や歌舞伎町)。
これは、直接的な暴力があるないに拘らず政治的暴力そのものであると思うのですが、どうでしょうかね?