著作権法改悪の動向
現在の日本の著作権法やその運用が世界一厳しく、かつ利用者の権利や利益を圧迫しているという特集ですが、
最注目すべきは著作権法第30条の私的複製権を全面禁止させよなどのロビー活動が始まりつつ有ることを示唆する調査報道が入っていることです。
以下、第五章 「『私的複製をもっと制限せよ』音楽業界にじわり広がる声 」より引用。
私的複製を今以上に制限する法改正を求める声もじわりと広がっている。
音楽を一度もコピーしたことがない人は少ないだろう。携帯用プレーヤーやカーオーディオなど、さまざまな場所で好きなように音楽を楽しむには、今やコピーが大前提だからだ。
著作権法30条は「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内」でコピーして使うことを認めているが、この条文を改正すべきだという主張だ。
例えばあるレコード会社の法務関係者は「私的複製は原則禁止し、一切の複製を有料化するべきだ」としている。
音楽出版社協会副会長も務める堀一貴ホリプロ副会長は「私的複製を一切禁じるのは非現実的」としながらも、「30条の『その他これに準ずる』の部分を、『著作者の利益を害さない範囲内』などと変える法改正を音楽業界として働きかけていくべきだ」と話す。
30条の改悪が入ると、現在ですらコピーが制限されており、それを回避することが違法とされている著作権法の下での個人的保管や友人との回覧すら出来なくなってしまう可能性が出てくるし、今までの文化庁と著作「権」者業界の動きから考えて悪夢でもなんでもなく、現実として考えた方がいいと思います(この項、後日に続く)
必読。
