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「つくる会」教科書、都立の中学校で採択

まー、予想どおりといえば予想どおりの話ですが

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20050728k0000e040057000c.html

つくる会教科書:都立の中高一貫校と養護・ろう学校が採択

東京都教育委員会は28日、06年度から都立中学と養護・ろう学校で使用する歴史教科書に、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した扶桑社発行の教科書を採択することを決めた。対象になるのは都立の中高一貫校4校と養護・ろう学校の中学部21校で、来年度から4年間、使われる。養護・ろう学校については公民の教科書でも採択が決まった。

都教委は01年に都立養護学校の一部で同社の歴史教科書を採択し、昨年は都立初の中高一貫校となった白鴎中学校でも採択を決めている。

事前に開かれた教科用図書選定審議会は採択の資料として、各社の教科書の分量や表現などを調査。特に「北朝鮮による拉致の扱い」「わが国の領域をめぐる問題の扱い」などについて、各社の内容を比較した

委員会は都庁で午前10時から始まり、6人の委員が全員一致で「つくる会」の教科書を選んだ。

開会前には庁舎前で市民団体のメンバーらが「日本の侵略戦争を正当化する教科書は子どもたちに渡せない」などと書かれたビラを配り、採択反対を訴えた。会議室前には20人分の傍聴券を求め、165人が詰め掛けた。

今年は中学校教科書の改訂に伴い、採択する教科書を検討する年にあたっている。公立学校については各教育委員会が8月末までに決めるが、既に栃木県大田原市が市町村教委としては全国で初めて同社版教科書を採択している。【猪飼順

毎日新聞 2005年7月28日 11時55分 (最終更新時間 7月28日 12時22分)

まぁ、何度も繰り返していますが、あのような教科書に使うにはレベルの低すぎる「雑文集」を、主に「障害者」の歴史のタネ本として使わせることになるのは、端的にいえば「障害者」の生徒をマトモな歴史・社会教育を教える対象としない*1事になる訳で…

これは、「障害者」差別に他ならない!「障害者」を馬鹿にするにもほどがある

訳ですわな。

「障害者」の人が「大東亜共栄圏の崇高な目的達成のためには」云々などと喋れますか?あの八紘一宇大東亜戦争体制の中で一番窮屈な目を味わったのは「障害者」の人であった事を思い出して欲しい。

いやね、副読本は現場の教師の裁量で使えるものだから、扶桑社の歴史・公民の本を副読本として使うのは(教師の頭の中身を疑うけど)自由だと思いますよぉ。
でも、それらのヨタ本をトップダウンで「必ず使わなければならない」教科書として押しつけるのは、幾らなんでも、現場も教育を受ける側も著しく困ってしまうと思うのですがね(-.-)

*1:あ、都立の「エリート」一貫校も含まれていましたっけ…でも、こんな自己満足の教科書選定をする時点で、養成される「エリート」のレベルが予想できてしまう:-P