銭が命の世の中よ。
ってか…(さて、ここから少し固めに)
今年は、JR西日本の事故に始まり*1、姉歯騒動で終わったように、「官から民へ」「コスト第一」と言うスローガンの下にここ20年間続けられてきた民営化路線=新自由主義経済の負の側面が一気に吹き出した年であるとも言えるでしょう。
コストを削減することでものが安くなる…と言うだけであればいいのですが、その背景には、「より安い労働力が必要、”高価な”熟練した労働力はいらない」「見えない所にはお金をかけない」と言う哲学が貫かれている訳です。
その影で多くの人が不安定な状況で長時間安くコキ使われ、安全性や企業の社会的な責任は軽くなった訳です。
お金にみんなが囚われて、多くの人の人権は蹂躙されている。この状況は日本でも中国でもアメリカでも北朝鮮でも、本質的にはそんなに変わらないと思う*2。
そういう中で、我々は破滅への道を歩むのでありましょうか…?
私は、そうは思いたくない。
多くの人が直視したくない現実=資本主義経済の中で金も心も体も何もかもが一部の人間に搾取されている=をみんなが直視し、それに対してどう対抗するか、自分達の金や心や体をどう、自分の物に取り戻すか、それに気がつく時期が逆に近付いてるのでは無いか。
旧いいい方をすればカール・マルクスが100年ちょっと前に分析した社会構造=階級的な視点から「持てる者」と「持たざる者」の対立を描き、高度資本主義のいく末に共産主義革命が成立するという理想を述べた=は、これからこそ現実味を帯びてくるのでは無いかと思うのです。
私が楽観主義過ぎるのかもしれませんが。