月よお前が悪いから…のアーカイブ

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 判決を受け、原告側弁護団は「少数者の精神的自由を保障する憲法の理念を踏みにじるもので、教育への行政の不当な介入に対する危機意識を欠いている」とした抗議声明を発表。松沢成文知事は「きわめて妥当な判決。これまで通り指導が適切に行われることを期待します」とコメントした。

◆「これまでの判決で特にひどい」
 「これまでの判決の中でも特にひどい。極めて不当な判決」。判決言い渡し後、横浜地裁近くの横浜市開港記念会館(同市中区)で会見を開いた原告側弁護団は、一様に判決への不満を口にし、怒りをあらわにした。

 弁護団が問題視したのは、棄却の判決結果以上に、その内容。原告側の主張について詳しく言及せずに「起立斉唱は儀礼的行為」などと一方的に断じた文面に、神原元弁護士は「原告の思いを受け止めた部分が1行もない。激しい怒りを覚える」と厳しく批判。大川隆司弁護団代表も「国民の常識に著しく反している。判決理由の文言からは、教職員への悪意がにじみ出ている」と声を荒らげた。

 原告団長で県立高校教諭の男性(56)は「公務員といえど一人の人間。思想信条がきちんと尊重される日本であってほしいと思ってきたが、今日の判決でそれは砕かれた」と肩を落としながらも、「だからといって頭をたれるわけにはいかない。あらためて次の司法の場に臨みたい」と述べ、控訴審へ決意を新たにしていた。