月よお前が悪いから…のアーカイブ

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90年代の絶望を経験していると、これほどの明るい情勢はないと見える

しかし、この現状は未来永劫変わる物ではなく、我々が変えることができる物です。例えば都条例にしても児童ポルノ問題にしても、多くの人々はどちらにもつかず/そもそも関心すらない。偉い人たちが一方向に持って行ってるのに対してバンドワゴン効果でなんとなく付和雷同してるだけです。
それを味方につけるには、規制派が多用してきたデマゴーグや印象操作ではなく、誠意と視点の広さ、多様性の保証を我々が示せるかどうかにかかってる。

90年代からずっとこの問題を通じて、民主主義とは何であるかと考えてきた・90年代の連続幼女誘拐殺害事件〜オウムによる地下鉄サリン事件以降のメディアスクラムの中で、どんどんとファシズムが蹂躙していった、あの時代から今に至る絶望を経験した私の眼から見れば、現状は非常に明るく見える。

我々の側・個人的利害*1がきっかけであっても民主主義の維持拡大を望み・しかし80〜90年代のファシスト的な手法に対するアンチテーゼとしての謙虚さと自制を維持しつつ自分の権利のために動く人々がこれだけの規模になったことは、バブル期以降ありえなかった。

この傾向は我々が65年遅れで民主主義に目覚め、人として強くなる過程だと思う。既存のファシズムや独善的な善意の人々、宗教右翼のような狂信者の動きは今後過激化するだろうけど、逆に言えば我々が彼らを追い詰めているから違法スレスレの非道義的な手段を多用して必死になる。
少しでも明るい未来を展望しつつ、今の動きを進めていきましょう。

*1:エロを楽しみたいとかそういう…