アメリカの現在は日本の近未来?
「暗いニュースリンク」より、米大統領の2006年度予算案を分析した一文。
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/02/2006.html
「どちらにしろ、本当の金持ちは税金を逃れる方法を心得てますからね。」
"The really rich people figure out how to dodge taxes anyway."
---ブッシュ大統領、ライバルのジョン・ケリーが提案する富裕層向けの税引き上げ政策が失敗する理由を説明するために発言(2004年8月9日 バージニア州アナンデールでの遊説にて)
The Center for American Progress2005/02/08付けレポートより。以下に全文を翻訳掲載。
以下のレポートでも書かれているとおり、ブッシュの掲げる2006年度予算案は、アメリカ国内の中産階級を本当に破滅させることになるかもしれない。
同予算案では、膨張する財政赤字削減のために、国内プログラムのうち150件について減額、消滅が提案されているが、削減対象となるプログラムは平均的な市民生活に関わるものばかり。一方で、国防総省の予算は4,193億ドル、前年比4.8%の増額となっている。
もちろん、防衛関連費用の中には削減されるものもある。例えば、米国内に大量に備蓄されている化学兵器の廃棄費用は70%ほど削減される。(イラク・ファルージャ攻撃の際、米軍は市民に対して化学兵器を使用し、現在その証拠隠滅作業に追われているが、米軍にとってそれは旧在庫放出だったわけである。)
(以下、詳細な分析が続く)
偶然か日本でも公共機関の民営化や民間委託、補助金の切り下げや地方への押しつけ*1が進んでいますが、アメリカで今起きていることは
それらを更に露骨にしようとしていることです。
つまりは、日本で階級分化を進めて中流階級を無くそうという、アメリカに倣ったかのようなこの15年余りの動きが何をもたらすかは、アメリカの現在と未来の惨状*2を見れば明らかになるように思います。
我々は無思考・無行動でマスコミに踊らされ日々の生活に汲々としている間にとんでもない地獄に導かれているように思うのですが。
公が個人の内心に介入し、チンコロを推奨する恐怖
例によって東京都の話なので神奈川・埼玉などに波及するのも時間の問題でしょう。
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline1129818.html
公共の迷惑行為、検討協議会発足へ
電車内などの迷惑行為に「見て見ぬふり」は通用しなくなるかもしれない。東京都の石原知事はこうした公共空間での「迷惑行為」の改善策などを検討する協議会を来月にも発足させると発表しました。
「電車内だけでなく、様々な公共空間における迷惑行為の改善に向けた協議会を新たに設置する予定であります」(石原都知事)
警視庁の調べによりますと、去年、東京都内で発生した痴漢は2201件と過去最悪の件数で、96年のおよそ3倍に増えています。
東京都は、痴漢などの犯罪に加えて公共空間における迷惑行為も増えているとして、来月にも専門家などで構成される協議会を発足させます。
「(電車内の広告として)『痴漢は都民の敵だ』とか、『痴漢はやっつけろ』とか、(車内に)そういう簡単な評語を掲げるだけでもかなり抑止力になると思うんですがね」(石原都知事)
協議会では「迷惑行為」を定義づけた上で、「迷惑行為」の現場に居合わせたほかの利用客の通報責任も盛り込んだ新たなの条例の策定を目指します。(10日 17:09)
結局、これって「道徳」の定義をお上が勝手に押しつけて、密告を奨励するのが真意でやろうとしていることではないかと思います。
「戦前」がどんなにいい時代だったか知らないけど、戦後の民主主義の最後の時代に育った私にとっては、こういう社会派非常に窮屈な社会です。
石原・松沢・上田がやろうとしている事って、「有害」図書の規制にしても「青少年の夜間外出禁止」にしても「中高一貫校」にしても、結局「エリート主義と階級分化の復活」と「無思考でお上に従順な人間の量産」であることがどんどんと明白になってきたと思います。
我々がこういう社会で飼い慣らされることで貧困と戦争にも慣らされてしまう。そういう気がしてならないのですが。
アメリカの現在は日本の近未来?
「暗いニュースリンク」より、米大統領の2006年度予算案を分析した一文。
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/02/2006.html
「どちらにしろ、本当の金持ちは税金を逃れる方法を心得てますからね。」
"The really rich people figure out how to dodge taxes anyway."
---ブッシュ大統領、ライバルのジョン・ケリーが提案する富裕層向けの税引き上げ政策が失敗する理由を説明するために発言(2004年8月9日 バージニア州アナンデールでの遊説にて)
The Center for American Progress2005/02/08付けレポートより。以下に全文を翻訳掲載。
以下のレポートでも書かれているとおり、ブッシュの掲げる2006年度予算案は、アメリカ国内の中産階級を本当に破滅させることになるかもしれない。
同予算案では、膨張する財政赤字削減のために、国内プログラムのうち150件について減額、消滅が提案されているが、削減対象となるプログラムは平均的な市民生活に関わるものばかり。一方で、国防総省の予算は4,193億ドル、前年比4.8%の増額となっている。
もちろん、防衛関連費用の中には削減されるものもある。例えば、米国内に大量に備蓄されている化学兵器の廃棄費用は70%ほど削減される。(イラク・ファルージャ攻撃の際、米軍は市民に対して化学兵器を使用し、現在その証拠隠滅作業に追われているが、米軍にとってそれは旧在庫放出だったわけである。)
(以下、詳細な分析が続く)
偶然か日本でも公共機関の民営化や民間委託、補助金の切り下げや地方への押しつけ*1が進んでいますが、アメリカで今起きていることは
それらを更に露骨にしようとしていることです。
つまりは、日本で階級分化を進めて中流階級を無くそうという、アメリカに倣ったかのようなこの15年余りの動きが何をもたらすかは、アメリカの現在と未来の惨状*2を見れば明らかになるように思います。
我々は無思考・無行動でマスコミに踊らされ日々の生活に汲々としている間にとんでもない地獄に導かれているように思うのですが。
公が個人の内心に介入し、チンコロを推奨する恐怖
例によって東京都の話なので神奈川・埼玉などに波及するのも時間の問題でしょう。
http://news.tbs.co.jp/headline/tbs_headline1129818.html
公共の迷惑行為、検討協議会発足へ
電車内などの迷惑行為に「見て見ぬふり」は通用しなくなるかもしれない。東京都の石原知事はこうした公共空間での「迷惑行為」の改善策などを検討する協議会を来月にも発足させると発表しました。
「電車内だけでなく、様々な公共空間における迷惑行為の改善に向けた協議会を新たに設置する予定であります」(石原都知事)
警視庁の調べによりますと、去年、東京都内で発生した痴漢は2201件と過去最悪の件数で、96年のおよそ3倍に増えています。
東京都は、痴漢などの犯罪に加えて公共空間における迷惑行為も増えているとして、来月にも専門家などで構成される協議会を発足させます。
「(電車内の広告として)『痴漢は都民の敵だ』とか、『痴漢はやっつけろ』とか、(車内に)そういう簡単な評語を掲げるだけでもかなり抑止力になると思うんですがね」(石原都知事)
協議会では「迷惑行為」を定義づけた上で、「迷惑行為」の現場に居合わせたほかの利用客の通報責任も盛り込んだ新たなの条例の策定を目指します。(10日 17:09)
結局、これって「道徳」の定義をお上が勝手に押しつけて、密告を奨励するのが真意でやろうとしていることではないかと思います。
「戦前」がどんなにいい時代だったか知らないけど、戦後の民主主義の最後の時代に育った私にとっては、こういう社会派非常に窮屈な社会です。
石原・松沢・上田がやろうとしている事って、「有害」図書の規制にしても「青少年の夜間外出禁止」にしても「中高一貫校」にしても、結局「エリート主義と階級分化の復活」と「無思考でお上に従順な人間の量産」であることがどんどんと明白になってきたと思います。
我々がこういう社会で飼い慣らされることで貧困と戦争にも慣らされてしまう。そういう気がしてならないのですが。