月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

「ウルトラマンマックス」「胡蝶の夢」

かねてから話題になっていた実相寺昭雄監督の演出による久々の「ウルトラマン」であったわけで、話としては現実と虚構がクロスオーバーして最後には一体になる。そう言う感じの説明のしにくい話だったわけですが、
わかりやすいとかわかりにくいとかそういう次元ではなく、演出やセリフ一つ一つに込められた緊張感と役者の演技や音楽*1・音響効果に秘められた狂気、そして細部に渡る画像へのこだわり…全てが「実相寺演出の極致」と言う一つの集約点にまっすぐに向いているのに感激しました。
日本のTV映像史に残る傑作といっても大袈裟では無かったと思います。
実相寺氏の演出で、これを越える物は過去にも、今後も出ないような気がします。*2

*1:冬木透氏伴奏による「ちょうちょ」が印象的です…しかし、頭の中で反芻していく内に坂田明の「新童謡」のキレてるけどジャズの一線は守っている乱調「ちょうちょ」につながってしまうのですが…(;´Д`)

*2:再来週のメトロン星人が出てくる回を見ないで結論を出すのは尚早かもしれませんが…

ISAS技術試験機 MUSES-C「はやぶさ」小惑星への着陸と試料採取、離陸に成功

松浦晋也氏のblogより。

http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2005/11/post_0365.html

はやぶさリンク」:成功!

午前8時48分 的川教授登場。

「弾丸を打った時の探査機の姿勢、つまり弾丸を撃った方向はまだ分からないけれども、サンプル採取シーケンスはすべて正常に動作しました。採取後は WCTというモードに入っているはずなので、それをまず確認しました。モードに入っているのを確認して、わっと一同湧きました。そして私がVサインを出したわけです。弾丸を地面方向に打っていれば、ほぼ間違いなくサンプルは採取されているはずです」

記者「川口先生は…」

「呼ばれて、『お、動いているな』と」

記者 「はやぶさはどうなっていますか」

「姿勢、太陽電池の発生電力など、すべて正常です」

記者「川口先生はもう一回やるつもりでしょうか」

「みんなそれを恐れているようですね(笑)。もう一回やるとして、皆さんまた取材に来られますか」

 来て良かった!(松浦)

08:59 AM in はやぶさリンク | Permalink

JAXAに統合された文部科学省の研究機関であるISASが打ち上げた「技術試験衛星 MUSES-Cはやぶさ”」は、新型の宇宙航行用エンジンであるイオンエンジンの連続運用試験を主体とした目的で作られた機体ですが、
それとともに火星軌道近くにある小惑星イトカワ」に着陸し、「イトカワ」の一部を採取して離陸後、地球に持ち帰るという極めて斬新かつ苛酷な任務を課せられた「惑星間航行ロボット」でもあります。
はやぶさ」は「イトカワ」の周回軌道上に到着、一回目の採取試験では機体の自己判断による小惑星への着陸と離陸と言う前人未到の快挙を果たしたもののサンプル採取には失敗、しかし、昨日朝の二回目のトライで着陸とサンプル採取に成功*1、その後「イトカワ」を周回する軌道上へと戻りました。
このプロジェクト自体は、この手の研究に於いては非常に少ない予算*2で進められ、その余波でやすいので仕方なく購入したアメリカ製の*3姿勢制御装置の三個の内の二個が使えなくなり、別系統の姿勢制御エンジンに無理をさせてしまい、離陸後姿勢回復に難儀していて、地球への期間が危ぶまれています。

こういう状況から見えてくることは、ミサイル防衛などという金ばっかし喰って軍事的にも政治的にも効果のないプロジェクトやイラク派兵などという愚挙に何兆円も突っ込む位なら、その分をこの手の基礎研究に割り当てた方が余程国際貢献になるのではないかと言う事です。

軍事でのすことも、金儲けすることも偉いことでは無く、逆に卑しいことでは無いのでしょうか。

この手の「金には簡単につながらないけど、将来の幸せに繋がること」を重視することや、「ごく一握りの人達では無く、みんなが等しく幸せや富や自由を享受できる」ことを社会デザインの基礎にするこそが今、本当に求められていることでは無いのでしょうか。

そういう考えからすると、産業の分野と科学の分野と文系の分野が調和を取りながらお互いを検証していく事こそが今後求められていくことであり、それと現状は非常に乖離しているのがかなしいかな現状だと思います。

我々の世代で「理想」を実現することは不可能かもしれない。でも、今とりかからなければ現状は永遠に変わらないのではないか
そんな事を考えさせられました。

*1:最終的には持ち帰ったサンプルカプセルを見ないとわかりませんが…

*2:127億円!!

*3:安価だけどブラックボックスであった

ばかにするしか能が無いのは感性が貧しい証拠

切込隊長blogより。

http://column.chbox.jp/home/kiri/archives/blog/main/2005/11/26_003227.html
○ 佐藤寛子のブログが二ヶ月ぶりに更新されるも相変わらず意味不明


 一読すると北朝鮮の暗号ラジオ放送のような意味不明な文字列の集積であるところの佐藤寛子のブログが更新され、その全体的な台無し感はさらに磨きがかかっている。どうも芸としてどうというより何か別のものが降りて来ているのではないかという疑念さえ感じる。


http://sato-hiroko.blog.ocn.ne.jp/hitorigoto/

で、現物を見たところ、立派な現代詩・もしくは散文ではありませんか(゜Д゜)
カオスの頭の中から言葉を紡ぎ出して文章や言葉にする…それは非常に奇怪かつ奇異に見えるかもしれないけど、しかし、感性に直接訴えかけてくる。
私は佐藤寛子という人の事をまったく知らないけれど、「やられた」と思った。
この衝撃は遠藤ミチロウの「おかあさん、いい加減貴方の顔は忘れてしまいました」や町田町蔵の「つるつるの壷」を聴いたときと同じショックだ

とにかく、切込隊長は現代詩と電波文章の区別も付かないのかと小一時間…(以下略)