月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

テクノロジーの進化が私企業から「ビッグ・ブラザー」を産み出す

NHKスペシャルGoogleに関するレポート、「NHKスペシャル|グーグル革命の衝撃 ~あなたの人生を"検索"が変える」( http://www.nhk.or.jp/special/onair/070121.html )を見ていて痛切に思ったことです。

「検索サービス」と言うものをベースとしたサービスを多様な情報に接する手段と考えるか、なんでもできる便利な万能ナイフと考えるかによって、影響度はかなり違うでしょうが、例の「Google八分」だけでなく、SunやMicrosoftなどの多くの大手IT企業が中国の検閲システムの構築を行ったりしていることに付いて思っていた、「所詮、金の力の前では道義も正義もない」と言う漠然としているけど悲観的な懸念をネットワーク社会という物が「未来技術」であった頃からずっと持ちつづけていて、
それは、Google表計算などの事務処理をWEBブラウザ上で出来るようにした*1辺りや関東地域でPASMOのサービスが始まることで、事実上カード一枚あれば、チャージした金額の範囲内で首都圏どこにでも行ける*2ことが実際に実用サービス段階に移る。という辺りでプライバシーも仕事の事もどんどん丸裸になってきているし、それに対してはかなり知恵を働かせないと自分を護ることは出来ない時代が到来しつつあるんだな。と思いますね。


因みに、関西でPASMOが使えるのかな?と調べていたら面白いページにぶつかりました

http://g-resolution.com/5041534D4F/w918A8CDD97989770
相互利用

サービス開始当初

Suica
# 東日本旅客鉄道JR東日本
:※首都圏エリアのみ対応。(新潟エリア・仙台エリア除く)
# 東京モノレール
# 東京臨海高速鉄道(東京臨海高速鉄道りんかい線|りんかい線
:※現在パスネットに加盟しているが、PASMOは導入せず「りんかいSuica」に一本化する。
モバイルSuicaもサービス開始と同時に相互利用開始予定
2007年3月以降

Suica
# 埼玉新都市交通ニューシャトル
# ジェイアールバス関東(一般路線バスのみ)
各社のSuica導入と伴い開始予定

件のNHKの番組については、Googleが目指している、個人のプライバシーを徹底して金に変える。と言う、まぁAMAZONに代表される「ネットデパート」にせよ、多くのポータルにせよ持っている資本主義的観点から言えば「純粋な」経済目的に付いてGoogleの中の人が明言している辺りで「はぁ、そうですか(´ー`)予想の範疇ですな(´ー`)」と思った位でして。

まぁ、実際、政府がやっている住基システムや銀行の名寄せなどといった物自体は明確に危険ではあるけども、それが政府の政策として行われている以上は、(最低でも現状の憲法13,14条が変えられない限り)監査も監視も批判も出来るし、それは多くの人が納得もする訳ですが、
問題なのはGoogleにしてもYahooにしてもSuicaにしてもPASMOにしても、私企業が個人の内面まで握ってしまう部分が大きい訳で、そういう事自体について疑問が呈されることが(特に日本では極めて)少ない状況の方では無いかと思うのです。

資本主義的な動機に基づくファシズム*3のほうが、政治的動機に基づくファシズムよりもみえにくくて、資本主義経済下に於いては批判に対する支持をとりつけるのも難しいと言う意味で厄介ではないかな。と思うんですけど。
こんなことはオーウェルレーニンスターリントロツキーを思想のベースとしている多くの古典的左翼の視点からは欠落していたのでしょうが、企業が政府を越えてしまっている現代社会においては必然の流れなんでしょうね(;´Д`)

*1:未だ、品質的にαだったかβだったかですが

*2:事業主体は違いますが、PASMOSuicaには事実上の互換性がある訳で…

*3:と言うか「1984」的社会状況

「御利用は、計画的に」

まぁ、例の「Google八分」騒動やら「SEOスパム」の事やら色々な騒動もあったし、一つの、それも私企業の都合で維持されているインフラに依存しているのは脆弱過ぎる。と言うあたりで、調べ物する場合なんかはなるべく多くの検索エンジンやメディアサイトなどをあたって最適解を見付けるようにしているのですが*1、最近非常に興味深い検索サイトを見付けました。

http://www.mooter.co.jp/

通常の検索サイト(Yahooとかgoogleとか)だとあくまでも単語の組合せやサイトに対する重み付けを検索結果に反映させている*2、一次元的な検索結果しか吐かないのですが、
mooterの場合には、検索結果に関連すると思われるサイトを単語やカテゴリーで分けて検索結果の別候補として出してくる、即ち、「ことばのつながり」を重視した検索結果=二次元的な検索結果を吐いてくれる訳で、結構重宝します。

但し、他の色々な検索サイトや自力でサイトを探す努力は忘れずに。

*1:それでも、辞書でモノリシックに調べる場合の手間より楽だと思ってしまうというあたりが知的堕落だな。とも思うのですが(^^;

*2:リンク数の多さという基準も、重み付けの一種にしか過ぎない訳で

選挙速報でNHKアナウンサーが笑いを堪えるのに必死だ(;´Д`)

宮崎知事選:そのまんま東氏が初当選

宮崎県の官製談合事件で逮捕された前知事の安藤忠恕(ただひろ)被告(65)の辞職に伴う出直し知事選は21日投開票され、無所属新人の元タレント、そのまんま東氏(49)=本名・東国原(ひがしこくばる)英夫=が初当選した。高い知名度を生かし、事件を受けた行政・政治不信を背景に、前林野庁長官の川村秀三郎氏(57)や元経済産業省課長の持永哲志氏(46)ら4氏を振り切った。県民は行政・政治経験のない東氏に県政刷新を託し、事件で指摘された官民の癒着や「しがらみ」との決別を強く求めた。

事件では競売入札妨害罪で起訴された安藤前知事を含め、県幹部7人が逮捕された。新人5人が立候補した知事選では入札制度の改善や県政刷新のあり方が争点となった。

県都城市出身の東氏は「しがらみのない政治ができるのは自分だけ」と主張し、同級生らが草の根運動を展開。「宮崎のセールスマンとなって全国に売り込む」と訴えた。一方で、出馬表明時に芸能界からの引退を宣言し、選挙中はタレント仲間の応援は求めず、観光振興や防災対策などを訴え、支持を集めた。

昨年末に林野庁長官を辞職し、出馬を表明した川村氏は「県民党」を標ぼう。農林業の振興などを主張したが、出遅れが最後まで響いた。

経産省課長の持永氏は自民、公明両党の推薦を受けて組織選挙を展開したが、川村氏の出馬で保守が分裂し、共倒れの形となった。官製談合事件を受けた世論の厳しさから建設業界などの動きは鈍く、無党派層などの支持が行政・政治経験のない東氏を押し上げる結果になった。共産党県委員長の津島忠勝氏(61)と、元高校教諭の武田信弘氏(52)は支持を広げられなかった。【中尾祐児】

毎日新聞 2007年1月21日 21時08分 (最終更新時間 1月21日 22時50分)

NHKでやってるニュースでアナウンサーが吹きそうになるのを抑えきれずに言葉が乱れていましたが*1、そうでなくても、

会見で脱げよ>そのまんま東

と思ったのは私だけでは無いと思う(^^;*2

まぁ、90年代に夜中、テレ朝でやっていたニュース番組のキャスターやったあたりから、政治的な野心はあったんでしょうね。
くれぐれも、田中康夫石原慎太郎みたいな他の「タレント知事」のように言葉だけは偉いけど、実際の政治ではやりたいこと以外に興味ないスタンスで県政に臨まないで頂きたいとは、思いますけど…

*1:誰か、録画していたら、アップよろしくおねがいしますー、コメントかトラックバックでURLお願いします m(_@_)m

*2:勿論、TVで脱ぐのを芸にしてるのはたけし軍団では井手らっきょ氏だし、後は九州繋がりで江頭2:50氏なのですが ^_^;