月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

「2ちゃんねる」、仮差し押え執行までカウントダウン開始?(1/15)

11月頃から訴状を貯めっぱなしでどこか別の場所に潜伏するなど、妙な行動を取ってきた「2ちゃんねる」の「管理人」*1である、ひろゆき西村博之氏も、もうそろそろ年貢の納めどきのようで…。

今まで、裁判の賠償を支払えないように見せかけるために、マネーロンダリングと同じように幾つかの会社や口座を迂回する形で貰っていたお金の大半は海外の、司直が簡単には手を出せない所にプールしてある模様で、仮差し押え執行出来るのが、西村氏の軽乗用車やパソコンなどとドメイン(の使用権?)と、せいぜい「2ちゃんねる」用に借りているサーバ(の使用権?)程度しか無いというのは、非常に腹立たしく藻有、情けなくもあるのですが…

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011201.html

ユーザーショック…2ちゃんねる、再来週にも強制執行

昨年11月に早大で講演した「ひろゆき」。ついに追い込まれることに…(クリックで拡大)

ネット界激震!! 賠償命令を無視し続けてきた日本最大の掲示板「2ちゃんねる」(2Ch)の管理人、西村博之氏(30)の全財産が仮差し押さえされることが12日、分かった。債権者が東京地裁に申し立てたもので、対象となるのは西村氏の銀行口座、軽自動車、パソコン、さらにネット上の住所にあたる2Chのドメイン「2ch.net」にまで及ぶ見込み。執行されれば掲示板の機能が一時停止するのは必至だ。

12日午前、仮差し押さえを申し立てたのは、西村氏に対して約500万円の債権を持つ東京都の会社員の男性(35)。

男性は2Ch上で自身や家族の実名、住所を晒され、「人間の屑」「ネットストーカー」などと誹謗中傷されたため、昨年8月、管理人の西村氏を相手取り、東京地裁に書き込み者の情報開示を求める申し立てをした。

西村氏が出廷してこないまま同9月に開示を命じる仮処分が出たが、何ら対応が得られないため、間接強制で1日5万円ずつ制裁金を科すこととなった。それでも西村氏の法廷無視は続き、決定から100日を経て債権は500万円に膨れあがった。

夕刊フジ既報の通り、西村氏は一切の賠償命令を意識的に無視し続けている。昨年11月の講演会では「子供の養育費の踏み倒しと同じ。賠償金を払わせる方法はこれ以上ない。イヤなら法律をつくればいい」と強弁した。

強気の背景には、何ら差し押さえられるはずがないという自信があるとされる。西村氏には固定資産がなく、給与の流れも不明なので、一般的な差し押さえは無理。弁護士が銀行口座を探り当てるなどしてきたが、西村氏も海外に資産を移すなど対抗策を講じてしまい、どの債権者も手をこまねいているのが現状だ。関係者によれば「(西村氏は)時効成立まで逃げ切るつもり」だという。

男性も西村氏が所有する軽自動車の標識番号や銀行口座など、差し押さえられるものを何とか突き止めた。申し立てに際して周囲から「返り血を浴びる」「またネットでたたかれる」とたしなめられたが、「年収は1億円」とさまざまな媒体で放言する西村氏を見て意を決した。

「被害者はみな、高い弁護士費用をかけながら賠償金を取ることもできない。当の西村氏は悠然と賠償命令を無視して億単位を稼ぎ、『賠償金が取れない法律に問題がある』と開き直っている。だから恨み言や批判を言うのはやめて、法律にのっとって被害者の痛みを少しでも知ってもらう」

今後、西村氏の異議申立期間もあるが、これまでと同様に出廷しない場合、早ければ再来週にも強制執行が始まる。

今回の仮差し押さえは、西村氏個人はもとより、1000万人ともされる2Chユーザーにも大きな影響を及ぼす公算が大きい。東京地裁の「値段がつくものは差し押さえ可能」との判断から、「日本国内では前代未聞」(ドメイン登録機関)とされるドメインの仮差し押さえも行われるからだ。

手続きが進んでドメインの所有権が移り、2Chというサイトがネット上の住所を失ってしまうと、ユーザーが従来の「2ch.net」にアクセスしても、何ら閲覧できなくなる。

運営側が掲示板の継続を望むなら、新たなドメインを取得して全システムを引っ越す必要があるが、「2Chはリスクを分散するため、50台ものサーバーが各自独立しており、全体を統括するサーバーがない。データの書き換えは容易でなく、引っ越しに2週間は必要だろう。さらに新ドメインを周知するのが大変だ」(IT業界関係者)。

男性は「西村氏の収入源は2Ch上の広告なので、すぐに新しい掲示板をつくるだろうが、いたちごっこは望むところ。次は自分以外の債権者が同じ手段に訴えてくれるはず」と、泣き寝入り状態にある全国の債権者に共闘を呼びかける。

元旦から全国紙に登場するなど注目度満点の西村氏だが、新春から手痛いしっぺ返しを食らうことになった。

昨年の末くらいから、「2ちゃんねる」と言う場に対して、マスコミが批判的な文脈で名指しすることが徐々に「解禁」(としかいいようがないくらい足並みが揃っている)されたり、「大手掲示板での匿名の書き込みの弊害」なるものについての討論番組がNHKで行われたり、風雲急を告げるような所は、特に西村氏が早稲田大学の学園祭で講演したときに「年収は、日本の人口より少し多いくらいある」と口を滑らせてから((それまで、西村氏は、収入はほとんどない。とマスコミや周囲に対して言いつづけていた訳で、マスコミ側の「2ちゃんねる攻撃」が本格化したようで…とうとう元日の「毎日新聞」では一面から三面までブッチ抜きで特集が組まれました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/kunrin/news/20070101ddm003040021000c.html

ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その3止) 2ch管理人に聞く

インタビューに答える「2ちゃんねる」管理人の西村博之さん=山本晋写す

◇「これがネット、仕方ない」−−「2ちゃんねる」管理人・ひろゆき

ネット上の掲示板に匿名で個人への中傷が書き込まれる問題を、管理する側はどう考えているのか。最大の掲示2ちゃんねる(2ch)の管理人、ひろゆき氏(30)は毎日新聞の取材に「ネットの仕組みだから仕方がない」と答え、規制は難しいとする認識を示した。大学時代にネットの発展を体験し、IT(情報技術)の旗手を輩出する「ナナロク世代」の一人は掲示板を東京の歌舞伎町に例え、「きれいじゃない情報もあるから面白い」と語った。

◇情報いろいろあるから面白い/中傷は国民性の問題

−−2chの匿名性をどう思うか。

◆匿名の良さもあるし実名でやりたい人もいる。書く人の選択の問題。

−−匿名性の良さは。

◆例えば安倍首相が実名でネット掲示板に書き込んだら議論どころじゃなくなる。純粋に議論をするのなら、人格はないほうがしやすい。

−−中傷や個人情報の暴露が行われている。

◆度を越したものは削除すればいいだけ。

−−削除まで時間がかかり、ネットの他の場所に広がってしまう。

◆それはネットの仕組み。世の中に銃がなければ平和だよねっていうのと一緒で、あるから仕方がない。

−−非がないのに中傷を受ける人もいる。

◆ネットのせいでなく、それが好きな国民性の問題。ネットがなくても内輪で楽しむはずだ。

−−2chは内輪の話を表に出してトラブルになっている。

◆規模が大きいだけ。2chがなくてもネットがある限り、海外の掲示板などほかの場所に行く。

−−「祭り」はネット上だけでなく対象者の家の撮影に行ったり、迷惑電話を掛けたりする。

◆2chの書き込みを削除する権限はあるが、それ以外の行動を僕には止めようがない。

−−匿名掲示板は個人をつるし上げる大衆心理が働きやすいのでは。

◆(中傷を面白がる)人間の本質は変えるべきだと思うが、仕組みとしては無理。それが出来たらノーベル賞が取れる。

−−誤った情報が独り歩きすることも多い。

◆既存のメディアが「冤罪(えんざい)報道」をした松本サリン事件と一緒。ただ(ネットの方が)間違う可能性は高いと思う。ネットはうさん臭いもので良い。大事なのは使い方を教育すること。

−−法で規制すべきだとの意見もあるが。

◆海外とつながるネットを国内法で規制しても絵に描いた餅だ。

−−あなたの管理責任は。

◆発言の妥当性を見極めてから載せるべきだとの意見もあるが、それはしなくてもいいのが今の法律。文句を言いたければ法律を作って下さいと国会議員に言うべきだ。


−−2chは今後も「怪しい」情報が交じりつつ続くのか。

◆(危険なのに人が集まる)歌舞伎町と同じ。きれいな情報だけを集めることは難しい。いろいろな情報があるから面白いこともある。

◇奇抜な発想「ナナロク世代」

ひろゆき氏は76年生まれ。その前後に生まれた通称「ナナロク世代」は次代のITベンチャーを担う。ネット交流サービス・SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の最大手「ミクシィ」や検索サービス「はてな」の社長らだ。

この世代が大学に入学した時期にOS(基本ソフト)のウィンドウズ95を搭載したパソコンが登場し、ネットの利用が本格的に始まる。卒業するころはデフレ不況で就職氷河期笠原健治ミクシィ社長は「パソコンやネットに慣れ親しんだ年代。仕事は自分たちで何とかしなくちゃ、という意識が芽生えやすかった」と語る。

ITベンチャーの歴史を振り返ると、孫正義ソフトバンク社長(49)らの第1世代、楽天三木谷浩史社長(41)らの第2世代に続く第3世代に当たる。先輩に比べてカネもうけへの執着が薄いといわれ、笠原社長も「みんなが楽しむことができればいい。個人的に欲しいものはあまりない」と言う。第1世代でアスキー元社長の西和彦さん(50)は「我々にはない奇抜な発想を持っている」と分析する。

彼らが生み出した2chやミクシィをのぞいてみると、ユーザーの間に既存のメディアへの強い不満もうかがえる。2ちゃんねらーにとってマスコミは格好の批判材料だ。ライブドアのフジテレビ乗っ取り騒動では、掲示板にライブドアを支持する声があふれた。

社会への影響力も大きい。新潟県中越地震では被災者に携帯カイロを送る運動が盛り上がった。東芝社員の顧客への不適切な対応を告発した「東芝クレーマー事件」は副社長が謝罪会見に追い込まれた。「おたく青年」を2ちゃんねらー掲示板の書き込みで応援するラブストーリー「電車男」は100万部を超えるベストセラーになった。

一方で、2chの運営にもかかわったフリージャーナリスト、井上トシユキ氏(42)は「電車男以降、新しいユーザーが入り、書き込みのレベルが下がった。かつては『祭り』をやるにも義侠(ぎきょう)心や熟慮があったが、今は悪ふざけや単なる魔女狩りになっている」と指摘する。

読んだ感じだと、「2ちゃんねる」初期のひろゆき氏の言っていた事ややっていた事と対して変わりが無いように見えるんですよね。敢えていうならば、あめぞうからスピンアウトしてユーザを半ば騙す形で「2ちゃんねる」に連れていき、(これは個人的な話ですが)私や当時の部下の個人情報を小出しに出されて脅迫を浮けたときに既に原型が出来ていた、現行の削除システムでセカンドレイプされたので水面下でひろゆき氏とメールにて交渉していたときの、傲慢さというか厨房さというかはまったく変わらないどころか、却ってひどくなっているのね┐(´ー`)┌って事です。

但し、私が最初に書いておかなければいけないことは、「2ちゃんねるという新しいメディア」vs「マスコミという既得権益を持つ旧いメディア」と言う形では、語れる状況にはまだ無い。と言うことです。
この問題については、運営グループがひろゆき氏と言う「顔役」に責任が集中するようにしておいた上でひろゆき氏が逃げ回ることによって、法的なトラブルが起きるような行為をユーザに煽ったり黙認したりすることでアクセス数やそれに付帯するお金(街金や風俗からの広告収入など)を稼いでおきながら、誰も責任を取らないで済むようなシステムを七年以上維持しつづけた事にこそ、問題の本質がある。と言うことです。

それを踏まえた上で、件の講演会の後西村氏が取った、ダミーの住所を設定しておいて、訴状が着かないように自分は(場所を転々として?)逃げ回ると言う対応は最悪だったわけで。

まぁ、バックにそれなりのスポンサーがいない*2と運営できないだけの規模になったとは言え、あくまでも「顔役」であり、他の管理者の顔を隠蔽する役割も担っているのだから、一定程度の管理責任・特に「祭り」「炎上」などの被害者が救済を求めたときにセカンドレイプを引き起こすような「削除依頼のシステム」を作って放置し続けているのは、社会的な糾弾と制裁が加えられても仕方がないのでは無いかと思いますが。

*1:と言うか、「代表管理人」という役職が適切だと思う

*2:阿修羅♪掲示http://www.asyura2.com/ でのkaname氏などによる「内部告発」にそのあたりの事情は詳しく書かれている

さて、「2ちゃんねる」とは何だったのであろうか

まず、「2ちゃんねる」と言っても、内部の掲示板は二種類にわかれる事から話を始めないといけないと思います。

  1. 特定の趣味などの情報交換を気軽におこなうことのできる「板」(掲示板)
  2. 誹謗中傷・差別言動なんでもありの、時事系・政治系や所謂「ヲチ」を行うための「板」

ここで、前者については、もしも「2ちゃんねる閉鎖」と言う説が確実ならば、それなりの「受け皿」が必要ではないかと思いますが、問題は後者です。

後者については、書き込みされていく中で、参加している人間の負の思考が増幅されて、対象の実生活に影響するようないやがらせを行ったり、他のサイトに乗り込んで嫌がらせしたり、
挙げ句には、最近…安倍政権樹立後…は非常に少なくなっていますが、そういう「負の思考の連鎖」を逆手に取り、一部の煽動者が読者にある方向の政治的思想やそれに基づく、客観的根拠がまったく無いような嘘の情報を植え付け、動員を謀っていた場合*1も少なくなかった訳で。*2

但し、後者については別の掲示板が出来てそこで行われるような形もありえますが、しかし、(特に西村氏が逮捕されたり、怪死してしまった場合)、現状のリスクを負う掲示板が出来るかどうかは疑問ではあります。
現在の「2ちゃんねる」のバックに「その筋」の人間が複数ついていて、出資しているのならば、話は変わってきますが、どちらかというと、小泉政権に携わっていた連中が「2ちゃんねる」の持つガス抜き機能に着目して金だけでなく、その他の便宜も図るような形で支援を行っていたような感じが、どうしてもするんですが
…で、安倍政権になってから、政財界が余りに調子に乗りすぎたので、煽動者が力を失う位の所まで書き込んだり読んだりしている人間の「政治や社会に対する怒り」(=階級意識と言い替えてもいい気がする)が激化して、残念ながら安倍政権では制御不可能な点まで沸騰してしまった。

下手をすると、この間の、秋頃からの「2ちゃんねる」バッシングには、政治で制御不可能になった「2ちゃんねる」には、もう、政財界にとって利用価値が無い。と言う暗黙の意志表示が含まれているのかもしれません。

*1:所謂「ネット右翼」問題

*2:ネット右翼」については、「旬」は、安倍政権樹立前後から急速に衰えていると思います。安倍政権やそのバックにいる財界連中が非常にえげつない形で民衆から搾取を行っているという馬脚を表した形になって、多くの人々が小泉政権以前から政治家や財界人に騙されていたんだということや、「ネット右翼」の煽動者は「彼ら」の政治部門の一部に過ぎないことにやっと、気がつき始めたのが、大きく影響してるのでしょうね。

安倍首相など自民党首脳、「(憲法記念日である)五月三日までに憲法改定の国民投票法案を成立させる」と発言。

 自民党が集中砲火を喰らい始めているから、今の議席数で民主党にも少なくない改憲賛成派がいる間に法律を通そうという魂胆なのでしょう。
 しかも、マスコミなどでの議論は禁止、市民による行動や集会も禁止、マスコミでの意見広告のみ認める。と言う言論統制を伴った内容の法案ですので、明らかに憲法に抵触した形で投票まで持っていこうとしている訳ですが(´Д`)y-~

 まぁ、実際は次の選挙に間に合わせれば、問題についての議論もなく、投票者の過半数が「賛成」*1って事にして、憲法を変えられるという目論見があるのでしょう。

http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/01/04kaiken.html

(年頭の所信演説は省略、記者との応対の一部)

【質問】 先ほど総理は憲法の絡みを触れられましたが、この憲法改正の手続を定めた、国民投票法なんですけれども、この通常国会でどのように臨まれるのか。併せて、この夏の参議院選挙で自民党として憲法改正を争点として掲げられるおつもりはあるのか、併せてお伺いいたします。

安倍総理 今年は、憲法が施行されてから60年であります。新しい時代にふさわしい憲法をつくっていくという意思を、今こそ明確にしていかなければならないと思います。自由民主党の草案は既にできているわけでありまして、与党・各党との協議を進めていってもらいたいと考えております。

まずは手続法案であります。日本国憲法の改正手続に関する法律案について、与党内、また与野党で議論を深め、今年の通常国会に提出できることを期待したい。与野党でそのために議論が深まっていくことを期待したいと思います。

また、先ほど申し上げましたように、今年は憲法が施行されて60年であります。憲法を、是非私の内閣として改正を目指していきたいということは、当然参議院の選挙においても訴えてまいりたいと考えております。
(後略)

安倍総理の「取り巻き」でもある、中川自民党幹事長*2も、以下のように発言して、安倍総理の「意志」を伝えています。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070113k0000m010026000c.html

国民投票法案:中川幹事長「憲法記念日までに成立を」

 自民党中川秀直幹事長は12日、東京都内で講演し、憲法改正の手続きを定める国民投票法案について「何としてもこの国会で成立させる。5月(3日)の憲法記念日までに通す」と、早期成立に強い意欲を示した。また「憲法改正は立党の原点でもあり、参院選で話していく。わが党の憲法改正草案による改正を訴えていく」と述べ、憲法改正参院選の争点に掲げる考えを示した。【大場伸也】

毎日新聞 2007年1月12日 18時26分

まったく何を言ってるんだか┐(´ー`)┌です。

匿名の、いくらでも多重投票の効くネットアンケートですら、改憲賛成と反対が拮抗していて、反対側が若干優勢な状況が多くあるのが現状ですが、しかし、やるとなったら憲法を変えることでこれだけいいことがありますよ。と言うような広告やニュースなど・主にワイドショーでのパブ記事を使って改憲賛成の意見の洪水にして「B層」と呼ばれる人々を中止にに、「空気」自体を「賛成と投票しなければいけない」「ばかばかしいから棄権する」*3と皆がしないといけないかのように徹底的に洗脳誘導してくるでしょうね。

多くの人はネットで議論されている状況を見る暇もなく、マスコミが流す政府の御用情報だけをうのみにして、「憲法が変われば、暮らしがよくなる」とか騙されてしまうでしょうね。

実際、国が認めない演説や集会は禁止する方向での法案になっていますし、民主党案はそのあたりは少しだけ緩いですが、本質的には同じですし、どちらも廃案にしないといけないでしょう。

*1:多分、反対するか否かの投票方式で、×を付けない場合は支持したとみなす。と言う最高裁裁判官の国民審査と同じか非常に似ているやり方が取られるんでは無いかと考えていますが(;´Д`)

*2:この二人は、まさに「従軍慰安婦問題」に関する模擬裁判を取り上げたNHKのドキュメンタリー番組に圧力をかけて、内容を大幅に変えさせた張本人なのですが…しかも、堂々と「圧力かけました」という名らまだしも、自分達の方が被害者であるかのように逆切れしましたからね  -_-;

*3:でも、最高裁の国民審査と似た形が使われるならば、白紙票や棄権=賛成とみなされる訳ですが

人権よりも政治が優先されることを露骨に出している改憲案は、戦争放棄の条文の廃止以上に恐ろしい結果を招く。

既に、自民党改憲案については id:artane:20051123:1132754580 で言及していますが(もう二年以上前!!)、とりあえず自民党側の「草案」のPDFhttp://www.jimin.jp/jimin/shin_kenpou/shiryou/pdf/051122_a.pdf を読んでおいてください。

それを前提にして二度訴えますが。

  1. 戦争放棄」条文の破棄は、論外。目指すべき理性的目標を失った国家や地域が衰退・荒廃するのは昔であればローマ帝国やトルコ、モンゴル。現在進行系の国としてはアメリカがまさに、戦争の拡大によって権威を維持しようとして、逆にぬかるみから出られれ無くなって破滅への道をつっ走った(てる)事を考えると、理想を失った「国家」*1は、理性を失い、カネと権力と保身のために多くの人間を犠牲にすることが当り前になってしまっているのが歴史の必然ではないですか。
  1. 十三条と十四条の「基本的人権」の定義が言い回しはわかりにくいですが、実際には位置づけが今よりも非常に弱くなっていることに注目。

- 第12条
1. この憲法が国民に保証する自由及び権利は、国民の不断の努力によって保持しなければならない。国民はこれを濫用してはならないのであって、自由には責任及び義務が伴うことを自覚しつつ、公益及び、公の秩序に反しないように自由を享受し、権利を行使する義務を負う。

- 第13条
1. すべて国民は個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に関する国民の権利については、公益及び、公の秩序に反しない限り、立法その他国政の上で最大の尊重を必要とする。

さて、ここでピンクで引用した部分が「公共の福祉」から「公益及び、公の秩序」となったわけですが、それら「公益」や「公の秩序」を誰が定義してきたか?
定義してきたのは役人であったり政治家であり、それは「法律」や「常例」と言う形で明文化されている訳です。
これらについて我々が裁判などで異義申し立てしても簡単には通らないのが(すこしましになっているからなおさら変えら得ると恐いのですが)現状でして、このように文面をすり替えられれば、我々が持っていた基本的な人権…例えば内部告発のような「良心の自由」の行使であったり、政府や行政への批判を2ちゃんねるの名無しさんで行うようなことも含んでの「言論の自由の行使」であったりするのですが…は、片っ端から無効化されていくのは、大正末期から敗戦までの現在と非常に似ている日本社会の「流れ」を見れば明白です。

ハッキリといいましょう、現在の九条を最前面に出した改憲反対運動では、「北朝鮮や中国の脅威」なるものを煽られておびえている、一般の人々の支持は受けられないし、彼らが持つ現代社会への不満とリンクするとも出来ずに、確実に「負け」るでしょう。
それを回避するためには、「基本的人権」を最大限前面に押し出すべきではないのでしょうか。

九条は一回やられても、基本的人権さえ確保できれば、逆転して取り返すチャンスはいくらでもある。
しかし、基本的人権の根本条件は、一度奪われたら、日本が破滅してふたたび外国の間接統治にでもなるか、革命情勢にでもならなければ、取り戻すのは非常に厳しい。

そのあたりを、特に、憲法改悪に反対している人達には、考えてほしいな。と思います…。

*1:自分自身はインターナショナリスト=こっきょうなんていらねぇと思っている人だから、このいい方には少し複雑な物がありますが…

著作権が、なんで延長されなきゃいけないんでしょうか、是非、反対署名を!!!

さて、著作権の保持期間を、作者の没後50年から70年に延期しようという風に法律を改正せよという動き・特に業界のロビー活動が盛んです。
最近では、著作権を振りかざせば、誰でも合法的に前科者にできる。と言う安易な風潮すらはびこっている。

つまりは、作者が死んでから最低70年は、当時の文化に容易に触れることも紹介することも非常難しくなる訳です。
それと同時に、商業的価値が無くなって死蔵されている物が、「著作権の壁」によって発掘出来ない場合すら、現状でも多いのに、さらに20年分余計に増えてしまう訳で

…これって、あきらかに文化の維持や発展を阻害してると思うんですけどね。
まずは、右上のバナーをクリックして、文章を読んで署名しましょう:-)

http://www.aozora.gr.jp/shomei/

(声明の一部のみ転載)

青空文庫が、はじめて延長反対の立場を明らかにしたのは、2005年1月1日の「著作権保護期間の70年延長に反対する」と題した「そらもよう」でした。
翌2006年1月1日の、「全書籍電子化計画と著作権保護期間の行方」でも、欧米を中心とした、さまざまな電子図書館計画の進捗状況を踏まえながら、延長のもたらすマイナスを訴えました。
同年12月31日には、翻訳の観点から保護期間延長を問い直した、大久保ゆうさんの「青空文庫と翻訳と」を掲載し、同じく大久保さんによる、サン=テグジュペリ "Le Petit Prince" の新訳、「あのときの王子くん」を、「私はひとりの翻訳人間として、これ以上の著作権保護期間の延長を望まない」とのメッセージを添えて公開しました。

私たちの考えは、今も変わりません。
いずれも長めの記事ですが、読んでもらえれば、なぜ「延長には反対」と考えるに至ったかを追ってもらえます。

  • 「賛成」「反対」それぞれの意見

2006年は、さまざまな立場から、延長問題への声があがった年でした。

9月22日には、日本文藝家協会日本漫画家協会日本音楽著作権協会JASRAC)など16の権利者団体からなる「著作権問題を考える創作者団体協議会」が、死後70年への延長を求める声明文を発表し、要望書を、文化庁に提出しました。

これに対し、11月8日には、著作者やアーティスト、図書館、電子アーカイブの関係者、研究者、法律家などが発起人となった、「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」が、「国民的議論を尽くさずに保護期間延長を決定しないよう」求める要望書を、同じく文化庁に提出しました。

国民会議*1のウェッブページには、「延長」「反対」それぞれの立場からの主張や、この問題に関する参考情報がまとめられています。

延長問題に関する論議を深めることは、大切です。

加えて、「延長に反対」の思いが確かに胸に育ったのなら、その考えをはっきり示すことも必要と考えて、私たちは署名活動を行うことを決めました。

もし、あなたが「延長に反対」なら、力を貸してください。
声をそろえて、訴えていきましょう。


(後は省略、青空文庫の呼びかけページをお読みください。)