月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

青少年保護条例改悪防止の為にパブコメお願いします(〜1/11)

http://d.hatena.ne.jp/artane/20091202#1259752270 で触れたように、神奈川県が、県民や多くの人たちに内容を知らせないままに青少年保護条例の改悪を行うために「見直しの方向性」についてパブコメを募集しています。

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/seisyonen/jorei/minaoshi-pubcom.html
応募はFAX (045−210−8841) もしくは県県民部青少年課地域環境班への郵送(1/11消印有効)、上記ページからリンクされている募集フォームよりの投稿。となっています。

この条例の「改正」については公式ページに何一つ方向性が出されていないという大問題があるわけですが、県福祉審議会などの議事録を参照する限りでは*1

  1. 青少年の夜間外出の禁止について、現行の青少年のみでの外出に限らず、親などが同伴した場合であっても罰金*2を親に課す。
  2. ネットカフェやカラオケルームなどの個室を有する飲食店への青少年の立ち入りを禁ずる。
  3. 罰則の重罰化を主軸に置いた処罰バランスの見直し
  4. 行政処分の「効果的」な導入
  5. ネット閲覧時のフィルタリングの解除を行わないような保護者への啓発や理由書提出の準義務化を条文に盛り込む

などなど(これは私の着目点に過ぎないのでもっと大きな問題が隠れてるかもしれない)、青少年の「健全育成」「保護」を口実に、神奈川県民に限らず人々すべてへの上からの人権侵害を合法化することばかりに配慮がされていて、肝心の保護の最前線の児童相談所の拡充などを通じた児童・青少年の人権保護については何ら配慮がされていないのではないか?と言う内容になりそうです。

*1:この内容は12月頭時点で公表された議事録に基づくので多少変更されてるかもしれない

この条例「改正」案については、過去に、松沢県政下での「改正」内容や運用内容が他の多くの都道府県の青少年保護育成条例の「参考」「模範」とされ、この手の条例を条文・運用両面から、憲法に違反するような人権侵害的な性格を急速に強めるのに使われたことに留意してほしいです。

夜間外出の制限然り、飲酒や喫煙の過剰な制限*1然り、保護の美名の下に欧米のキリスト教福音派と同調せんがための人権制限を合法化して行ったし、神奈川・東京のそういう急進的な動きは一瞬の内に、その反動性が全く批判にさらされない間に全国に拡がってしまった。

つまり、今問題となっている東京都の(宗教右翼的な)青少年健全育成条例とセットになって人権侵害を合法化し、憲法を破壊する動きとして神奈川県の今回の動きがある。と考えて欲しいのです。

*1:身分証明書がなければ購入できない・コンパややけ酒を未成年が行っただけで店の人間や連れて行った人間が連帯責任とばかりに刑事罰に処されるのは、あまりに不当に重い刑罰システムではないでしょうか?酒やタバコを強制して中毒症状を来したのならまだしも。