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イランの核開発は悪くて、イスラエルの核武装は正当化されるのは何故?

http://www.asahi.com/international/update/0806/008.html

NPT非脱退、確約求める イラン原発建設へ英仏独条件

2005年08月06日16時12分

 英独仏の3カ国が5日、イランの核開発問題をめぐる同国との交渉で新たに提案した内容の概要が明らかになった。ロシアの支援を受けている軽水炉原子力発電所の建設を支持する一方、その条件として(1)ウラン濃縮、プルトニウム抽出施設など核燃サイクル施設を建設しない(2)核不拡散条約(NPT)から脱退しない(3)国際原子力機関IAEA)に強い査察権限を認める「追加議定書」を05年末までに批准する、などを確約するよう求めた。

 英文34ページの「長期的合意に向けた枠組み提案」の要約文で、北朝鮮の核問題を話し合う6者協議でも焦点の「核の平和利用の権利」をイランにどこまで認めるかを詳述している。

 英独仏が交渉代表の欧州連合(EU)は、イランがNPTを守ればNPTの定める「核の平和利用の権利」を認め、原子力発電と付随する研究活動も認めるとしている。原発建設に関するイランとロシアの長期的な協力関係には「全面的な支持」をするという。

 その条件として、新たな「信頼醸成措置」をイランに求めた。EUは「長期的な燃料の供給保証をする」が、イランが「核燃サイクル建設を追求しない」ことや、北朝鮮のように「NPTを脱退しないことを法的に拘束力ある形で約束」するよう要求。ロシアから供給されるウラン燃料についても、使用済み核燃料はすべてロシアに返還するよう求めている。

 すでにイランはナタンズにウラン濃縮施設、イスファハンに転換施設を持ち、アラクに重水炉を建設中だが、こうした施設の全面放棄も要求した。その際は原子力技術者の再就職などの支援もするという。新提案はイランとの議論の出発点で「イラン側の提案にもオープンな姿勢で臨みたい」としている。

そもそも、中東での核開発競争の元凶は、イスラエルが数百発の戦術・戦略核保有して周囲の国を恫喝している事にあるのであり、イランを止めるならば国際社会はイスラエルにもメスを入れるべき。
核抑止理論から言えば、イスラエルの核を廃棄しなければ、いつまでたっても中東から核開発を行おうという国は無くならない。
幾らヨーロッパでのユダヤ人抑圧の贖罪としてイスラエルという国家を擁護しているとはいえ、パレスチナ問題もそうですが、イスラエルが過去のナチスドイツのような民族純潔主義ファシズム国家に変質した以上、中東問題を解決したいならば「それはそれ、これはこれ」でイスラエルに徹底した制裁を行ういがいに道は無いと思います。