月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

(速報:13:25追記)杉並区の23中学校でトンデモ本系歴史教科書の使用へ

※(15:00追記:毎日新聞よりも東京新聞のほうが状況が詳しく書かれていたので異例ですが、記事を差し替えます)※

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20050812/eve_____sei_____001.shtml

つくる会』の歴史教科書
杉並区 中学校に採択

東京都杉並区教育委員会は十二日、臨時会を開き、来春から区立中学二十三校と養護学校で使う歴史の教科書に「新しい歴史教科書をつくる会」(八木秀次会長)が主導する扶桑社版を採択した。歴史教科書は来年四月に入学が見込まれる約二千百人の新一年生から使い始める。「つくる会」の教科書採択は都内二十三区初。 

杉並区教委は今月四日、教科書採択の審議を実施。社会科以外の教科書は採択されたが、歴史教科書の採択では、扶桑社版を推す委員が「日本の歴史を否定的に書いている教科書ばかりの中、子どもに夢を与える」と評価すると、反対する委員が「(戦争の)被害を受けた普通の人の苦しみが伝わらない」と発言するなど、議論は平行線をたどり継続審議になった。

臨時会には納冨善朗教育長ら教育委員五人が出席。扶桑社版に賛成する委員が、「指導要領に一番近い記述」「流れが一番よく書いてある」と強く推せば、「日本の悪い歴史的事実の記述がないのではと不安。いくつかの説を並べて考える力をつけるべき」などと反対の意見が出されるなど激しく意見の応酬が行われた。

最後に、三社を推していた委員が意見を迫られ、「戦争は無くなることが一番だが、無くなりそうにないという現実を踏まえ、平和にどう貢献するかを考えさせるという点で、一番現実的。あえて言えば扶桑社」としたことで扶桑社版に決まった。「公民」は大阪書籍版が採択された。

本年度は、全国の市区町村教委が中学校用の教科書を採択。これまでに栃木県大田原市が同社版の教科書を採択したことが判明。東京都教委は中高一貫校用などに扶桑社版を採択。玉川学園中等部も都内私立中で初めて歴史と公民で採択した。

id:artane:20050812#p5なども一緒に読んで頂きたいですが、こんなもので「愛国心」が出来るなどと言う幻想は早いところ捨ててほしいと思う。
自虐史観」と言うのがよく口にされますが、それは自分が自虐になっているから自虐と感じるだけではないでしょうか?
自虐と歴史を正面から見て悪いところを悪いと考えるのはまったく違う
異例尽くしの今回の杉並区の採択、はっきり言って異常です。
何より、教科書を使わされる子供たちがおきざりにされ、大人の政治的な都合だけで決着が行われてしまっている事には憤りを越して怒りすら感じる。
それに「ごみ袋税」の頃から疑いは持っていましたが、山田区長のインチキさ。と言うか山田区長が悪質かつ独裁的な権力者であると言う事が公衆の面前で明らかになった事だけがこの間の騒動の成果でしょうか。

心有る杉並区民の皆さんは、山田区長のリコール・落選運動に向かうべし。