月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

加藤紘一氏宅へのテロ実行犯、二週間してやっと逮捕

身柄は事件後すぐに確保しているのに、なんで二週間もかかってるんだか…と思うと非常に物騒な事が絡んでいる気がしてきますが…

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060829i409.htm

加藤元幹事長の実家に放火、右翼団体構成員の男を逮捕
特集靖国問題

山形県鶴岡市加藤紘一・元自民党幹事長(67)の実家と事務所が今月15日、全焼した火災で、鶴岡署は29日、現場で腹を切って倒れていた右翼団体大日本同胞社」の構成員堀米正広容疑者(65)(東京都新宿区歌舞伎町)を現住建造物等放火と住居侵入の容疑で逮捕した。

調べに対し、堀米容疑者は「家の中に誰もいないことを確認し、玄関から入った。自分一人でやった」と供述し、容疑を大筋で認めている。腹と手首の傷についても「自分で切った」と話しているという。

同署は、加藤氏が小泉首相靖国神社参拝を批判していたことから、思想的、政治的背景が動機の可能性もあるとみて追及している。県警は18日大日本同胞社の事務所などを捜索している。

調べによると、堀米容疑者は15日午後5時40分ごろ、同市大東町の加藤氏の実家に侵入。1階寝室に揮発性の油をまいて火をつけ、実家と事務所計377平方メートルを全焼させた疑い。焼け跡では灯油の反応が確認されており、油が入っていたとみられる金属製の缶2個が見つかっている。

堀米容疑者は放火した際、腹や左手首を切っていたほか、顔や口の中にやけどを負い、鶴岡市内の病院に入院していたが、29日に退院した。

大日本同胞社は東京都新宿区歌舞伎町の雑居ビル内に事務所を構えている。1930年に当時の浜口雄幸首相を銃撃した右翼活動家を「運動する上で尊敬する人物」として掲げていたとされ、70〜80年代には、中国などとの間で領有権問題が起きている尖閣諸島魚釣島に幹部らが上陸したり、左翼団体を襲撃したりしたこともある。
(2006年8月29日19時27分 読売新聞)

さて、事件発生から二週間、所属右翼団体へのガサ入れから10日以上かかって、やっと実行犯の名前と所属団体が公式にマスコミで解禁?された訳ですが、一体、警察とマスコミは何をやっていたのでしょうか?

この事件がどのように起きたか…もっとも考えられるのは、この団体・大日本同胞社が政権中枢の何者か…これは小泉純一郎総理大臣とは限らず、安倍晋三内閣官房長官*1などである場合もありえる訳ですが…と繋がりが深く、当人・もしくは周辺の人間と呵吽の呼吸で加藤紘一氏への白色テロル=実家と事務所への放火をおこない、証拠隠滅の為に実行犯は「自決」を選んだパターンではないかと思います。

そのように考える背景に付いてはid:artane:20060819にかきましたが、もう少し補足しておきましょう。

小泉純一郎総理大臣の一族が、地盤である横須賀地区の土建や軍需・港湾の仕事を戦前から仕切ってきたヤクザの親分であり、小泉氏の地盤である横須賀・三浦地区で旧態依然とした利益誘導型の選挙を行い、そのために土建屋などが小泉氏一族への票の取りまとめを行って来ていることは、余り知られていないと思います。*2

で、そのヤクザが何処の系列に入っているか調べてみたら、非常に面白い事がわかりました。

http://ameblo.jp/dreamgate/theme-10002403488.html

(前略)
小泉純一郎選挙対策本部長を長年努めた竹内清は、暴力団「稲川会」の組員だったのだ。

一応、前職は「神奈川県議会議長」という肩書きだった。
(中略)
「稲川会」は、違法賭博、売春、風営法違反、詐欺などの罪で下っ端にも幹部にも逮捕者を出している広域暴力団で、小泉純一郎の選挙区である、横須賀に本部がある。

「フライデー」のカメラマンが撮影した、「稲川会」の構成員名簿にははっきりと竹内清の名前が写っていたのだ。

「フライデー」の記者の質問に、竹内清はこう答えていた。「石井さんは黙っていてもやってくれる人でした」何をやってくれたのだろうか?

さらに、今度はベンジャミン・フルフォードが、

「稲川会」の幹部(35歳)に小泉純一郎と「稲川会」との繋がりを確認したところ、彼は次のように答えたという。

「横須賀では、政治家ならウチと繋がっていないと、何一つ出来ませんよ」

ここで言う「繋がる」とは、「票の取りまとめ」、「買収工作」、「裏金作り」などの見返りに行われる、組員が逮捕された場合の実刑の軽減、風俗店許認可への便宜供与、マネーロンダリングのお目こぼし、大型土地買収案件での仲介斡旋などである。

民主党もその他の野党も、みんなこのことは知っていながら知らんぷりだ。そりゃそうだろう、そんなことを真正面から突っ込んでいけば、東京湾に自分の死体が浮くか、自宅で首吊り自殺したように見せかけて殺されることがわかっているからだ。


小泉純一郎とは、そういう取り巻きに囲まれている日本の首相なのだ。彼は選挙中に地元に一回も帰って来ないことで有名だ。絶対的に当選するという自信の裏付けがあるからだ。

さて、あえてここで冷静に考えてみよう。

これら一連のお話が、全く勘違い報道か、あるいは作為のある捏造報道だったということはないだろうか?

もし、上記の記事内容が全く根も葉もないニセ報道で、小泉純一郎自身が清廉潔白だった場合、当然「名誉毀損」で出版社は訴えられていた可能性はあったはず。

が、事実はそうではない。
訴えれば、そういう話題を日本中のマスコミに、わざわざ投げ与えるようなことになってしまう。
それは、どうしても避けたかったとしか思えないのである。
その代わり、小泉陣営や稲川会は何をしたのか?

簡単である。
問題の記事が掲載されている、雑誌「フライデー」の発売日の早朝、稲川会の若手組員などが総出で、小泉首相の選挙区内のあらゆる駅の売店や書店、コンビニを訪れては、買い漁っていったのだ。

おかげで、その肝心の記事を読んだという横須賀市民は数えるほどしかいなかったというわけだ。

ゆえに、結果論的に、上記のお話は、限りなく真実に近いものと思われる。*3
もし、このブログの読者で横須賀在住の方がおられたら、是非、ご意見をお聞かせ頂きたい。

【おまけ】
横須賀と言えば、「米軍基地」で有名である。
つまり、横須賀の街は、「米軍基地」のおかげで飯が食えているという人が多いということも事実なのだ。
小泉純一郎アメリカ追従政策を取らざるを得ない理由の一つは、こんなところにもあった。


(中略)
参考文献:「無情の宰相 小泉純一郎
文責:ネコペンギン

さて、稲川会について簡単に調べてみましょう。

http://www.web-sanin.co.jp/gov/boutsui/mini34.htm
34)稲川会
暴力団稲川会は、東京都港区に主たる事務所を置き、平成11年末現在の勢力範囲は1都1道22県に及び構成員(組員)約5,300名、準構成員(準組員)約4,100名、合計約9,400名を擁するといわれ、東日本有数の広域暴力団です。
この稲川会は、現総裁、稲川角二(聖城)が一代で築き上げた団体です。

稲川角ニは、大正3年横浜で生れ、昭和14年、25歳のころ神奈川県下で1、2を争う博徒、堀井一家三代目(通称片瀬一家)親分、伝兵衛こと加藤伝太郎に実力を見込まれ子分盃を受け、博徒として第一歩を踏み出したといわれています。
昭和16年に至り、当時関東一の親分と称されていた網島一家二代目、通称鶴岡一家親分、鶴岡政治郎の代貸となりましたが、終戦後の昭和23年、静岡県下の温泉郷熱海市内でいわゆる戦勝国となった不良連中が横暴を極めた際、地元を縄張りとしていた博徒山崎一家の要請を受けた鶴岡政治郎の命により、熱海入りした稲川角ニは、またたくまにこれらを制圧しました。その功績を買われて山崎一家の縄張りを譲り受けた稲川角二は、熱海、湯河原一帯に縄張りを確立、熱海市を本拠として「稲川組」を誕生させたのが、現在の稲川会の始まりといわれています。
その後、名称を「鶴政会」「錦政会」「稲川一家」と改称しながら各地に進出して勢力の拡大を図り、昭和47年11月に現在の「稲川会」に改称しています。なお、その間、昭和34年には稲川興産(株)の看板を掲げ東京都内の進出も果たしています。

さらに、昭和60年10月、組織改編を断行、稲川角二は会長から最高位である総裁に就任、二代目会長には石井進を指名しましたが、平成2年10月には、稲川角ニの実子、稲川土肥が三代目会長となって現在に至っています。

このように稲川会は、稲川角二が一代で確立した組織だけに、絶対的な権力を有する総裁のもとで統制をされており、一枚岩の団結を誇っていますが、一方、他団体に比較し厳しい上納金徴収制度を取っているともいわれ、傘下団体の中には、上納金の捻出に苦しみ、不義理や滞納によって降格、破門などの事態も出ているといわれています。
なお稲川会も現在、暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律に基づき、東京都公安委員会から「指定暴力団」に指定されています。

ダークサイド・オブ・小泉純一郎―「異形の宰相」の蹉跌

ダークサイド・オブ・小泉純一郎―「異形の宰相」の蹉跌

http://sanso.at.webry.info/200605/article_2.html

クリーンイメージの強い小泉についてのヤクザの影、レイプ疑惑、異常な家族主義などの影の部分を追い、カネや名声のために手段を選ばない小泉の正体を探っている。
著者は現在はフリーライターだが、本書は写真週刊誌“フライデー”の記者時代の取材をまとめたもの。元神奈川県会議長の竹内は小泉の選対委員長でもあったが、組織暴力団稲川会横須賀一家の名簿に名を連ね、二代目会長石井進とも深い親交があったという。
慶応大学時のレイプ疑惑実弟で私設秘書の正也が経営する企業の疑惑などは国会でも追及されたが、さほど問題視されなかったのは、かわした小泉が巧妙なのか野党の能力の無さなのかなんとも言い難い。

TVや大新聞があまり取り上げなかったのも不可解だが、それが権力を持つ側の特権だとしたら総理を退陣したあとの行方が見ものである。
三男を身ごもったまま妻を追い出した小泉家は、家族と使用人と敵しかいないと評されているらしいが、真紀子の田中家とも似た人間関係に思える。

小泉は65歳までに政界を引退するといっているそうだが、次期衆議院選に出馬しないとすれば、その後に隠された闇が明るみにでるのかどうか興味深く見守りたい。

《 書評ランク:☆☆ 》

つまりは、小泉現総理大臣は組織暴力団・稲川会横須賀一家と非常に縁が深いと言うことがある程度ではありますが見えてきます*4

ここで、疑問が出てくる。

今回のテロの実行犯は住吉会系の右翼結社の幹部であって、稲川会とは縁が深くないのではないかということです。
そして、id:artane:20060819 で記述した住吉会安倍晋三内閣官房長官と政治的に縁が深い
この二つの構図がこの事件の「闇」を解く鍵になる可能性が高くなりました。

住吉会系右翼結社・日本青年社安倍晋三の関係、そして住吉会系の右翼結社が加藤紘一氏への白色テロルを実行した。これが、二週間の「空白」…山形県警警察庁と永田町を横断した政治的攻防戦であったのかもしれない…とこの事件の「闇」を解き明かす鍵ではないか
私はそのように思います。

*1:2006年8/29時点での現職名

*2:先の衆議員選挙で横須賀地区で小泉氏が地元でロクに演説もせずに圧勝したことには、このような背景もある

*3:この推論=記事を読んだ横須賀市民が少なかったから云々と言う推論展開は少し乱暴だとは思う

*4:詳しくは ASIN:4862480101 を読んだ方がよさそうですね…