月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

安倍首相など自民党首脳、「(憲法記念日である)五月三日までに憲法改定の国民投票法案を成立させる」と発言。

 自民党が集中砲火を喰らい始めているから、今の議席数で民主党にも少なくない改憲賛成派がいる間に法律を通そうという魂胆なのでしょう。
 しかも、マスコミなどでの議論は禁止、市民による行動や集会も禁止、マスコミでの意見広告のみ認める。と言う言論統制を伴った内容の法案ですので、明らかに憲法に抵触した形で投票まで持っていこうとしている訳ですが(´Д`)y-~

 まぁ、実際は次の選挙に間に合わせれば、問題についての議論もなく、投票者の過半数が「賛成」*1って事にして、憲法を変えられるという目論見があるのでしょう。

http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/01/04kaiken.html

(年頭の所信演説は省略、記者との応対の一部)

【質問】 先ほど総理は憲法の絡みを触れられましたが、この憲法改正の手続を定めた、国民投票法なんですけれども、この通常国会でどのように臨まれるのか。併せて、この夏の参議院選挙で自民党として憲法改正を争点として掲げられるおつもりはあるのか、併せてお伺いいたします。

安倍総理 今年は、憲法が施行されてから60年であります。新しい時代にふさわしい憲法をつくっていくという意思を、今こそ明確にしていかなければならないと思います。自由民主党の草案は既にできているわけでありまして、与党・各党との協議を進めていってもらいたいと考えております。

まずは手続法案であります。日本国憲法の改正手続に関する法律案について、与党内、また与野党で議論を深め、今年の通常国会に提出できることを期待したい。与野党でそのために議論が深まっていくことを期待したいと思います。

また、先ほど申し上げましたように、今年は憲法が施行されて60年であります。憲法を、是非私の内閣として改正を目指していきたいということは、当然参議院の選挙においても訴えてまいりたいと考えております。
(後略)

安倍総理の「取り巻き」でもある、中川自民党幹事長*2も、以下のように発言して、安倍総理の「意志」を伝えています。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070113k0000m010026000c.html

国民投票法案:中川幹事長「憲法記念日までに成立を」

 自民党中川秀直幹事長は12日、東京都内で講演し、憲法改正の手続きを定める国民投票法案について「何としてもこの国会で成立させる。5月(3日)の憲法記念日までに通す」と、早期成立に強い意欲を示した。また「憲法改正は立党の原点でもあり、参院選で話していく。わが党の憲法改正草案による改正を訴えていく」と述べ、憲法改正参院選の争点に掲げる考えを示した。【大場伸也】

毎日新聞 2007年1月12日 18時26分

まったく何を言ってるんだか┐(´ー`)┌です。

匿名の、いくらでも多重投票の効くネットアンケートですら、改憲賛成と反対が拮抗していて、反対側が若干優勢な状況が多くあるのが現状ですが、しかし、やるとなったら憲法を変えることでこれだけいいことがありますよ。と言うような広告やニュースなど・主にワイドショーでのパブ記事を使って改憲賛成の意見の洪水にして「B層」と呼ばれる人々を中止にに、「空気」自体を「賛成と投票しなければいけない」「ばかばかしいから棄権する」*3と皆がしないといけないかのように徹底的に洗脳誘導してくるでしょうね。

多くの人はネットで議論されている状況を見る暇もなく、マスコミが流す政府の御用情報だけをうのみにして、「憲法が変われば、暮らしがよくなる」とか騙されてしまうでしょうね。

実際、国が認めない演説や集会は禁止する方向での法案になっていますし、民主党案はそのあたりは少しだけ緩いですが、本質的には同じですし、どちらも廃案にしないといけないでしょう。

*1:多分、反対するか否かの投票方式で、×を付けない場合は支持したとみなす。と言う最高裁裁判官の国民審査と同じか非常に似ているやり方が取られるんでは無いかと考えていますが(;´Д`)

*2:この二人は、まさに「従軍慰安婦問題」に関する模擬裁判を取り上げたNHKのドキュメンタリー番組に圧力をかけて、内容を大幅に変えさせた張本人なのですが…しかも、堂々と「圧力かけました」という名らまだしも、自分達の方が被害者であるかのように逆切れしましたからね  -_-;

*3:でも、最高裁の国民審査と似た形が使われるならば、白紙票や棄権=賛成とみなされる訳ですが