月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

「2ちゃんねる」、仮差し押え執行までカウントダウン開始?(1/15)

11月頃から訴状を貯めっぱなしでどこか別の場所に潜伏するなど、妙な行動を取ってきた「2ちゃんねる」の「管理人」*1である、ひろゆき西村博之氏も、もうそろそろ年貢の納めどきのようで…。

今まで、裁判の賠償を支払えないように見せかけるために、マネーロンダリングと同じように幾つかの会社や口座を迂回する形で貰っていたお金の大半は海外の、司直が簡単には手を出せない所にプールしてある模様で、仮差し押え執行出来るのが、西村氏の軽乗用車やパソコンなどとドメイン(の使用権?)と、せいぜい「2ちゃんねる」用に借りているサーバ(の使用権?)程度しか無いというのは、非常に腹立たしく藻有、情けなくもあるのですが…

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_01/t2007011201.html

ユーザーショック…2ちゃんねる、再来週にも強制執行

昨年11月に早大で講演した「ひろゆき」。ついに追い込まれることに…(クリックで拡大)

ネット界激震!! 賠償命令を無視し続けてきた日本最大の掲示板「2ちゃんねる」(2Ch)の管理人、西村博之氏(30)の全財産が仮差し押さえされることが12日、分かった。債権者が東京地裁に申し立てたもので、対象となるのは西村氏の銀行口座、軽自動車、パソコン、さらにネット上の住所にあたる2Chのドメイン「2ch.net」にまで及ぶ見込み。執行されれば掲示板の機能が一時停止するのは必至だ。

12日午前、仮差し押さえを申し立てたのは、西村氏に対して約500万円の債権を持つ東京都の会社員の男性(35)。

男性は2Ch上で自身や家族の実名、住所を晒され、「人間の屑」「ネットストーカー」などと誹謗中傷されたため、昨年8月、管理人の西村氏を相手取り、東京地裁に書き込み者の情報開示を求める申し立てをした。

西村氏が出廷してこないまま同9月に開示を命じる仮処分が出たが、何ら対応が得られないため、間接強制で1日5万円ずつ制裁金を科すこととなった。それでも西村氏の法廷無視は続き、決定から100日を経て債権は500万円に膨れあがった。

夕刊フジ既報の通り、西村氏は一切の賠償命令を意識的に無視し続けている。昨年11月の講演会では「子供の養育費の踏み倒しと同じ。賠償金を払わせる方法はこれ以上ない。イヤなら法律をつくればいい」と強弁した。

強気の背景には、何ら差し押さえられるはずがないという自信があるとされる。西村氏には固定資産がなく、給与の流れも不明なので、一般的な差し押さえは無理。弁護士が銀行口座を探り当てるなどしてきたが、西村氏も海外に資産を移すなど対抗策を講じてしまい、どの債権者も手をこまねいているのが現状だ。関係者によれば「(西村氏は)時効成立まで逃げ切るつもり」だという。

男性も西村氏が所有する軽自動車の標識番号や銀行口座など、差し押さえられるものを何とか突き止めた。申し立てに際して周囲から「返り血を浴びる」「またネットでたたかれる」とたしなめられたが、「年収は1億円」とさまざまな媒体で放言する西村氏を見て意を決した。

「被害者はみな、高い弁護士費用をかけながら賠償金を取ることもできない。当の西村氏は悠然と賠償命令を無視して億単位を稼ぎ、『賠償金が取れない法律に問題がある』と開き直っている。だから恨み言や批判を言うのはやめて、法律にのっとって被害者の痛みを少しでも知ってもらう」

今後、西村氏の異議申立期間もあるが、これまでと同様に出廷しない場合、早ければ再来週にも強制執行が始まる。

今回の仮差し押さえは、西村氏個人はもとより、1000万人ともされる2Chユーザーにも大きな影響を及ぼす公算が大きい。東京地裁の「値段がつくものは差し押さえ可能」との判断から、「日本国内では前代未聞」(ドメイン登録機関)とされるドメインの仮差し押さえも行われるからだ。

手続きが進んでドメインの所有権が移り、2Chというサイトがネット上の住所を失ってしまうと、ユーザーが従来の「2ch.net」にアクセスしても、何ら閲覧できなくなる。

運営側が掲示板の継続を望むなら、新たなドメインを取得して全システムを引っ越す必要があるが、「2Chはリスクを分散するため、50台ものサーバーが各自独立しており、全体を統括するサーバーがない。データの書き換えは容易でなく、引っ越しに2週間は必要だろう。さらに新ドメインを周知するのが大変だ」(IT業界関係者)。

男性は「西村氏の収入源は2Ch上の広告なので、すぐに新しい掲示板をつくるだろうが、いたちごっこは望むところ。次は自分以外の債権者が同じ手段に訴えてくれるはず」と、泣き寝入り状態にある全国の債権者に共闘を呼びかける。

元旦から全国紙に登場するなど注目度満点の西村氏だが、新春から手痛いしっぺ返しを食らうことになった。

昨年の末くらいから、「2ちゃんねる」と言う場に対して、マスコミが批判的な文脈で名指しすることが徐々に「解禁」(としかいいようがないくらい足並みが揃っている)されたり、「大手掲示板での匿名の書き込みの弊害」なるものについての討論番組がNHKで行われたり、風雲急を告げるような所は、特に西村氏が早稲田大学の学園祭で講演したときに「年収は、日本の人口より少し多いくらいある」と口を滑らせてから((それまで、西村氏は、収入はほとんどない。とマスコミや周囲に対して言いつづけていた訳で、マスコミ側の「2ちゃんねる攻撃」が本格化したようで…とうとう元日の「毎日新聞」では一面から三面までブッチ抜きで特集が組まれました。

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/kunrin/news/20070101ddm003040021000c.html

ネット君臨:第1部・失われていくもの/1(その3止) 2ch管理人に聞く

インタビューに答える「2ちゃんねる」管理人の西村博之さん=山本晋写す

◇「これがネット、仕方ない」−−「2ちゃんねる」管理人・ひろゆき

ネット上の掲示板に匿名で個人への中傷が書き込まれる問題を、管理する側はどう考えているのか。最大の掲示2ちゃんねる(2ch)の管理人、ひろゆき氏(30)は毎日新聞の取材に「ネットの仕組みだから仕方がない」と答え、規制は難しいとする認識を示した。大学時代にネットの発展を体験し、IT(情報技術)の旗手を輩出する「ナナロク世代」の一人は掲示板を東京の歌舞伎町に例え、「きれいじゃない情報もあるから面白い」と語った。

◇情報いろいろあるから面白い/中傷は国民性の問題

−−2chの匿名性をどう思うか。

◆匿名の良さもあるし実名でやりたい人もいる。書く人の選択の問題。

−−匿名性の良さは。

◆例えば安倍首相が実名でネット掲示板に書き込んだら議論どころじゃなくなる。純粋に議論をするのなら、人格はないほうがしやすい。

−−中傷や個人情報の暴露が行われている。

◆度を越したものは削除すればいいだけ。

−−削除まで時間がかかり、ネットの他の場所に広がってしまう。

◆それはネットの仕組み。世の中に銃がなければ平和だよねっていうのと一緒で、あるから仕方がない。

−−非がないのに中傷を受ける人もいる。

◆ネットのせいでなく、それが好きな国民性の問題。ネットがなくても内輪で楽しむはずだ。

−−2chは内輪の話を表に出してトラブルになっている。

◆規模が大きいだけ。2chがなくてもネットがある限り、海外の掲示板などほかの場所に行く。

−−「祭り」はネット上だけでなく対象者の家の撮影に行ったり、迷惑電話を掛けたりする。

◆2chの書き込みを削除する権限はあるが、それ以外の行動を僕には止めようがない。

−−匿名掲示板は個人をつるし上げる大衆心理が働きやすいのでは。

◆(中傷を面白がる)人間の本質は変えるべきだと思うが、仕組みとしては無理。それが出来たらノーベル賞が取れる。

−−誤った情報が独り歩きすることも多い。

◆既存のメディアが「冤罪(えんざい)報道」をした松本サリン事件と一緒。ただ(ネットの方が)間違う可能性は高いと思う。ネットはうさん臭いもので良い。大事なのは使い方を教育すること。

−−法で規制すべきだとの意見もあるが。

◆海外とつながるネットを国内法で規制しても絵に描いた餅だ。

−−あなたの管理責任は。

◆発言の妥当性を見極めてから載せるべきだとの意見もあるが、それはしなくてもいいのが今の法律。文句を言いたければ法律を作って下さいと国会議員に言うべきだ。


−−2chは今後も「怪しい」情報が交じりつつ続くのか。

◆(危険なのに人が集まる)歌舞伎町と同じ。きれいな情報だけを集めることは難しい。いろいろな情報があるから面白いこともある。

◇奇抜な発想「ナナロク世代」

ひろゆき氏は76年生まれ。その前後に生まれた通称「ナナロク世代」は次代のITベンチャーを担う。ネット交流サービス・SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の最大手「ミクシィ」や検索サービス「はてな」の社長らだ。

この世代が大学に入学した時期にOS(基本ソフト)のウィンドウズ95を搭載したパソコンが登場し、ネットの利用が本格的に始まる。卒業するころはデフレ不況で就職氷河期笠原健治ミクシィ社長は「パソコンやネットに慣れ親しんだ年代。仕事は自分たちで何とかしなくちゃ、という意識が芽生えやすかった」と語る。

ITベンチャーの歴史を振り返ると、孫正義ソフトバンク社長(49)らの第1世代、楽天三木谷浩史社長(41)らの第2世代に続く第3世代に当たる。先輩に比べてカネもうけへの執着が薄いといわれ、笠原社長も「みんなが楽しむことができればいい。個人的に欲しいものはあまりない」と言う。第1世代でアスキー元社長の西和彦さん(50)は「我々にはない奇抜な発想を持っている」と分析する。

彼らが生み出した2chやミクシィをのぞいてみると、ユーザーの間に既存のメディアへの強い不満もうかがえる。2ちゃんねらーにとってマスコミは格好の批判材料だ。ライブドアのフジテレビ乗っ取り騒動では、掲示板にライブドアを支持する声があふれた。

社会への影響力も大きい。新潟県中越地震では被災者に携帯カイロを送る運動が盛り上がった。東芝社員の顧客への不適切な対応を告発した「東芝クレーマー事件」は副社長が謝罪会見に追い込まれた。「おたく青年」を2ちゃんねらー掲示板の書き込みで応援するラブストーリー「電車男」は100万部を超えるベストセラーになった。

一方で、2chの運営にもかかわったフリージャーナリスト、井上トシユキ氏(42)は「電車男以降、新しいユーザーが入り、書き込みのレベルが下がった。かつては『祭り』をやるにも義侠(ぎきょう)心や熟慮があったが、今は悪ふざけや単なる魔女狩りになっている」と指摘する。

読んだ感じだと、「2ちゃんねる」初期のひろゆき氏の言っていた事ややっていた事と対して変わりが無いように見えるんですよね。敢えていうならば、あめぞうからスピンアウトしてユーザを半ば騙す形で「2ちゃんねる」に連れていき、(これは個人的な話ですが)私や当時の部下の個人情報を小出しに出されて脅迫を浮けたときに既に原型が出来ていた、現行の削除システムでセカンドレイプされたので水面下でひろゆき氏とメールにて交渉していたときの、傲慢さというか厨房さというかはまったく変わらないどころか、却ってひどくなっているのね┐(´ー`)┌って事です。

但し、私が最初に書いておかなければいけないことは、「2ちゃんねるという新しいメディア」vs「マスコミという既得権益を持つ旧いメディア」と言う形では、語れる状況にはまだ無い。と言うことです。
この問題については、運営グループがひろゆき氏と言う「顔役」に責任が集中するようにしておいた上でひろゆき氏が逃げ回ることによって、法的なトラブルが起きるような行為をユーザに煽ったり黙認したりすることでアクセス数やそれに付帯するお金(街金や風俗からの広告収入など)を稼いでおきながら、誰も責任を取らないで済むようなシステムを七年以上維持しつづけた事にこそ、問題の本質がある。と言うことです。

それを踏まえた上で、件の講演会の後西村氏が取った、ダミーの住所を設定しておいて、訴状が着かないように自分は(場所を転々として?)逃げ回ると言う対応は最悪だったわけで。

まぁ、バックにそれなりのスポンサーがいない*2と運営できないだけの規模になったとは言え、あくまでも「顔役」であり、他の管理者の顔を隠蔽する役割も担っているのだから、一定程度の管理責任・特に「祭り」「炎上」などの被害者が救済を求めたときにセカンドレイプを引き起こすような「削除依頼のシステム」を作って放置し続けているのは、社会的な糾弾と制裁が加えられても仕方がないのでは無いかと思いますが。

*1:と言うか、「代表管理人」という役職が適切だと思う

*2:阿修羅♪掲示http://www.asyura2.com/ でのkaname氏などによる「内部告発」にそのあたりの事情は詳しく書かれている