月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

さて、我らが松沢しげふみ神奈川県知事の性教育に対する見解は…?

この記事を見ていて神奈川県の性教育行政について調べてみましたが、あまり活発ではないようで…*1

で、松沢成文神奈川県知事の定例記者会見の方を調べてみましたが…

http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/hisyo/chiji/kaiken/h16/040924.htm

(青少年の健全育成について)

Q: 青少年の問題ですが、先日東京都の方で、中学生の性行為を条例などで制限を加えようではないかという議論があったそうなのですが、首都圏で青少年の問題を共通して取り組んでいくべきだと普段おっしゃっている知事として、神奈川県でもそうした議論をするお考えはあるでしょうか。

A: 青少年保護育成条例の改正に向けて、今、庁内の議論をしております。それは、できるだけ幅広い形で、議論をしておりまして、ただ、私、東京がどういう内容で提案されたのかというのは、新聞記事があったんでしょうが、読んでいないんで分からないんですけれども、幅広い内容で青少年の保護育成についての議論はしていきたいと思っています。ただ性教育という問題、あるいは性行為ですか、を禁止すると・・・。 

Q: 話し合いでそんな意見が出たと・・・。

A: その問題にしても幅広い範囲で検討していかないと、もちろんプライバシーの問題もあるでしょうし、あるいは結婚制限年齢とか、そういう問題もあるでしょうし、幅広い議論をした中で、方向性を見出していかなければいけない問題だと思います。今、具体的な意見は持っていませんが、もう少し勉強させていただきたいと思います。

とお茶を濁していますが、例の「ゲームへのトンデモ規制発言」などで未だに炎上中の松沢知事のblog*2のコメントで「性教育の見直しなどの方が有害図書などの規制よりも重要ではないか」と言う風になんどか書き込まれていまして、実際に県知事に質問状を出された方がいらっしゃったようです。

http://newmoon1.bblog.jp/entry/220542/

Q17.ゲーム規制よりも、地域社会の育成や性教育の見直し、家庭問題、世代を超えた交流の推進などの問題に取り組んだ方がよっぽど有益であるとの意見が多く上がっているが、松沢氏はどう思うのか。

>17番目のご質問ですが、地域社会の育成や性教育の見直し、家庭問題、世代を超えた交流の促進などの問題につきましては、ご指摘のとおり重要な課題であり、同様に取り組んでまいりたいと考えています。
>次代を担う青少年が健やかに成長することは県民すべての願いであり、青少年が健全な環境の中で育てられることが望ましいことはいうまでもありません。そのためには、青少年を取り巻く望ましくない社会環境から青少年を保護し、青少年が心身ともに健全に成長するよう図ることが求められています。そうした取組のひとつとして、神奈川県青少年保護育成条例では、青少年の性的な感情を著しく刺激したり、残虐性を甚だしく誘発し、青少年の健全な育成を阻害するおそれのある図書類を「有害図書類」として指定し、青少年に対して「有害図書類」を販売したり、貸し付けたりすることを禁止しています。この「図書類」には、ゲームソフトのように電子情報を内蔵したDVD等も含まれていますが、ゲームソフトにつきましては、その操作性などの問題から具体的な指定に至っていなかったため、今回の審査により指定を行ったところです。
>×××様におかれましても、こうした趣旨をご理解いただき青少年を取り巻く社会環境の健全化、青少年の健全育成にお力添えくださいますようお願いいたします。参考までに、今回回答いたしました事柄につきまして、さらに詳しいお問い合わせがある場合には、県民部青少年課地域環境班 尾崎(電話 045- 210-1111内線3848)で担当しておりますことを申し添えます。県では、神奈川の新しい時代を切り開き、活力ある地域社会をつくるため、さまざまな課題に取り組んでおります。これからも、あらゆる機会をとらえて皆様のご意見をおききし、明日の神奈川づくりを皆様とともに進めてまいりたいと考えております。晩夏の候、ご健康に留意され、お過ごしください。

平成17年8月19日 ×××様
神奈川県知事   松 沢 成 文
整理番号 №××× 県民部広報県民課わたしの提案班 加賀美
〒231−8588 横浜市中区日本大通
電話(045)210-1111 内線3672・3673 ファクス(045)210-8833

と言うことで、文脈から推測するに、波風を立てないために表立っては表明していないものの、松沢知事個人は「過激な性教育」と呼ばれる、実状を反映した性教育よりも、「有害図書」や「不良行為」の刑事罰をふくめた取締りの方が青少年の「性の乱れ」を正すのに有効であると考えている節があるように思えます。

これをどうとらえるかは、皆様にお任せしますが、松沢知事流の神奈川県政では、本人や親への刑事罰を含んだ青少年への政治的・行政的抑圧により「有害な環境」を排除することによる性行動や性衝動の抑止が重要で、性の自己決定権や自衛権については重要と見ていないというのが私の見解です。

兎にも角にも、4/8は神奈川県知事選挙と神奈川県議会議員選挙の投票日です。神奈川県民の皆様においては、棄権せずに自分なりに賢明な選択を行って頂きたいと思います…。