月よお前が悪いから…のアーカイブ

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「二重の疎外」が招いた大衆のルサンチマンと破滅願望

こういう「二重の疎外」は、00年代の貧困の蔓延の中で赤木智弘の「希望は、戦争」と言う論文に象徴されるルサンチマンと破滅願望に向かうような時代の空気をロスジェネ世代の(主に)男性に醸成して行った訳ですが、もう少し歴史を遡ると95年頃からの歴史修正主義に多くの人が搦め捕られて行って、ネット右翼へと「成長」していった根本的な要因の一つではないかと思えるのです。

自由主義史観」(=自慰史観)なる言葉の詐術が喧伝され始めたとき、左翼側でこの言説の持つ破壊力と言うか人を引きつけてしまう魔力のようなものに気づいていた人は殆どいませんでした。個人的に、余りの危なさに慰安婦問題やってる人たちに対して警告を発したのですが誰も理解せずに「そんなの気にしてるよりも自分たちのやってることの正しさを世間(この場合、あくまでも運動を見てくれる人たち)に示していけばこんな嘘、すぐに消える」と楽観的でした。