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1970年代、ウーマンリブの嵐が日本でも吹き荒れ、当時の進歩的な女性や男性はウーマンリブに連なる形でフェミニズム運動を形成していった。
この中では、「犯す男性」と「犯される女性」と言うステロタイプが言説の大前提となり、後のラジカル・フェミニズムに酷似した人々は、女性の権利獲得の為に、男女のヘテロな性行為自体を日常から排除する事を扇動した。
例えば、「セックスは男の征服欲を満たすだけの場だ」「女性からの男性への性欲などありえない。そのような物を示す女は女の敵だ!」。
こういう、男と女・女と女の非和解的な対立やセックスヘイトを扇動する言説が日本のウーマンリブや初期の日本のフェミニズム論壇では持て囃され・それ自体が性暴力の被害に悩んだり当時の固定化したジェンダーに悩まされていた女性の溜飲を下げ・そういう言説自体がフェミニズムへと女性をオルグするのに重要な役割を果たしてしまった。