月よお前が悪いから…のアーカイブ

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ショック・ドクトリンと日本の反ポルノ運動の流れの類似点

これ自体は政治的マフィアにとっては思想の左右上下を問わず普遍的に行われてる事ではあるのですが、規制推進を目論む勢力には一つの特筆すべき特徴があって、それは、

と言うことです。

マンガ・アニメなどの表現規制問題の「原点」とも言える連続幼女誘拐殺人事件の前後にあった動きと言うのが非常に象徴的で。、悪書追放運動自体は昔からあったけど88年辺りからのそれは非常に異様で、「市民団体」「婦人団体」を自称する・でも、統一協会系の宗教団体との関係を積極的には隠していない人々が地方都市で立ち上がり声を上げ、そして行政に条令で取り締まれと直訴を連続していました。

それ自体は非常に危機感を持ってとらえられていましたが、連続幼女誘拐殺人事件をきっかけに、この厳罰化の動きに対して批判したり慎重さを求める人たちが軒並み「ロリコン」「人殺しの味方」などと罵られ、それを誰も止めることが出来なくなっていった。*1
そういう中で、私が言う所のショック・ドクトリン的に、一つの偏った思想勢力が政治的多数派の地位を獲得して手ばなさなくなった。
この思想勢力=純潔思想は、成田の強姦事件追究から反性暴力・反ポルノ思想でフェミニズム理論武装していった人たちと反ポルノであると言う一点で結びつき、彼女らもこの政治マフィアの一員として非常に大きな役割を果たした。*2

そういう時代背景で、青島都政末期に東京都青少年健全育成条令が検閲と青少年の行動抑圧前提の物に組み替わり、他道府県も追随した訳です。そして、その総仕上げとして99年の児童ポルノ・買春禁止法の制定があった。

*1:これは、明らかに地下鉄サリン事件の後や光市母子殺害事件などでのメディアスクラムの原型になっていますが

*2:彼女らの政治的行動やパフォーマンスが男女の断裂を大きく推し進めてしまった事は歴史的に明白で、その罪は果てしなく重い