月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

敢えて昨日の続きとして書く(9/27)

安倍晋三が首相として自民・公明の圧倒的な支持票で選出され*1、早速組閣が行われ、思想的に偏った人間で周辺を固める体制が組まれました。
丁度、NHKかなにかで国会中継を途中から見ていたのですが、見ていて胸糞悪くなってきて、本当に胸がむかついてきて組閣終わる所までは見つづけられなかったです。

今日、組閣一覧を見て一言、
まるで、たけし軍団?否、ビートたけしに悪い位の馴れ合い集団?!

首相周辺が安倍晋三との人脈(唯一違うのは去年の総選挙でゲッベルス的な役割を果たして自民党政権に「多大な貢献」をした世耕氏)で形成されていて、安倍晋三という御輿を担いだナチス党というか、大学の原理研サークル?!ではないか、まるで。と言う(-_-;な印象しか持てませんでした。

人脈についての詳しい解説はid:kamayan氏が既に行っているので私は時間稼ぎで詳しい解説を保留しますが:-)、組閣自体は安倍色は薄めにしておいてある所と非常に安倍色の濃いまだらな状況になっていて、「安倍政権」が何を重視して何を重視していないか良く読み取れると思います。*2

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/seitou/news/20060926dde001010014000c.html

安倍新内閣:閣僚人事 官房長官塩崎恭久氏−−今夕発足

自民党安倍晋三総裁(52)は、26日午後の衆参両院本会議での首相指名選挙で自民、公明両党などの賛成多数により第90代、57人目の首相に選出される。安倍氏はただちに組閣に入り、同日夜までに自民、公明両党の連立による安倍内閣を発足させる。閣僚人事では、内閣の要の官房長官塩崎恭久副外相(55)=丹羽・古賀派=の起用が決まった。また、参院自民党から溝手顕正参院議院運営委員長(64)=丹羽・古賀派=の入閣も新たに内定した。

参院・溝手氏も入閣

衆院は午後1時からの本会議で安倍氏を首相に指名。続く参院本会議でも安倍氏が指名される。戦後生まれの首相は初めて。52歳での首相就任は、田中角栄元首相の54歳を抜き戦後最年少。戦前まで含めても5番目に若い。

初入閣で官房長官となる塩崎氏は財政・金融政策に強い日銀出身の中堅議員で、安倍氏の「盟友」的存在。党内には官房長官にベテラン議員の登用を求める意見も強かったが、世代交代を進める狙いもあり安倍氏は早くから起用を検討してきた。拉致担当相を兼任する。

また、総裁選で2位だった麻生太郎外相(66)=河野派=は閣内に残留する。

このほか甘利明元労相(57)=山崎派山本有二経理局長(54)=高村派=の入閣が内定。柳沢伯夫税制調査会長(71)=丹羽・古賀派長勢甚遠官房副長官(62)=森派=の入閣が有力だ。参院自民党は溝手氏だけでなく、若林正俊参院政審会長(72)=森派=の入閣も求めている。公明党からは冬柴鉄三前幹事長(70)が入閣する。

26日午前の自民党役員会で中川秀直幹事長は、首相指名選挙にあたり無所属議員にも安倍氏に投票を呼びかけるよう指示した。*3指名を受け、安倍新首相は首相官邸で中川幹事長らと組閣に入る。午後4時ごろから官邸に閣僚の呼び込みを始め、官房長官が閣僚名簿を発表。皇居での任命式・認証式を経て新内閣が発足。夜9時ごろに首相就任の記者会見、同45分から初閣議を行う。

毎日新聞 2006年9月26日 東京夕刊


問題は官邸の周辺が山谷えり子をはじめとする「原理人脈」で固められている*4事ではないかと思います。

http://www.kantei.go.jp/jp/abedaijin/060926/index.html

内閣官房副長官 下村 博文 (しもむら はくぶん) 衆院       
内閣官房副長官 鈴木 政二 (すずき せいじ) 参院  
内閣官房副長官 的場 順三 (まとば じゅんぞう)    
内閣法制局長官 宮崎 礼壹 (みやざき れいいち)    

内閣総理大臣補佐官
 (国家安全保障問題担当) 小池 百合子 (こいけ ゆりこ) 衆院       
内閣総理大臣補佐官
 (経済財政担当) 根本 匠 (ねもと たくみ) 衆院  
内閣総理大臣補佐官
 (拉致問題担当) 中山 恭子 (なかやま きょうこ)    
内閣総理大臣補佐官
 (教育再生担当) 山谷 えり子 (やまたに えりこ) 参院  
内閣総理大臣補佐官
 (広報担当) 世耕 弘成 (せこう ひろしげ) 参院

ここまで露骨に原理(統一協会)人脈で固められると…笑いも乾いてしまう。
原理色の薄い人間が世耕氏程度?で、その世耕氏は「チーム世耕」と称して去年の総選挙でマスコミ対策とネットへの浸透を軸とする、情報の洪水による大衆プロパガンダを担い、自民党ナチス化」に非常に貢献したグループのトップと言う経歴を買われたのか、広報担当補佐官になっている

*1:参議院での「無効票一票」の内容はなんだったんでしょうね?

*2:詳読に手間がかかるので、後から別章で書くことになると思います。

*3:Artane.注:もし、広島でほりえもんが当選していたら、彼はどうしたでしょうね:-p

*4:くどいようだけど、世耕氏に付いては判断保留します

「クーデター」は五年前の平壌会談以前から周到に準備がされていた?

このことは、安倍氏を始めとする統一協会グループは最初の平壌会談以前からクーデター的に日本の国政を乗っ取る準備をしていたのではないかと言う疑惑につながる訳ですが…

http://homepage3.nifty.com/gomiken/essay/document/abduct.htm

(一部のみ)
毎日新聞ニュースセレクション 02年11月28日 http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20021128k0000m010160000c.html
拉致被害者対応めぐり官邸で激論 安倍副長官と田中局長

朝鮮民主主義人民共和国北朝鮮)による拉致被害者5人が24年ぶりの帰国を果たしてから1週間余りたった10月23日、首相官邸を外務省の田中均アジア大洋州局長が訪ねた。一室には福田康夫官房長官安倍晋三官房副長官中山恭子内閣参与が集まっていた。

「5人を北朝鮮に戻したあと、日本に再帰国する保証はあるのか」

安倍氏の問い掛けに対し、田中氏は明確な答えを返せなかった。安倍氏は畳み掛けた。「5人を北朝鮮に戻し、もし二度と日本へ戻って来なかったら世論を抑えることができない。そもそも拉致は国家主権の侵害だ。北朝鮮へ5人を戻すことを論理的にどう君は説明するのか」と迫った

田中氏は「外交には段取りがある。5人が残ることを前提に交渉してきていない」と難色を示してから、さらにこう付け加えた。「5人を戻さなければ、私の交渉のパイプが維持できない」

田中氏は1年以上、北朝鮮と水面下で折衝を続け、史上初の日朝首脳会談を実現した。交渉相手は「序列順位が極めて高い軍関係者」(外務省幹部)だという。政府関係者が認める交渉パイプの重要性を盾に田中氏は粘ったが、安倍氏が口にした「世論」の言葉に抗する声は出なかった。

(後略)

この後、政府は一時帰国していた「拉致被害者」を「逆拉致」するかの如く北朝鮮に戻さず、北朝鮮との問題は安倍氏を中心とした拉致議連グループと蓮地氏の兄や日本青年社を中心とする「拉致被害者家族の会」グループによって、「戦争に準ずる問題」と言う風に「格上げ」され、そしてその中で安倍氏が政治のキャスティングボードを握るかのような形で動いていったのはここ五年、見るままの通りです。

さて、ここで不思議なのは、id:artane:20060819で提示した、「安倍ー日本青年社住吉会北朝鮮」と言うつながりと北朝鮮を敵視する安倍氏の整合性がどうも取れないことです。
その、「失われた輪」とは、北朝鮮安倍氏を繋ぐ糊であり、この五年間の「拉致問題」なるものとして日本で行われてきたことが茶番劇である事…安倍氏北朝鮮を利害関係で一致させる存在がいる…の傍証になる訳ですが。

http://www.web-arita.com/touitu1.html


南北共同宣言と統一教会

(ここまで中略)

統一教会がこの会社を北朝鮮で経営する経過は、91年12月6日にさかのぼる。韓国政府にも極秘で北朝鮮に入った文鮮明と朴普煕は、この日、金日成主席と会談。そこでは離散家族の再会問題、核視察受け入れ問題とともに南北首脳会談についても話し合われている。さらには経済問題も協議され、次のような合意が成立した。
「海外僑胞をはじめとするすべての国家の対北朝鮮経済投資を歓迎し、軍需産業を除外した北朝鮮の平和的経済事業に統一グループが支援する大原則に合意した」

この会談で文教祖側から持ち出されたのが、ホテル経営や金剛山開発だった。北側は受け入れの条件として1億5千万ドルの献金を求めたが、統一教会側は35億ドルの援助を約束したという。こうして実現したのが平壌にある普通江ホテルの経営だ。安山通りにあるこのホテルは73年に建築され、9階建て、約170室を持つ。統一教会が経営をはじめたのは93年11月から。

金日成文鮮明会談で合意したのは、ホテル経営だけではなかった。たとえば文教祖が生まれた定州の生家跡を平和記念公園にすること(ただし万景台にある金日成の生家より大きくしてはならないとの条件がある)、平壌統一教会の施設を建築すること、そして自動車工場を経営するという課題である。今回、南浦で着工式が行われたのも、91年合意の一環だった。 

統一教会北朝鮮で自動車工場を経営することは「金日成主席の時代からの悲願だった」(統一教会幹部)。ところがこの計画が実現するまでには大きな困難が待ちかまえていた。金剛山観光への統一教会の関与もふくめて韓国政府の許可が降りなかったからだ。しかし韓国に金大中政権が成立、北朝鮮に対していわゆる太陽政策が進むなかで自動車工場経営も容認されるに到った。

平和自動車では部品を日本から輸入し、北朝鮮の国産品としてトラック、バスを製造することになった。実は2月3日に行われた着工式に出席した朴普煕と朴相権は、その足で金正日総書記側近で、6月14日に行われた第2回南北首脳会談では金正日総書記にただ一人付き添った金容淳書記と会談している。

金容淳書記は1934年生まれで、金日成総合大学を卒業し、モスクワ大学に留学、統一戦線事業担当の党書記として活動。アジア・太平洋平和委員会委員長を歴任。南北統一問題に長年関わってきた。一方、朴相権・平和自動車社長は1950年生まれの統一教会幹部で、北朝鮮への渡航歴が34回ある。この2月の会議で話し合われた主要テーマが南北首脳会談についてだった。その内容が韓国政府に伝えられたのである。そこから一挙に南北首脳会談の開催へと進んだことは注目してよい。

 朴相権は韓国で発行されている『時事ジャーナル』(5月4日号)のインタビューにこう答えている。
北朝鮮の人と会って話していて、金大中大統領の任期が半分を切れば北朝鮮側は首脳会談には関心を持たないだろうと感じた。米国との関係もクリントン大統領がレイムダックに陥ってから北朝鮮側は積極的でなくなった。従って、大統領の任期が半分を切ってしまえば、今年6月まで、あるいは今年中に首脳会談を開かないと、永遠に機会を失うかもしれないと切実に思っていた」
 だが韓国政府側は懐疑的だった。朴相権は政府の反応について語っている。

「当時、韓国政府内には離散家族の再会や面会所の設置、インフラ支援など段階的にやるべきだとの意見が多かった。それで、私はス首脳会談さえ実現すれば、そうした問題はいっぺんで解決できると強調した。金日成主席ならいざしらず、金正日委員長が受けるかと質問されたので、私は現代財閥の実例を上げた。鄭周永名誉会長も会っているのに大統領が会えない理由はないと」(翻訳は『KOREA REPORT』、NO400)

南北首脳会談が実現するまでの経緯には、統一教会幹部が密使として動いていたのである。もちろんその背景には、文鮮明教祖が北朝鮮の出身であること、いずれ北で国際合同結婚式を行ないたいという願望がある。その規定的イデオロギーが「勝共」つまり共産主義に勝利することにあることにも変化はない。北朝鮮の経済的苦境は、国際的謀略組織という側面も持つ統一教会の浸透をいとも容易に許すほどにまで追い込まれている。


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即ち、拉致問題がここまで政治問題の中心になり、安倍氏が権力を強化させた背景には、北朝鮮拉致問題で敢えて強硬姿勢を貫くという「協力」があったからであり、その「援助者」となったのは、統一協会ではないかと言う事です。

つまりは、安倍晋三総理大臣は、統一協会に頭が上がらない。

これで、ある程度今回の組閣の謎解き…未だ官邸周辺だけですが…が出来る材料が揃ったのではないでしょうか。
統一協会の最終目標は日本国自体のカルト宗教化と日本人の「家畜化」にあることはまちがいないでしょう。

それに対して批判すら許されないマスコミ、そして「便所の掃きだめ」2ちゃんねる。日本の怒りは確実に分断されつつある…

ドキュメント安倍晋三 隠れた素顔を追う (講談社BIZ)

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でも、これから何があっても最初に取り上げた劇中演説のこの一節を心に忘れないでほしい。

http://d.hatena.ne.jp/artane/20060926#1159282579 一部再録

兵士諸君、犠牲になるな、独裁者の奴隷になるな!彼らは諸君を欺き犠牲を強いて家畜のように追い回している。彼らは人間ではない!心も頭も機械に等しい!諸君は機械ではない!人間だ!心に愛を抱いてる、愛を知らぬ者だけが憎み合うのだ!独裁を排し自由のために戦え!“神の王国は人間の中にある”すべての人間の中に!諸君の中に!
諸君は幸福を生み出す力を持っている、人生は美しく自由であり素晴らしいものだ!諸君の力を民主主義の為に集結しよう!よき世界の為に戦おう!青年に希望を与え、老人に保障を与えよう!
独裁者も同じ約束をした、だが、彼らは約束を守らない、彼らの野心を満たし大衆を奴隷にした!戦おう、約束を果たす為に!世界に自由をもたらし、国境を取り除き全人類を幸福に導くように、兵士諸君、民主主義の為に団結しよう!

安倍晋三内閣に送る言葉

「今日、民主主義は大衆を欺く組織になった!民主主義によって国は発展しない、むしろ妨げになる。ユダヤ人は市民権を剥奪される!彼らは国家の敵である!国民は我が総統に従わねばならぬ!トメニアの総統!オスタリッチの征服者!未来の世界君主!」 集まった夥しい群集のざわめきが起こる。

床屋はシュルツに促された。「話すのだ・・・」 「・・・だめです」 「他に助かる道はない」
床屋は仕方なく演台に立った。そして、話し始めた。
「・・・申し訳ない・・・私は皇帝になりたくない、支配はしたくない、できれば援助したい、ユダヤ人も黒人も白人も・・・人類はお互いに助け合うべきである、他人の幸福を念願としてお互いに憎しみあったりしてはならない、世界には全人類を養う富がある。人生は自由で楽しいはずであるのに、貪欲が人類を毒し、憎悪をもたらし、悲劇と流血を招いた。スピードも意志を通じさせず機械は貧富の差を作り、知識を得て人類は懐疑的になった。
思想だけがあって感情がなく、人間性が失われた。知識より思いやりが必要である。思いやりがないと暴力だけが残る。航空機とラジオは我々を接近させ、人類の良心に呼びかけて世界をひとつにする力がある。
私の声は全世界に伝わり、失意の人々にも届いている。人々よ失望してはならない。貪欲は姿を消し、恐怖もやがて消え去り、独裁者は死に絶える。大衆は再び権力を取り戻し、自由は決して失われぬ!
兵士諸君、犠牲になるな、独裁者の奴隷になるな!彼らは諸君を欺き犠牲を強いて家畜のように追い回している。彼らは人間ではない!心も頭も機械に等しい!諸君は機械ではない!人間だ!心に愛を抱いてる、愛を知らぬ者だけが憎み合うのだ!独裁を排し自由のために戦え!“神の王国は人間の中にある”すべての人間の中に!諸君の中に!
諸君は幸福を生み出す力を持っている、人生は美しく自由であり素晴らしいものだ!諸君の力を民主主義の為に集結しよう!よき世界の為に戦おう!青年に希望を与え、老人に保障を与えよう!
独裁者も同じ約束をした、だが、彼らは約束を守らない、彼らの野心を満たし大衆を奴隷にした!戦おう、約束を果たす為に!世界に自由をもたらし、国境を取り除き全人類を幸福に導くように、兵士諸君、民主主義の為に団結しよう!

・・・ハンナ・・・聞こえるかい、元気をお出し・・・ご覧、暗い雲が消え去った、太陽が輝いてる、明るい光がさし始めた。新しい世界が開けてきた、人類は貪欲と憎悪と暴力を克服したのだ。人間の魂は翼を与えられていた、やっと飛び始めた、虹の中に飛び始めた、希望に輝く未来に向かって。
輝かしい未来が君にも私にもやって来る、我々すべてに!ハンナ、元気をお出し!・・・」

オスタリッチに進攻したトメニア軍の暴行を受け失意にあったハンナは、ラジオから流れる床屋の声を聞いた。「・・・あの声は?!」 ハンナの顔が希望に満ちてくるのであった。

引用は「チャールズ・チャップリンの独裁者」解説*1より。
引用元は http://homepage2.nifty.com/e-tedukuri/TheGreatDictator.htm

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*1:9/27追記