月よお前が悪いから…のアーカイブ

http://d.hatena.ne.jp/artane/ がサーバの関係で消えるようなので、アーカイブします。基本更新しません。

歴史の怖さを知らない奴とは、いったいどっちか考えもんだね

掃海母艦「ぶんご」(沖縄テレビサイト

とにかく、急を要する事態が、沖縄は辺野古・キャンプシュワブの基地問題で持ちあがってきたので*1、諸般の事情で積み残していた「宿題」*2は先送りします。

13:58追記:今回の事態に関して昨晩出した「よびかけ」をhttp://d.hatena.ne.jp/artane/20070517#1179335163 に、
現在報道されている状況や自衛隊の現状、軍事力の位置付けに付いての世界的な歴史などからの「考察」をhttp://d.hatena.ne.jp/artane/20070517#1179375341 に出しましたので、
それぞれ興味のある方はお読みになったり、リンクを貼り付けたりなどしてください。

http://www.otv.jp/newstxt/news.cgi?mode=detail&code=20070511120262&pline=&keyword=&andor=&input_yms=&input_yme=&type=

(ストリームあり)
◇◇自衛隊掃海母艦が沖縄近海へ◇◇
2007/05/11 (金) 12:02

海上自衛隊の掃海(そうかい)母艦「ぶんご」が今日横須賀港から沖縄近海にむけて出港しました。掃海(そうかい)母艦「ぶんご」は、来週にもはじまるキャンプシュワブ周辺海域での事前調査の為の機材設置作業を支援するものと見られています。

普天間基地の移設にむけて、那覇防衛施設局ではキャンプシュワブ周辺海域で、先月から事前調査の準備作業に着手していて、本格的な調査に向けて、来週にも調査機器を海底に設置するものと見られています。
掃海(そうかい)母艦「ぶんご」は、ゴムボートや空気ボンベ、潜水員をのせた後、きょう*3午前8時30分頃横須賀港を出港したということです。
掃海(そうかい)母艦「ぶんご」は沖縄近海をめざしていて、来週にも行われる調査機器の設置を支援するものと見られています。
防衛施設局の事前調査で海上自衛隊が関与するのは極めて異例な事です。

*1: 詳しくは、http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/ などから現地の情報を辿ってください

*2:統一地方選挙第二ラウンド、相模原市長選の分析

*3:2007/05/11 (先週の金曜)

(05/18 01:00頃記)辺野古:現地ルポ:既に自衛隊ヘリが偵察開始、未明にも工事開始か?

状況は非常に緊迫しているということで、現地の状況を一日ごとにまとめている 「基地建設阻止」 http://henoko.jp/fromhenoko/ から昨日分(05/17)のルポの一部を転載します。
陸自や海自のヘリが辺野古上空を頻繁に飛び始めたりなど緊迫した状況なので、非暴力(言葉の暴力もふるわないということだそうです)を貫ける人で来れる人は、とにかく急いで来てほしい」と言う切実な願いが込められています。

http://henoko.jp/fromhenoko/2007/05/17_000365.html


2007年05月17日
5/17の情報

5/17 夜までの情報です。夕方の情報で今晩にも地上での作業ヤード設置強行がなされるとの連絡がありました。このブログをアップしている最中にも阻止行動が展開されているかもしれません。駆けつけられる方は是非駆けつけてください。

今日になって幾つものメディアが「辺野古の事前調査に海上自衛隊を導入する」ことを記事にしています。記事によって「警戒活動」であったり「作業代行」であったりしますが、いずれにしろいよいよ市民に向けて軍隊を差し向けて来る姿勢を国が明らかにしたということです。
明らかにはなりましたが、既に陸上自衛隊のヘリが低空で辺野古上空を旋回したり、呉所属の掃海母艦「ぶんご」から海上自衛隊のヘリが何度も威嚇するように上空を飛んでいましたので、既に軍の介入がなされています。
それと作業が無ければ「集まったのに空振り」と考える方もおられるかもしれません。しかしもし施設局が来なければ、その分平和を守ることが出来たということです。それに日に日に集まる人数は増えています。施設局はこちらへの監視を強めているようですが、人がいればいるだけ圧力にもありますし、こちらからの「平和を守る監視」行動の人員が増えるのは力になります。

(中略)

今日は念のため辺野古にいらした時の注意事項とアクセス方法を載せます。辺野古には、那覇と名護より77番のバスで来ることができます。詳しくは「沖縄路線バスどっとこむ」から路線バスの沖縄バス、77系統名護東(辺野古)線をご覧下さい。
そして「辺野古」バス停で下りたら、海の方まで川沿いに歩いてください。
漁港前の防風林を越えて防波堤に出たところが座り込みのためのテントです。
途中、命を守る会への案内看板もあります。そちらからでもテント村に行けます。
車、レンタカーでいらっしゃる方は、沖縄自動車道宜野座インター」を出て左、国道329号線を北上し10数分、「久志(北)」の交差点を左折、
久辺中学の横を通り、坂の下の給油所「辺野古(西)」を右折、川沿いに海に向かいます。
辺野古漁港は立ち入れませんので、手前に駐車して漁港入り口までおいで下さい。
テント村の場所は漁港入り口向かって右側、防風林の向こう側、防波堤の上です。

また辺野古にお越しの際は、必ず説明される注意事項を守ってください。

立ち入っては行けない場所等もあります。
また食事や飲料などは現地調達は難しいと思います。辺野古の市街に行けば店はありますが、なるべく持って来るようにしてください。
またこれからの季節、食中毒等にも十分ご注意ください。
それとくどいようですが、行き帰りの交通ルールの厳守や、集落内の運転にも当然ながら十分ご注意ください。

それから特に「ダイビング、シュノーケリングできる方」「船の免許を持っている方」「船に同乗してくださる方」「カヌーに乗って調査を止めることに参加してくださる方」も募集しています。
それぞれ自分の機材や装備を持っている方は是非持ってお集りください。
(後略)

ジュゴンの海、辺野古の米軍基地増設反対運動の排除に海上自衛隊の部隊が動員され始めている模様

とりあえず、幾つかのMLに流したものをそのままベタ張りします。転載歓迎。

件名: [転送歓迎][辺野古]今日未明にも海自投入か、監視と抗議を!
日付: Thu, 17 May 2007 01:46:44 +0900

あるて。です。
 BCCで複数のMLに送っていますが、事態は急を要するので気がついた所への転送をお願いします。
 思い当たる抗議先・知らせたいメディアなどの追加を(blog追記:出来れば翻訳転載も)お願いします。

 先週末に横須賀から海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」が出航して辺野古での工事を「支援」するための航海ではないかと疑われていましたが、
http://www.otv.co.jp/newstxt/index.cgi?20070511120262
 今日か明日にも海上自衛隊が実力行使に出る事や(表向きは天候の関係で18日となっていますが)
http://ryukyushimpo.jp/news/storytopic-3.html
掃海母艦「ぶんご」が16日未明までに沖縄沖に来た
http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/archives/51016981.html
ことから、辺野古自衛隊を投入して今までの反対運動を根こそぎ「排除」しようという動きが確実に始まっているようです。

 そもそも、掃海母艦とは、91年の湾岸戦争後の「出動」で大騒ぎになった記憶がある方もいるかとはおもいますが、専門の訓練を積んだ海自隊員のダイバーや機材を機雷がある近くまで運び、実際には小船に分乗したダイバーなどが機雷を取り除くと言う任務のために出来た船です。

 しかし、ご存知の方も多いかと思いますが、辺野古では、これまで1300日以上もの間、海岸での座り込みだけではなく、
海上珊瑚礁に「調査」名目で杭を打とうとする防衛施設庁の職員や下請け業者の行動を止めるために、海上に仮のやぐらを立て、多くの人がやぐらの中や海上から防衛施設庁の行動を監視し、時には防衛施設庁の作業船のちかくを取り囲んだりなどし、それに対して暴力的な排除行動を行ってくる防衛施設庁や下請け業者の行動に対して「非暴力」で抵抗を続けることで、防衛施設庁が実際に米軍基地を作るための「事前調査行動」に移ることを止めてきました。

 しかし、ここ一週間、いきなり海上自衛隊の、それも、自衛隊員のダイバーを運ぶ船を動員してまでして米軍基地建設のための「作業支援」の準備が実際にはじまっているということが、殆んど報道のないままに着々と進行しています。

 掃海母艦に乗っているのがダイバーだけなのか、それ以外の然るべき武装した部隊も同乗しているのかが、全くわからない状況です。
(実際に横須賀の海自艦隊司令部に問い合わせても、掃海母艦の作戦内容は秘密とされて教えてくれないようです)

 我々の知らないうちに、辺野古で基地建設を止めさせるために体を張ってきたおじい・おばあ・そして多くの支援の人たちの生命が危険に晒され始めています。

 辺野古の沖に海上自衛隊掃海母艦を出してきたということは、基地を建設しようとする政治家たちが、今まで基地建設を止めてきた人々の命を顧みずに何がなんでも基地を建設しようと決意した。と私はつたない自分の政治や軍事についての知識から考えます。

 今日も,夜明けと同時に海上のやぐらなどに基地建設を止めるために人々が行きます。
 彼らの命を何がなんでも守らないといけないと考えます。

 今、我々、特に現地にいけない人々が出来ることは、

  • 一人でも多くの人に辺野古で起きようとしていることに注目してもらうこと
  • マスコミに、この問題を取り上げてもらうこと

そして、

ことだと思います。

 文末にいくつか思い当たる連絡先を記します。
 読まれた皆さんが追記して、このメール*1を転送してくださりますようにお願いします。

あるて。

追伸:調べ物で時間がかかってしまいました。
    どなたか、英語などに翻訳して海外に流していただけないでしょうか。
    世界的な注目を集めている問題ですので、お願いします

    • -

E-Mail: whatisthis@jcom.home.ne.jp (ML/Public)
WEB: http://d.hatena.ne.jp/artane/
as "Tsuki Yo Omae Ga Waruikara"
(sorry,Written in Japanese only :)

ICQ: 366538955
KEYID: BD8F492E
FINGERPRINT:
1858 FD35 F65F 87E9 F962 102A 9FA8 7E43 BD8F 492E



以下,抗議・よびかけ先です。
 追記して転送・リンクなどお願いします


防衛省(市ヶ谷):
〒162-8801 東京都新宿区市谷本村町5-1
電話:03-5366-3111(代表)
海上自衛隊(問い合わせ,意見)
mso-cadv@ic.jmsdf.go.jp
海上幕僚監部海上自衛隊の最高機関)
  〒162-8803 東京都新宿区市谷本村町5-1
電話:03-5366-3111
03-3268-3111
・横須賀地方総監部 (横須賀の海上自衛隊を統率する部署)
  〒238-0046 神奈川県横須賀市西逸見町1丁目無番地
電話:0468-22-3500
 ・護衛艦隊司令部 掃海隊群司令部 (掃海母艦「ぶんご」の指令所)
  〒237-8515 神奈川県横須賀市長浦町1-43横基業気付
  電話:0468-61-8281
海上自衛隊 掃海隊群 (「ぶんご」の部隊の所属先)
 http://www.mod.go.jp/msdf/mf/ (JAVAあり注意!)
  mf-hp-goiken@fk.jmsdf.go.jp
 ・海上自衛隊 岩国航空基地 (琉球新報によると、
  岩国の第111飛行隊所属の掃海ヘリが沖縄に到着した
  模様です)
  http://www.mod.go.jp/msdf/iwakuni/
  連絡先:〒740−0025 山口県岩国市三角町2丁目官有地
        海上自衛隊 第31航空群司令部 広報室
        ?0827−22−3181 内線6231
 ・海上自衛隊 那覇航空基地 (支援を行う可能性があります)
   http://www.mod.go.jp/msdf/naha/
 ・海上自衛隊 那覇基地 広報室
  電話 098−857−1191 内線5230

近くの海上自衛隊の部隊・施設については:
http://www.mod.go.jp/msdf/about/link/index.html

防衛施設庁 
 http://www.mod.go.jp/dfaa/index.html

  ・那覇防衛施設局
  http://www.mod.go.jp/dfab/naha/
  http://www.mod.go.jp/dfab/naha/office/okinawa.html
  〒900-8574 沖縄県那覇市前島三丁目二十五番一号
  電話:098-868-0174〜9 (代表番号)
・金武(きん)防衛施設事務所(もっとも近い事務所)
  〒904-1201 金武町字金武35 番地
  (098)968-8101 (代表)
 
首相官邸
http://www.kantei.go.jp/
内閣官房内閣広報室 〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
内閣官房内閣総務官室 〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1
 TEL.03-5253-2111(代表)

要望フォーム:
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html (官邸直結)
http://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose (各省庁へ)

自民党
 http://www.jimin.jp/index.html
《 自由民主党本部 》
 〒100-8910
 東京都千代田区永田町1-11-23
 [TEL]03-3581-6211 (代)

沖縄
 http://www.okinawajimin.com/
〒900-0015 那覇市久茂地3-11-13 沖縄県自由民主会館
電話:098-868-0040

公明党
http://www.komei.or.jp/
 本部
 〒160-0012 東京都新宿区南元町17
電話: 03-3353-0111 (代表)
沖縄
http://www.geocities.jp/itosu21/
〒900-0012 那覇市泊1-4-13 福琉産業ビル2F
電話: 098-862-0211
 FAX: 098-864-1718

民主党
http://www.dpj.or.jp/
本部
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-11-1
電話:03-3595-9988(代表)
FAX:03-3595-9991

沖縄
http://www.dpjokinawa.jp/
〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地2−15−8 昭英ビル 5F
電話:098-860-2101
FAX:098-860-2022

共産党
 中央委員会
  http://www.jcp.or.jp/
info@jcp.or.jp
 〒151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7
 電話: 03-3403-6111
 FAX: 03-5474-8358
沖縄県委員会
 沖縄県那覇市泊2丁目4-7
電話: 098-862-6232
FAX: 098-862-6487

沖縄県議と那覇市議HPへのリンク
http://www.jcp.or.jp/service/link_5a.html#Anchor-24171


社民党
 本部
 http://www5.sdp.or.jp/
 〒100-8909 東京都千代田区永田町1丁目8番1号
電話: 03-3580-1171 (代表)
 メールフォーム http://www5.sdp.or.jp/central/inq/inq.html

沖縄県連 (HPなし?)
那覇市旭町112-27 官公労共済会館内
電話: 098-862-3402
FAX: 098-866-3881

沖縄社会大衆党
沖縄県那覇市泉崎1丁目4-8-1F
 電話: 098-861-9413 (代表)
FAX: 098-861-9419

・ 沖縄自由連合本部 沖縄県那覇市久茂地2丁目15-3-9F
FAX: 098-869-2220

*1:Blog本文でも可

辺野古への海自動員の続き:海保ではなく海自を送り込んだ政治側の「決意」は非常に強い。

以下、blog「dr.stoneflyの戯れ言」の5/10付けで随時更新されているエントリー、「『辺野古の戦い』…市民運動排除のため自衛隊投入!!?」 ( http://dr-stonefly.at.webry.info/200705/article_4.html )経由で知った、本日の東京新聞朝刊の記事。
まずは、記事を貼り付けます。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007051702016730.html

普天間移設 事前調査 施設庁、海自に協力要請

2007年5月17日 朝刊

米軍普天間基地の移設工事に伴い実施される海域現況調査(事前調査)について、防衛施設庁防衛省を通じて海上自衛隊に協力を要請していたことが十六日、分かった。海自の掃海母艦「ぶんご」が既に十一日に横須賀基地を出航し、沖縄近海に進出。同艦乗員による潜水調査が、一両日中にも始まるとみられる。沖縄では調査への自衛隊関与に強い反発があり、地元と自衛隊の信頼関係が崩れる可能性が指摘されている。

「ぶんご」は久間章生防衛相の命令を受けて作業を開始する。艦長(二佐)のほか掃海隊群司令海将補)と複数の幕僚が乗艦しており、任務の重大性を裏付けている。

事前調査は普天間基地沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設するのに必要な環境影響評価(アセスメント)に先駆けて行われる。名護湾などの調査ポイントに、サンゴの産卵を調査するための着床板や水中ビデオカメラを設置する。

作業は防衛施設庁が業務委託した民間の調査会社が行うが、反対派住民らによる作業の妨害が予想される。このため、海自にも調査会社と同じ作業を行うよう要請した。「ぶんご」にはゴムボートや空気タンクがあり、海自潜水士による民間ダイバーとの共同作業が想定される。

自衛隊の活動は、民間企業の仕事を奪わないよう、自衛隊以外にできない作業であることを意味する「非代替性」が要件の一つとなっているが、防衛省は「運用にかかわることなので公表できない」と「ぶんご」の活動そのものを明らかにしていない。

海自関係者は「防衛相の命令に従うしかないが、自衛隊に民間業者のような環境調査の経験はない。海上保安庁が行う警備もできない」と戸惑いを隠さない。

沖縄の地元メディアは連日、「自衛隊投入」を伝え、仲井真弘多沖縄県知事は記者団に「何のためにくるのか分からない」と不快感をあらわにしている。

まず、この記事で明らかになった事を箇条書きにします

  1. 今回の「ぶんご」派遣は、防衛施設庁防衛省に依頼する形を取っている。*1
  2. 「ぶんご」には掃海隊群指令のみならず、複数の幕僚*2が乗船して今回の「任務」を指示・視察している
  3. 名目上の任務は、機雷掃海を担当している海自隊員のダイバーが防衛施設庁が下請け業者に依頼している潜水調査業務に「協力」する事の模様。しかし、具体的な任務内容は秘密事項とされて不明
  4. しかし、防衛施設庁の環境調査業務を下請け業者と海上自衛隊が共同で行うのは前例がない。
  5. 「ぶんご」のダイバーには、海上保安庁が行っているような「警備業務」(海上での警察行動)の経験はないはずである
  6. 海上自衛隊の現場も困惑している模様

ここからは幾つかの事からの推測を交えるしかないのですが、有り体に言えば、海上保安庁で足りるはずの「反対派排除」や掃海隊群のダイバーに経験のないはずの「環境調査」と言う業務を、わざわざ海上自衛隊のダイバー隊員を運用する船を出して行うと言う名目で辺野古に向かったのみならず、掃海部隊の最高司令官や複数の幕僚が乗船した形で行うということは、基地問題の「進展」を望む政府が直々に命令した、非常に重要度の高い軍事作戦であると考える方が妥当ではないかと思うのです。*3


あまり考えたくないことですが、「ぶんご」には通常の部隊以外に、軍事作戦=反対派の「排除」を目的とした、ダイビング資格を持つ実戦部隊*4が乗って、待機しているのではないか。

そして、行動する反対派を「ぶんご」に同乗した部隊が「敵」とみなして「排除」させる、謂わば「最悪のシナリオ」を防衛省ではなく、防衛省に指示を下す政府・内閣・総理大臣が決断したのではないか。

私は、日本のみならず、今まで諸国の軍隊がこのような状況の時に歴史的に担ってきたことを振り返れば振り返るほど*5、どうしてもそのような「最悪の」考えに陥ってしまう。「治安出動命令なしでの治安出動」が「ぶんご」派遣の本当の目的なのではないか。と。*6

この考えが杞憂に終わること、そして単なる妄想に過ぎないことを強く願います。

今、我々にできることは事態を把握し・国内のみならず世界に広めていくことや関係する省庁に抗議するなどすることによって、「最悪の事態」を回避させる努力を続けることだけなのかもしれない。
でも、我々は自分の現状の立場や状況で行える最善の事をやるしかない。

*1:しかし、防衛施設庁防衛省の下部組織にあたる事は忘れてはならない重要ポイントです

*2:海自のみかは記事からは不明、陸自や統合幕僚本部の幕僚が乗っている可能性を否定する要素がない

*3:ボートや潜水で「調査業務」を止めようとする反対派を拘束・連行するだけならば、海上保安庁の方が、遥かに経験を積んでおり、今回の業務には海保の方がどうみても適しているはずなのですが…字面だけ捉えていると非常に不可解な動きであります。

*4:陸上自衛隊にも潜水しながら「敵」が占拠した島などや海域に向かい、「敵」を「排除・殲滅」などするための訓練過程を積んだ隊員が西部方面普通科連隊 ( http://jda-clearing.jda.go.jp/hakusho_data/2002/column/frame/ak143005.htm )などに在籍していることは、この不可解な「任務」を読み取るひとつの「鍵」になりそうに思います

*5:最近の例ではイラク戦争後の駐留軍と現地レジスタンスの戦闘や中国各地・特にチベットやラサ、ネパール王国での反政府デモに対する武力鎮圧行動になるわけですが

*6: 追記:天木直人氏の見解が http://www.amakiblog.com/archives/2007/05/12/#000375 にありました。元レバノン大使など、外交に携わった経験からの考察であります。